記者会見を終え、日本維新の会の平沼代表代行(左)と握手して笑顔を見せた橋下共同代表(1日、東京都港区で)=前田尚紀撮影 大阪市の橋下徹市長(日本維新の会共同代表)が、出直し市長選に打って出る決意を示したのは、議会側の反対で行き詰まった「大阪都構想」を再び前に進めることが狙いだ。 だが、個人の人気で強行突破を図ろうとする手法に理解は得られるのだろうか。 「自民、民主、公明、共産。全政党が相手になるような民主主義の戦いになるかもしれない。大阪都構想を実現する、体制を変えるには選挙だ」。1日、東京都内で開かれた党大会で、橋下氏は出直し選への決意をこう語った。橋下氏はこの日「今年2回、市長選をさせてもらう」とも語り、再選後も都構想の制度設計を盛り込んだ協定書が府市議会で否決されれば、2度目の出直し選に踏み切る可能性も示した。 既成政党を抵抗勢力に仕立てて選挙を劇場化し、自らの言う「フワッとした民意