トップ > 経済 > 速報ニュース一覧 > 記事 【経済】 「土日操業、もう二度と…」 トヨタ労組大会で振り返る 2011年10月16日 00時28分 節電協力のため自動車業界が7~9月に取り組んだ「土日操業」。トヨタ自動車労働組合(組合員6万3千人)が15日に愛知県豊田市で開いた定期大会では、労組幹部や職場の代表者らが、当時の苦労を振り返る場面が相次いだ。 「こんなことせんでもいいように、今後は政府や電力会社が対応するのが筋だ」。トヨタ系労組でつくる全トヨタ労働組合連合会の東正元会長は、あらためて組合員の声を代弁するように言い切った。 土日操業の3カ月間は仕事への影響だけでなく、家族との時間が削られ、地域行事に参加できないなどの事態が続出。トヨタ労組の鶴岡光行執行委員長も冒頭あいさつで「ご苦労をかけた」と組合員への感謝を口にした。 自動車業界の労使は、休日シフトを「震災直後の緊急避難的な
トップ > 社会 > 速報ニュース一覧 > 記事 【社会】 落下装置の引き上げに遅れ もんじゅ、部品に不具合 2011年6月23日 19時57分 作業の遅れについて説明する日本原子力研究開発機構の担当者=23日午後6時15分ごろ、福井県敦賀市 高速増殖炉原型炉もんじゅ(福井県敦賀市)で燃料交換に使う装置が原子炉格納容器内に落下した事故で、日本原子力研究開発機構は23日、装置の回収に向けた準備作業を始めたが、部品に不具合が見つかり、引き上げ開始は同日夜以降にずれ込んだ。機構は24日までに引き上げ作業を終える予定。 機構は冷却処理などを経て今秋までに事故前の正常な状態への復旧を目指している。 装置は水や空気と触れると激しく反応する冷却材のナトリウムに一部が漬かっている状態のため、ナトリウムが外気に触れないようアルゴンガスを注入した専用の大型収納容器を通して行う。 機構によると、23日午後、収納
トップ > 長野 > 8月27日の記事一覧 > 記事 【長野】 完全復旧には時間 がけ崩れ発生の岡谷・湊地区 2010年8月27日 がけ崩れの現場。土砂の一部が右の家の敷地に入り込んでいる=いずれも岡谷市湊で 25日夜の局地的ゲリラ豪雨で、がけ崩れが発生した岡谷市湊地区では、2世帯5人に避難指示が出たまま。現場は入り組んだ路地で重機が入れず、応急の土砂撤去は始まったが完全な復旧には時間がかかる見通しだ。 現場は諏訪湖畔に山が迫る傾斜の激しい住宅密集地で、県の急傾斜地の特別警戒区域に指定されている。午後8時ごろ、高さ10メートル以上のがけが幅最大10メートル、高さ10メートル、深さ最大1・5メートルにわたって崩れ、50立方メートルの土砂がずり落ちた。多くはがけ下のフェンスで止められたが、一部が乗り越えて民家の壁などを壊した。 市は危険性をかんがみ、25日夜に強制力をともなう「避難指示」をがけ
トップ > 東海エリア地震情報 > 地震特集「備える」 > 11月の記事一覧 > 記事 【地震特集「備える」】 流言の打ち消し報道を積極的に 2008年11月1日 地震など災害時には、なぜ流言が飛ぶのだろうか。 名古屋大の木村玲欧助教(災害心理学)は、今回の流言騒ぎのXデーの前日、前々日、他大学で集中講義をしていて、何人もの学生からこのうわさ話について質問を受けた。関東大震災での流言例などを説明し「デマが広がる要因には、正しい知識が伝わっていないことと、未知の地震への不安の高まりがある」と講義した。 東洋大の関谷直也専任講師(災害情報論)は、流言を、災害発生前の(1)災害予知流言と、災害発生後の(2)災害再来流言(3)後予知流言(4)被害流言−の4つに分ける。 (1)について、1987(昭和62)年、「9月13日に東京で大地震が起こる」との予言が週刊誌やテレビを通じて広まった例、前年の86
