昨年7月の豪雨で被災した金沢市湯涌地区の住民2人が1日、能登半島地震の被災者が暮らす輪島市山岸町の仮設住宅を訪問し、住民約15人と被災体験や近況を語り合った。 山岸町の仮設住宅住民が義援金を贈ったり、湯涌の仮設住宅(7世帯24人)に日用品を差し入れたりして交流を深めている。この日は湯涌の仮設住宅で暮らす八田忠彦さん(49)と、金沢市板ヶ谷町の町会長谷口哲夫さん(61)が返礼に訪れ、氷室まんじゅうや湯涌温泉の入浴剤、梅こんぶ茶などを贈った。 八田さんは「小さな励ましが励みになる」と感謝し、互いに仮設住宅での暮らしや今後の生活再建などについて語り合った。