漫画家ら約600人でつくる社団法人日本漫画家協会(ちばてつや理事長)は26日、松江市教委の閲覧制限措置について、「漫画やアニメーションの表現規制につながりかねず、憂慮すべきこと」とする意見書を発表した。 トピックス「はだしのゲン」 意見書で同協会は、「はだしのゲン」について、「戦争という『事実』が生々しすぎるからこそ、より身近で親しみやすい表現手段である『漫画』で伝える意味がある」と評価。閲覧制限を「決定した大人たちの無自覚な傲慢(ごうまん)さと、本来尊重すべき、子供の感性への過小評価を強く疑わせるものだ」などと批判した。 関連リンク「ゲン」読む自由戻った 松江市教育長「混乱をおわび」(8/27)「はだしのゲン」閲覧制限、松江市教委が撤回(8/26)はだしのゲン「自由に読ませて」 日本被団協も要請(8/24)はだしのゲン「私は10歳で読めて良かった」 米漫画家(8/24)最新トップニュー
教育委員会会議を終え、記者会見で報道陣の質問に答える内藤富夫委員長(中央)ら=松江市役所松江市教委が問題にした「はだしのゲン」の一場面。中学校の卒業式で君が代斉唱を求められたゲンが、日本軍が中国でした行為を批判し、天皇の戦争責任を考えている。汐文社版10巻から=汐文社提供 「はだしのゲン」が元のように自由に読める――。26日、松江市教育委員会が閲覧制限を撤回した。だが、独断で決定し、学校現場に強制と受け取られる要請をした事務局の一連の対応に、教職員や保護者は不信感が拭えない。 午後2時30分から松江市役所で始まった市教育委員会会議の臨時会議は、すべて公開された。教育委員から厳しい意見が相次いだのは、市教委事務局が独断で「ゲン」の閲覧制限の要請を決断したことだった。 「(事務局の)一部の人が協議して学校にお願いしたことは問題がある」「学校の意見を聴きながら協議する必要があった」 続きを
集団的自衛権にかかわる憲法解釈が非常に重要であることは間違いない。政府は「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」(安保法制懇)の報告書も踏まえ、内閣として熟議のうえ、結論を出すと言っている。その結論を出す過程では当然、意見は申し上げる。 集団的自衛権「内閣が決定」首相の認識に理解示す 意見を述べるにあたっては、法治国家としての法的安定性、整合性、継続性を十分に勘案しなければならない。(集団的自衛権の行使には)歴代長官も有力な学者も極めて慎重にすべきだ、と述べている。今までの政府見解もそう書いている。それを総合的に勘案して、最後は内閣が決定する問題だ。内閣法制局が最終的な決定権を持っているという認識は法的に正確ではない。「内閣が『右』と考えているのに、法制局が勝手に『左だ』と決めている」という認識は正しくない。政府見解は何度も閣議決定されている。 その結論に従い法的な手当てが必要であ
朝日新聞のインタビューに応じる小松一郎・内閣法制局長官=26日午前、東京・霞が関、遠藤啓生撮影集団的自衛権を行使容認する場合の流れ 小松一郎内閣法制局長官は26日、朝日新聞のインタビューに応じ、集団的自衛権の行使を可能にする憲法解釈の変更について「最後は内閣が決定する。法制局が決定権を持っているというのは誤解だ」と語り、最終的には安倍政権の判断に委ねる考えを示した。 首相の認識に理解示すインタビュー要旨 日本政府は集団的自衛権について「国際法上保有しているが、憲法9条との関係で行使できない」との立場。小松氏は政府見解について「内閣が『右』と考えているのに法制局が勝手に『左』と決めているというのは正しくない」と述べ、歴代政権の決定事項との認識を示した。小松氏は「現時点では解釈は従来通りだ。他方、有識者懇談会の議論を踏まえて検討して欲しいということになっている」と述べ、解釈変更の可能性に含
原爆の悲惨さを描いた漫画「はだしのゲン」をめぐり、松江市教育委員会が26日、閲覧制限を撤回したことについて賛否を問う声が上がった。 「特定の思想傾向が強い漫画で、歴史学的に間違いがある」。政治学者の岩田温(あつし)・秀明大専任講師(29)が指摘するのは、市教委が過激で不適切として閲覧制限を決めた、旧日本軍の兵士が首を刀で切り落とし、女性に乱暴して惨殺する−という描写だ。 岩田講師は「旧日本軍の一部に逸脱した行為があった可能性はあるが、まるで軍全体の方針であったかのように描かれている。児童生徒に積極的に読ませる書物なのか」と話した。 被爆者らから閲覧制限に批判的な意見が相次ぐなか、市教委の対応を支持してきた被爆者や被爆2世らでつくる「平和と安全を求める被爆者たちの会」(広島市)。池中美平(びへい)副代表(63)は「原爆の悲惨さを強調するのはいい」と前置きした上で、「作品は非道な原爆投下
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