トップ > 国際 > 速報ニュース一覧 > 記事 【国際】 中国地震ルポ 標高4000メートル 肩で息 救助阻む高山病 2010年4月16日 07時09分 15日午後9時すぎ、中国青海省玉樹チベット族自治州で、バイクの明かりを頼りに野宿するチベット族の男性ら=朝田憲祐撮影 【玉樹県(中国青海省玉樹チベット族自治州)=朝田憲祐】中国青海省の省都西寧から西南へ約八百三十キロ、雪が残る標高四千メートル強のつづら折りの山道を抜け十五日夕、マグニチュード(M)7・1の地震で被災した玉樹県中心部の街、結古鎮に着いた。道中、がけから崩れ落ちた巨岩の間をすり抜け、亀裂の走った路面を越えた。 主要な通りの建物は比較的残っているが、裏通りに入ると、ぺしゃんこになった木造土壁家屋などのがれきが広がっていた。その上、暗闇の中で人影がうごめいていた。 「さっきまで、この下から助けを求める声が聞こえたんだ!」。重機な
トップ > 北陸中日新聞から > 能登半島地震特集 > 記事一覧 > 3月の記事一覧 > 記事 【能登半島地震特集】 あの日から2年−3・25能登半島地震(9) 2009年3月25日 父昭七さんの遺影のそばで棋譜を見ながら将棋の駒を並べる大窪彦三郎さん=石川県輪島市宅田町の仮設住宅で 仮設を出て、新生活へ 『亡父の分も生きる』 仮設住宅の居間に大窪彦三郎さん(39)は正座し、棋譜を見ながら将棋盤に駒を並べる。趣味の時間、最も心が落ち着く。その姿を傍らの遺影が見つめる。父昭七さん。仮設住宅で孤独死した。七十五歳だった。 大窪さんと母智江さん(68)、昭七さんが暮らしていた石川県輪島市河井町の借家は、二年前の能登半島地震で大きく壊れ、住めなくなった。大窪さんと智江さんは二〇〇七年四月末、同市宅田町の仮設住宅に入居した。 しかし、昭七さんは同じ仮設住宅の別棟へ。「死ぬまで仕事をしたい」と再起を誓
昨年三月二十五日の能登半島地震の発生から二十五日で一年半。仮設住宅に入居している石川県内の約百八十世帯のうち、十数世帯がいまも具体的な退居手続きに入れていないことが輪島市などの調査で分かった。(2008年9月25日) [→記事全文へ]
トップ > 石川 > シリーズ現場 > 記事 【シリーズ現場】 定点ルポ 被災地を歩く 能登半島地震2年(1) 消える痕跡 心は癒えず 2009年3月17日 今なおブルーシートが残るものの、近く改修工事が完了する予定の祖父宅=輪島市門前町で 門前・総持寺通り 『教訓ずっと伝え続ける』 能登半島地震から二十五日で二年。被災地では、仮設住宅の退去期限が迫る中、災害公営住宅への引っ越しが始まった。一方、各所にはいまだに地震の傷も残る。地震後五十日と現在を比較しながら、五人の担当記者が被災地の定点・五カ所を歩き、町並みや商店街の移ろいをルポする。 地震から二年近く。輪島市門前町の総持寺通り商店街は、直後の惨状から日本家屋が整然と並ぶ町並みへと姿を変えつつある。その中に一軒、ブルーシートをかぶった家がある。地震直後に亡くなった祖父がそこに住んでいた。 祖父に代わり、家を守っている叔
