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ブックマーク / fujipon.hatenadiary.com (12)

  • 三陸海岸大津波 ☆☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    三陸海岸大津波 (文春文庫) 作者: 吉村昭出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2004/03/12メディア: 文庫購入: 24人 クリック: 500回この商品を含むブログ (105件) を見る 内容(「BOOK」データベースより) 明治29年、昭和8年、そして昭和35年。青森・岩手・宮城の三県にわたる三陸沿岸は三たび大津波に襲われ、人々に悲劇をもたらした。大津波はどのようにやってきたか、生死を分けたのは何だったのか―前兆、被害、救援の様子を体験者の貴重な証言をもとに再現した震撼の書。 この、吉村昭さんによって1970年に書かれたものですから、もちろん、2011年3月11日の津波のことについては、全く書かれていません。 しかしながら、まだ生々しい記憶である「あの震災」について書かれていないことで、さまざまなことを考えてしまう面もあるのです。 僕は今回の大震災まで、東北・三陸地方が、こん

    三陸海岸大津波 ☆☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言
  • 僕に澱んでいる「不謹慎」な考え - 琥珀色の戯言

    ※気が滅入る内容なので、無理して読もうとしないでください。 火曜日にサッカー・チャリティマッチを観ていた。 世界のビッグネームや日本代表選手たちが、次々に登場し、「日、がんばれ」「ともに生きよう!」というようなメッセージを、慎重に言葉を選びながら話していたのだが、「日人」ではあるけれども、「被災者」ではない僕にとっては、なんだか自分の居場所が、ちょっとわからなくなってしまった。 僕は、「励まされる側」なのか、それとも「励ます側」なのか? 田圭佑選手は、「こんな中で、スポーツをやることが良いことなのか悪いことなのかはわからないけれど、いま、大事なことは、とにかく行動することだと思う」と、彼らしく、いまの気持ちを吐露していて、ああ、田はこういう状況でも、ちゃんと正直な人なんだな、と感じた。 しかし、こういう「チャリティマッチ」って、収益金が寄付されたり、人々があの大震災と苦しんでいる人

    僕に澱んでいる「不謹慎」な考え - 琥珀色の戯言
  • 「わからない」人たちへ - 琥珀色の戯言

    最近の震災・原発関連の報道、とくに「専門家たちの意見」をtwitterなどで見るたびに、僕はどんどん混乱していくのです。 これは、どれが正しいのだろうか?って。 以下は、以前別の場所で書いたものを一部改変しています。 『「科学的」って何だ!』(松井孝典・南伸坊共著/ちくまプリマー新書)より。 (「科学」についての松井孝典さん(惑星科学者・東京大学大学院新領域創成科学研究科教授)と南伸坊さん(イラストレーター)の対談をまとめた新書の一部です) 南伸坊:「科学にも限界がある」ということが、昔から言われていますよね。「限界がある」というアナウンスのほうが大きくなって、「現代の科学では解明できない」ってオカルト派得意のフレーズがあります。「そうだよ、科学では解明できない不思議なことってあるんだ」っていう。だからスピリチュアルとかがはやるのは、人々の科学者への対抗心みたいな心理があって、「科学ではわ

    「わからない」人たちへ - 琥珀色の戯言
  • 嫁のメシがまずい! ☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    嫁のメシがまずい! 作者: 町田かえ,松英子,西村博之出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/04/02メディア: コミック購入: 13人 クリック: 280回この商品を含むブログ (10件) を見る 墨汁でイカスミパスタは作れません。 「ラップごとナスを素揚げ」「生牡蠣弁当」「油の中で鰯が内臓破裂」「1/2の長さ(皮付き)大根の煮物」「ひき肉でユッケ」「ウナギでシーフードシチュー」「母乳入りハンバーグ」「トロピカルフルーツ入り牛乳うどん」「材の亀が風呂場に」「鈴虫の煮物」「玄米を漂白して白米に」etc2ch「既婚男性板」で「132皿目」(2009年1月現在)まで続く人気スレッド「嫁のメシがまずい」。料理下手の嫁。意欲が空回りしている嫁。「メシマズ嫁」たちに泣く夫の書き込みから抜粋した、凡夫には考えられない珍料理の記録。 時には生命の危機さえもたらしそうなメシマズ嫁たちの愛情

