国際指標金利のロンドン銀行間取引金利(LIBOR)の公表停止につながった不正操作スキャンダルを内部告発し、過去最高の2億ドル(約228億円)の報奨金を受け取った人物は、金融規制・監督当局に数々の証拠を提供していた。 情報提供者の代理人であるデービッド・コベル弁護士によれば、各国の規制・監督当局がLIBORの不正調査に着手していた2012年の時点で、この人物は関係書類と取引記録を当局に最初に引き渡した。 コベル弁護士は情報提供者の氏名と勤務先を明らかにしていない。調査への協力の見返りとして、米商品先物取引委員会(CFTC)からドイツ銀行の元幹部が多額の報奨金を受け取ることになり、コベル氏がその代理人だと米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が5月に報じていた。 ニューヨークのカービー・マキナニー法律事務所のパートナーを務めるコベル氏は「金融指標の不正操作は、市場参加者を犠牲にして実行者