留年記 レペゼン原級 私はこのまだ短い人生で四回の留年を経験している。 その話を後輩にしたら、「是非とも文章にするべき」と言われたので、恥を忍んでここに文章にしておく。文章をこのように書いたのははじめてのことである。私がひとりで独断と偏見で書いているので、もちろん独断と偏見に満ちている。細かい時間の食い違いや、間違いをふくんでいるだろうが、それもまとめて、 いち馬鹿学生の体験記としてご笑納いただけると幸いである。文中にあらわした考えはすべて私一人の見解であるので、私以外の誰も関係ない。 いろいろグダグダ書いていたら19000字(!)になってしまったので、暇な人に読んでいただけたら幸いである。 話は2019年、2月に遡る。 目の前に座る教授は、私を眼鏡越しにじっと睨みつけていた。 「しかし、それだと同じ学年に二回留年で退学になってしまうんですが・・・」 私の声は震えていた。教授は繰り返した。