東日本大震災から1年を過ぎたのを機に、企業の災害対策やBCPの見直しについて振り返るまとめ企画の後編。データセンターを中心にした前編に引き続き、後編ではデータのバックアップと在宅勤務という2つのソリューションについて見ていきたいと思う。 データは守れ!なにはともあれバックアップ 災害対策としてもっとも急を要するのは、やはり業務データの確実なバックアップといえるだろう。システムは復旧できても、消失したユーザーデータはもはや戻ってこない。ビジネスの根幹をなす基幹システムのデータはもちろん、オフィスで重要なデータを格納するファイルサーバーや顧客とのやりとりまで含んだメールのデータなど、可能な限り最新のものをバックアップしておく必要がある。しかも、バックアップされたデータは、確実にリカバリできなければならない。こうしたバックアップの導入は、もはや先送りにはできないという状態だ。 データのバックアッ