トップ > 石川 > 12月3日の記事一覧 > 記事 【石川】 浅野川水害 補償求め公開質問状 県河川課に 中流域5町会代表 2008年12月3日 浅野川水害による補償などについて常田河川課長に公開質問状を提出した吉島代表(左)=県庁で 金沢市で七月に浅野川水害を受けた中流域五町会で組織する被災者の会事務局の吉島聖和代表は二日、県庁を訪れ、県河川課に被害補償などを求めた公開質問状を提出した。 吉島代表が常田功二河川課長らに質問状を手渡した。質問は、堤防の切れ目を鋼材でふさぐ「角落(つのお)とし」を閉めた場合の時系列シミュレーションを示してほしい▽能登半島地震と同様に、県独自の被災者支援ができないのか−など十一項目。 回答には九日までを要望したが、常田課長は県議会開会中などから難しいとした。これに対し吉島さんは「できるだけ早く回答してほしい」と申し入れた。 協議後、会見した吉
トップ > 社会 > 速報ニュース一覧 > 記事 【社会】 首都圏水害 対策本部が危ない? 44庁舎、浸水対策なし 2008年11月13日 07時08分 中央防災会議は十二日、庁舎浸水の危険性がある首都圏の市区町村の約半数が、庁舎の浸水対策をしていないなどとする調査結果を公表した。市区町村は住民に避難勧告する最前線の司令塔だが、対策本部が置かれる庁舎の多くは水害に“無防備”。広域水害時は浸水エリアを中心に広範に停電するとみられ、対策本部が機能しない恐れがある。 =関連<24>面 世界的に多発する大水害や温暖化による洪水リスクの高まりを受け、一都六県の全三百三十四市区町村に初めて、大規模水害対策をアンケートした。 その結果、九十一自治体が立地や雨量などから、庁舎浸水の事態を想定。東京二十三区では目黒、中央、大田、新宿、豊島の五区が庁舎床下浸水、葛飾と江東両区が一階床上浸水、江戸川、荒川、台東
トップ > 石川 > 11月8日の記事一覧 > 記事 【石川】 浅野川水害 経過、補償対応が焦点 16日に県 2回目 住民説明会 2008年11月8日 七月の浅野川水害を受けた県の二回目の住民説明会が、十六日午後一時半から金沢市の材木町小体育館で開かれる。住民側の浅野川水害被災者の会は、堤防切れ目をふさぐ対応が遅れた県に被害補償を求めており、県の対応と説明内容が注目される。 九月十四日の最初の説明会で県は、十月末の第三者委員会に示すはんらんシミュレーション結果が出るまで、補償について回答できないとしていた。しかし十月二十九日の第三者委で県は、堤防への対応が仮に間に合った場合と比べ実際の浸水区域がほとんど変わらないとのシミュレーション結果を提示。事実上、対応遅れによる被害拡大を否定した形で、傍聴した被災者の会代表者らは強く反発した。 二回目の説明会を前に被災者の会は県に対し、浸水
トップ > 石川 > 10月21日の記事一覧 > 記事 【石川】 浅野川水害 不安定土砂 対策を 第三者委指摘 上流再びはんらんも 2008年10月21日 上流の土砂移動のシミュレーション結果をもとに議論する第三者委砂防部会=県庁で 金沢市の浅野川水害を受け、県が設置した第三者委員会の砂防部会第二回会合が二十日、県庁であった。上流に約十万立方メートルの不安定な土砂が残ったままで、新たな被害がないよう土砂の移動をシミュレーションした結果、砂防施設が機能しても湯涌保育園近くで土砂が堆積(たいせき)してはんらんの可能性があることが分かった。次回までに解決策を検討する。 (室木泰彦) 県などの詳しい調査で、各地点の堆積土砂量は、破損した上流の砂防堰堤(えんてい)付近の採石場で約十五万三千四百立方メートル、下流の芝原橋手前で堤防が崩れ氾濫被害が出た湯涌保育園付近で約二万三千八百立方メート
