人材を採用できない巨額の官製ファンド 日本の科学研究を国際的に競争力のあるものにするために創設される「大学ファンド」は、900億ドル(約10兆円)という巨額の資金を有し、岸田文雄新首相の明確な支持を得ている。 しかし、設立までわずか数ヵ月に迫った現在も、ファンドマネジャーをたった一人しか採用できていないことがわかった。 同ファンドの運用業務担当理事を務める喜田昌和は、フィナンシャル・タイムズのインタビューで、同ファンド最大の課題は優秀な資産運用の人材を集めるのが難しいことだと認めた。問題は、報酬水準が国際的な水準を大きく下回っていることだ。
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