昨年10月に行われた総選挙の際に、細野豪志衆議院議員が得ていた5,000万円を巡り浮上した裏金疑惑。問題の“政治資金”を細野氏に提供したのは「JC証券」で、これを斡旋したとみられているのが民間のシンクタンク「大樹総研(たいじゅそうけん)」の矢島義也(本名:義成)会長だ。 「永田町のタニマチ」と呼ばれる矢島氏は、与野党に幅広い人脈を持ち、政権中枢の菅義偉官房長官や二階俊博自民党幹事長とも昵懇の仲だという。 一般には知られていなかった「大樹総研」とはいかなる組織か――。取材結果をまとめた。(右の画像は大樹総研発行冊子の表紙から) ■旧民主党との深い関係 大樹総研の創設は2007年(平成19年)。資産家の矢島氏が、静岡で昔からの友人関係にあった鈴木康友氏(元民主党衆院議員。現・浜松市長)が選挙に落選して浪人中だったため、同じように落選して充電中の政治家が、しっかり勉強できるようなシンクタンクを作