    嫁のメシがまずい! ☆☆☆ - 琥珀色の戯言
  • 「精神疾患の徴候のある青少年はインターネット中毒になりやすい」 - 琥珀色の戯言

    「Medical Tribune」の2009年11月19日号で、こんな論文が紹介されていました。 以下、「Medical Tribune」の記事より。 〔シカゴ〕高雄医科大学と同大学病院(台湾・高雄)精神科のChih-Hung Ko博士らは、精神疾患の徴候が認められる青少年はインターネット中毒になりやすい傾向があるとArchives of Pediatrics & Adolescent Medicine(2009; 163: 937-943)に発表した。 インターネットは青少年にとって最も重要な情報源となっているが、熱中すると学業成績、家族関係、情緒面にマイナスの影響を及ぼす可能性がある。この現象は”インターネット中毒”または”問題のあるインターネット利用”などと呼ばれ、依存行動の1つに分類される。 これまでの研究によると、西洋および東洋社会において1.4〜17.9%の青少年がインターネッ

    「精神疾患の徴候のある青少年はインターネット中毒になりやすい」 - 琥珀色の戯言
  • ドキュメント高校中退―いま、貧困がうまれる場所 ☆☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    ドキュメント高校中退―いま、貧困がうまれる場所 (ちくま新書) 作者: 青砥恭出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2009/10メディア: 新書購入: 14人 クリック: 191回この商品を含むブログ (62件) を見る 家族みんな中退、二世代にわたる母子家庭、先行きのない若年出産。貧困スパイラル!…高校を中退していく生徒の家庭には、ひとり親の家庭も少なくない。離婚した母親たちが働く場所もパート等の不安定雇用しかない。少しでも高い収入を求めて、夜は水商売へ働きにでる母親も多い。毎日、昼働いた後、夜遅くまで店で客と飲み、体をこわして水商売すらできなくなり、いっそうの貧困へ落ちていく。 公立中学から、それなりの進学校経由で大学に行き、資格を取って就職した僕は、いわゆる「底辺高校」を、「勉強しないで遊んだり暴力ふるってばっかりのバカとヤンキーの集まり」だと内心嘲っていたのです。将来困っても、自

    ドキュメント高校中退―いま、貧困がうまれる場所 ☆☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言
  • ツイッター 140文字が世界を変える ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    ツイッター 140文字が世界を変える (マイコミ新書) 作者: コグレマサト,いしたにまさき出版社/メーカー: 毎日コミュニケーションズ発売日: 2009/10/09メディア: 新書購入: 29人 クリック: 534回この商品を含むブログ (134件) を見る 内容紹介 ツイッター(Twitter)は個々のユーザーが「つぶやき」を投稿し合うことでつながるコミュニケーション・サービスで、2006年7月にサービスが始まりました(日語版は2008年4月)。 当初、日では大ブレイクというほどではありませんでしたが、2009年の春ごろから急激に普及しはじめ、ブログやSNSに続くコミュニケーション・ツールとして、著名人の参加、企業のPRツール、ニュース媒体としての成長など、新たな展開を迎えています。 今はまだ、世間から「よくわからないサービス」と思われがちなツイッターですが、知らないうちに普及して

    ツイッター 140文字が世界を変える ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言
  • 「移植を待つ親は、子が脳死になったら臓器を出すか?」という傲慢な質問への回答 - 琥珀色の戯言

    移植を待つ親は、子が脳死になったら臓器を出すか? (by「感じない男ブログ」(2009/7/12)) ↑のエントリを読んで。 「臓器移植法改正A案」については、あらためて書くつもりなのですが、僕はこのエントリを読んで、なんだかすごくいたたまれない気持ちになりました。 子どもが「脳死」になることや、子どもが移植を受けないと助からない難病にかかるだけでも筆舌に尽くしがたい苦しみのはずなのに、なんでこんなことまで問われなければならないのだろう? あまりに酷過ぎるんじゃない? 僕は、この「移植を待つ親は、子が脳死になったら臓器を出すか?」という質問自体が、傲慢だと思うのですよ。 だってさ、これは、「移植を待つ親」は「あくまでも他人である」という視点のものだから。 世の中がこういうふうに「困っている人に対して、他人事としてニヤニヤ眺めているだけ」で、挙げ足をとることばかり考えている限り、どちらにして

    「移植を待つ親は、子が脳死になったら臓器を出すか?」という傲慢な質問への回答 - 琥珀色の戯言
  • 「わたしは常に卵の側に立つ。壁の側に立つ小説家に何の価値があるだろうか」 - 琥珀色の戯言

