ホーム 社説 唯一無二のサプライヤーをめざせ - 化学工業日報 半導体業界では圧倒的なシェアを握るメーカーが存在する。EUV(極紫外線)露光装置で100%のシェアを握る蘭ASMLが最たる例だろう。装置がなければ微細化のカギを握るEUVプロセスを導入できないとあって、年産50台ほどのEUV露光装置は奪い合いの状況だ。材料側に目を移すと、層間絶縁材料でほぼ市場を独占する味の素ファインテクノの存在感が際立つ。両社に共通するのはサプライヤーとして突出し、価格競争と無縁であることだ。 1台200億円もするEUV露光装置を数多く導入しようと台湾積体電路製造(TSMC)やサムスン電子が躍起だ。EUVプロセスに乗り遅れまいとSKハイニックス、インテルなども続く。ASMLは、一段性能を高めた次世代EUV露光装置を開発し、価格を約2倍の390億円に設定した。値段など二の次とばかりに、こちらも争奪戦が始まってい