この連載が本になりました。 <2020年3月12日発売> 『スゴ母列伝 いい母は天国に行ける ワルい母はどこへでも行ける』 詳細はこちら 国連で怒りのスピーチをぶちかました16歳の環境活動家グレタ・トゥーンベリさんを見て、『長くつ下のピッピ』を思い出したという人は多い。学校に通わず、権威に屈せず、自分が正しいと信じることのために大人たちと渡り合うパワフルな三つ編みの女の子ピッピは、児童文学から生まれたスウェーデンの国民的ヒロインである。少女のひとりストライキに国民が賛同して一大ムーブメントになるぐらい女子供の声が重んじられているのは、いかにもピッピの国らしい。 一方日本は、「もし手前どもの娘なら大人に向かって口のきき方もわからないのか、と張り倒す」とグレタさんに暴力ふるう気満々の男性文化人のツイートが何千もリツイートされるくらい、「女子供はすっこんでろ」という風潮が根強い国である。ついつい
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