トップ > 石川 > シリーズ現場 > 記事 【シリーズ現場】 被災地を歩く〜能登半島地震1年半 ■5■ 志賀・富来領家町 喜びと苦労分かち合う 2008年9月27日 笑いに包まれた御供田幸子さん一座のショー=いずれも志賀町富来領家町で 女性4人で公演招致 富来領家町の富来川沿いの一角、八月に新装開店した小間(こま)呉服店の店先で、プランターのヒマワリが来店客を迎えている。同じように被災した女性たちからの贈り物。「元気を出して」と、励ましを込めた黄色い花が秋風に揺れる。 ヒマワリの種は領家町の木下陽子さん、石原郁子さん、高木直子さん、高木泉さんの四人が植えた。品種名は「ビッグ・スマイル(大きな笑顔)」。プランターで育てて配り、川沿いにも植えた。 五十代半ばから六十代初めの女性たち。仮設住宅に住んだり、仕事場が全壊したり。役場に何度も電話し、訪ねもした。そのたびに感じる脱力感
トップ > 石川 > シリーズ現場 > 記事 【シリーズ現場】 浅野川水害 県が初の説明会 住民と県 埋まらぬ溝 2008年9月21日 県側の説明に不満を訴える住民=金沢市材木町小で 『角落とし』対応焦点 「一カ月以上、何をしていた」「県は補償を決めていない」−。七月二十八日に金沢市の浅野川がはんらんした水害で、中流域五町会でつくる「浅野川水害被災者の会」の要請に応じ、県の初めての住民説明会が十四日夜、金沢市材木町小学校であった。県からは対応の遅れを認め謝罪があったものの、補償についての答えはなく、住民の中にはいらだち、怒りをぶつける人も。一方、二十日からは川の上流部で、避難勧告の発令が続き自宅に戻れない被災者を対象にした応急仮設住宅への入居が始まった。が、県と市の合同説明会で避難勧告の解除時期が来年以降との見通しが示されると、被災住民はやりきれない表情を浮かべた。 (報道部
トップ > 石川 > シリーズ現場 > 記事 【シリーズ現場】 被災地を歩く〜能登半島地震1年半 ■1■ 門前・総持寺通り 倒れたままの墓石も 2008年9月23日 今なお、ずれたり倒れたままの墓石が残る亀山墓地=輪島市門前町で 最大震度6強で、能登各地に大きな被害を出した能登半島地震からまもなく一年半。復興に汗を流し、表情に明るさが戻った人々。一方で、地震の傷からいまだに立ち直りきれない人もいる。被災地はどうなったのだろうか。定点で選んだ五カ所を、五人の記者が半年ぶりに歩いた。 被災者いやすお地蔵 九月初め、輪島市門前町の総持寺通り商店街を訪れた。お盆に行けなかった祖父母の墓参りにと、商店街近くの亀山墓地に足を向けた。 お地蔵さんがまつられたほこらを掃除する久木さん=輪島市門前町で 地震直後はほとんどの墓石が倒れていた。祖母が入る墓もその一つだった。一年半がすぎ、墓地で
トップ > 岐阜 > 9月5日の記事一覧 > 記事 【岐阜】 人工林荒廃で被害拡大 西濃の豪雨 2008年9月5日 復旧作業が進む被災地。後ろは大量の土砂が流れ出した源流域の山=揖斐川町上野で 西濃地方の局地的な集中豪雨により、大谷川がはんらんした揖斐川町上野地区の水害で、地元の林業関係者らの間から、源流域の人工林の荒廃が保水力の低下を招き、被害拡大の一因になったと指摘する声が出ている。 上野地区は山すその小さな集落。大谷川沿いに約50戸が連なる。地区の真ん中を縦断する大谷川は全長約5キロ。源流の小島山(863メートル)は、約7割が杉やひのきなど植林された針葉樹林。今回、源流域から流れ出した土砂や流木が川をせき止め、あふれた濁流が民家を襲った。 揖斐郡森林組合によると、人工林は間伐などの手入れが欠かせない。放置すると日光が地表に届かないため下草が育たず、保水力が低下。地盤が弱
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