俺が都内某所の王将で餃子を食っていた時の事だ。カウンター席に座っていた俺の隣に、男の二人連れが座った。身なりは一人は普通のサラリーマン、もう一人はぱっと見でニート臭のあふれるヤツだった。そいつらは隣の俺にも聞こえるぐらいの声でなにやら話し出した。 「最近さ、ニコニコ動画がおかしいんだよ」 「おかしいって?」 「なんだかさ、見たことが無いようなアニメが上がってんの」 「それ、マイナーなだけじゃね?」 「いやそれがさ、まだ流れてるはずがねえのが流れてるみたいなのよ」 「はあ?」 「だからさ、まだ今やってる戦隊物の続編とか、アニメの第二期とかやってんの」 「なにそれ? 流出でもしてんの?」 「どうも違うみたい。流出っていう奴もいるにはいるけど、それは素人だね。時期的に考えたら、まだ出来てるわけないのよ。特撮とか、まだ終わったないのとか、次の次という噂のだってあるしさ」 「へー」 「噂だと、見たこ