競合はスマホゲーム さて、このようななろう系小説に関しては、一部では「異世界日記」などと表現されることもあるようですが、それは言い得て妙だと思います。 日記であるがゆえの日常体験……つまりリアリティを感じられる程度の過剰過ぎないギリギリの幸福が持続し、物語が緩やかな上昇カーブを描くことが、読者を満足させる一つの最適解と考えられるからです。 これはなろう系が二次創作だけではなく、「日常系」(大きな事件が起こらないのんびりとした日常を描く漫画やアニメのジャンル)の延長線上に存在するとされる理由でもあるのですが、これらの傾向はPCからのアクセスよりもスマホからのアクセスが増えた頃より顕著となっています。 実際のところ、この変化はおそらく2015年頃より著明となっています。理由は明快であり、日常のスキマ時間などにスマートフォンで毎日なろう小説を読むという習慣の結果だと考えられます。 スキマ時間にち