東日本大震災で国が補助を決めた仮設住宅の寒さ対策のうち、入居者の要望が強い追加工事について、毎日新聞は岩手、宮城、福島の3県に進捗(しんちょく)状況(1日現在)を尋ねるアンケートを行った。その結果、宮城は8月時点の国の調査と変わらず、2県に比べ依然として遅れていることが分かった。11日で震災発生から8カ月。本格的な冬を前に、各県は工事を急いでいる。 調査したのは、断熱材の補強▽窓の二重化▽風雨を避けるため玄関先を囲う「風除室」の整備▽暖房器具の増設▽水道管の凍結防止工事--の計5項目。 回答によると、断熱材の補強と窓の二重化は、岩手が県発注分の全1万3851戸を10月14日に完了した。建設当初に、追加工事に着手できる態勢を整えていたという。福島は風除室の整備を終えた。落成した1万5469戸のうち、一部を除いて建設時に対応を済ませていた。断熱材と窓の工事の完了予定は「11月末」と答えた。 こ