津波や原発事故による被害もあわせ未曾有の大災害となった東日本大震災は、情報伝達の面で16年前の阪神・淡路大震災と比較した場合、インターネットの普及によりツイッターに代表されるソーシャルメディアが、テレビ・ラジオなどの既存メディアと並んで一定の役割を果たしたことが大きな違いとなっている。ツイッターを中心に、ソーシャルメディアが今回の震災の情報伝達においてどのような役割を果たしたのかを概略的に紹介する。 東日本大震災は国内観測史上最大規模のマグニチュード9.0を観測し、東北地方から関東地方の太平洋沿岸は大津波に襲われた。一連の地震・津波による死者はすでに15,000人を超え、阪神・淡路大震災(死者6434人)を超える未曾有の大災害となった。 今回の震災では、テレビ・ラジオなどの既存メディアに加え、ツイッターに代表されるインターネットを使ったソーシャルメディアが情報伝達ツールとして一定の役割を果