    Asahi.comの記事「村上春樹さん、エルサレム賞スピーチでガザ侵攻を批判 - 文化」 【エルサレム=平田篤央】イスラエル最高の文学賞、エルサレム賞が15日、作家の村上春樹さん(60)に贈られた。エルサレムで開かれた授賞式の記念講演で、村上さんはイスラエルによるパレスチナ自治区ガザへの攻撃に触れ、人間を壊れやすい卵に例えたうえで「私は卵の側に立つ」と述べ、軍事力に訴えるやり方を批判した。 ガザ攻撃では1300人以上が死亡し、大半が一般市民で、子どもや女性も多かった。このため日国内で市民団体などが「イスラエルの政策を擁護することになる」として賞の返上を求めていた。 村上さんは、授賞式への出席について迷ったと述べ、エルサレムに来たのは「メッセージを伝えるためだ」と説明。体制を壁に、個人を卵に例えて、「高い壁に挟まれ、壁にぶつかって壊れる卵」を思い浮かべた時、「どんなに壁が正しく、どんなに卵

    「わたしは常に卵の側に立つ。壁の側に立つ小説家に何の価値があるだろうか」 - 琥珀色の戯言
  • 「健康」ほど、あてにならないものはない。 - 琥珀色の戯言

    健康な人を選べばよかった、(はてな匿名ダイアリー) 相方は数年以上うつ病で精神科に通い続けている。 相方は現在、会社を長期休職している。もう、三十路をまたいでしまった。 当に色々あったが、相方は少しずつ元気を取り戻している。 というか、Twitterに頻繁にポストするぐらいの危なげな元気はある。 相方は今の会社ではもう働きたくない、という。 では転職活動を考えているかというと、まったく具体性がない。 日々、のんべんだらりとネットをして、家事もせず、好きなように過ごしている。 (仮面うつ、に近いと思う。) ↑の文章を読んで、僕は鴻上尚史さんが書かれていたこんな文章を思い出してしまった。 「インターネットの一番の問題点は何だか、鴻上さんは知っていますか?」と、僕の芝居に来たお客さんが見終わった後、アンケートに書いてくれたことがありました。 「熱中して学校に行かなくなるとか、仕事がおろそかにな

    「健康」ほど、あてにならないものはない。 - 琥珀色の戯言
  • 「読書」についての覚え書き - 琥珀色の戯言

    ネットに時間を使いすぎると人生が破壊される。人生を根底から豊かで納得のいくものにしてくれる良書25冊を紹介(分裂勘違い君劇場(2008/11/18)) 速読でが楽しめるのかという疑問(狐の王国(2008/11/18)) ↑のような刺激的な「読書」関連のエントリが挙がっているので、便乗して、最近僕がいままで触れてきた「読書」についてさまざまな人が語った言葉を御紹介しておきます。並んでいる順番にあまり意味はありません。 村上春樹『ノルウェイの森』の登場人物・永沢さんについて。 彼は僕なんかははるかに及ばないくらいの読書家だったが、死後三十年を経ていない作家のは原則として手にとろうとはしなかった。 そういうしか俺は信用しない、と彼は言った。 勝間和代読書進化論』より。 私の場合、どんなが私を進化させてくれたかと考えてみると、やはり翻訳書や洋書の原書が多いのです。私が読んできたの割合は

    「読書」についての覚え書き - 琥珀色の戯言
  • 「こんな人がいつか子の親になってしまう可能性があることを考えただけでも憂鬱」 - 琥珀色の戯言

    増田さんへ。私は久しぶりに激怒しました。 - iGirl さんざん話題になっている↑のエントリなんですけど、僕は正直これを読んで、「そりゃあなたのところはうまくいっているみたいだからいいですけどねえ……」みたいな不快感(というか嫉妬かもしれないねこれは)を感じるのと同時に、「でも、世間一般の『大人の女性』には、このエントリに共感する人が多いのだろうな」とも思いました。 そして、もし増田さんがこれを読んでいたとしたら、耳に痛い話だとしても、あなたを擁護するたくさんのコメンテーターやブックマーカーに癒されるよりも、この「叱咤激励」に従ったほうがプラスになるよ(というか、ラクに生きられるよ)、とも感じます。世間の普通の親とか女性っていうのは、はてなの人たちみたいな「問題意識のかたまり」じゃないしね。 とくに、緊張を緩和するのに酒に頼るのはやめたほうがいい。それは、アルコール依存症へのワープルート

    「こんな人がいつか子の親になってしまう可能性があることを考えただけでも憂鬱」 - 琥珀色の戯言
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