ブックマーク / fika.cinra.net (13)

  • 等身大の「おばさん」の物語。日本にない寛容さで日常や恋愛を描く北欧ドラマ『私はペルニ』 | Fika

    各種さまざまな映像配信サービスによって、海外ドラマに触れることが多くなった昨今。なかでも注目を集めるのは英米作品ばかりだが、膨大なライブラリのなかで、それ以外の作品を見過ごしてしまうのはもったいない。 そこでこの連載では、「海外ドラマ=英米ドラマ」という固定観念を解きほぐすための「北欧ドラマ考」として、世界中で愛される北欧作品から、現地で愛される人気作までを幅広く紹介していく。今回はノルウェー発の心温まるコメディドラマ『私はペルニ』について、西森路代が綴る。

    等身大の「おばさん」の物語。日本にない寛容さで日常や恋愛を描く北欧ドラマ『私はペルニ』 | Fika
  • 「男の」の枕詞はもう不要 杉作J太郎と劔樹人が語る今後の墓場プロ | Fika

    杉作J太郎が2003年に立ち上げた映画製作集団「男の墓場プロダクション」が、突如「狼の墓場プロダクション」に改名したという報せが飛び込んできた。長きに渡って愛用してきた名前を変更するのは、杉作人はもちろん関係者にとっても大きなインパクトがあったに違いない。この突然の出来事はどうして起こったのだろうか。それを今回は紐解いていきたい。対談のパートナーは、自身も墓場プロのメンバーである劔樹人。杉作J太郎はどのような思いで改名を決断したのか。その内実に迫る。 杉作さんが「『男』にこだわる必要はない」とおっしゃったことでハッとさせられました。(劔) ―いきなり題ですが、なぜ杉作さんは2020年のこの時期に「男の墓場プロダクション」から「狼の墓場プロダクション」に改名をしようと考えたのでしょうか。 杉作:そもそも「男の墓場プロダクション」は、後藤真希さん主演の『青春ばかちん料理塾』(斉藤郁宏監督

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  • 黒沢清の語る映画界 深夜労働やモラルの欠如は作品の質を左右する | Fika

    昨今、様々な業界で「働き方改革」が叫ばれ、労働環境が見直されている。しかし、その風潮はものづくりの現場に浸透しているのだろうか。特に日映画業界は、長時間労働、低賃金、無契約など過酷な労働環境のイメージが持たれている。 『トウキョウソナタ』『散歩する侵略者』をはじめ数々の作品が国内外で高い評価を受け、日映画界を牽引する監督のひとりである黒沢清監督。黒沢監督の現場は、深夜までの撮影は極力行わず、スケジュール管理もきちんとされ、労働環境が整えられていると聞く。 働き方の先進国としても知られる北欧。そのスピリットを伝えるFikaが、「映画を取り巻く労働環境、性差、賃金など気持ちのいい状況が整っているかどうかが、ずばり作品のクオリティーを左右する」と話す、黒沢監督とともに映画文化のこれからを考えたい。 時間管理をしっかりしないとまともな映画は作れないと思います。 ―黒沢監督の現場は労働環境に関

    黒沢清の語る映画界 深夜労働やモラルの欠如は作品の質を左右する | Fika
  • 暴力を捨てたC.O.S.A.は、ラッパーとして言葉で人を動かす | Fika

    音楽映画といったアートから料理まで、ものを作る上で重要になってくる作り手の「こだわり」。北欧の「クラフトマンシップ×最先端技術」をテーマにした『Fika』では、さまざまな作り手の「クラフトマンシップ」、ものづくりに対する「こだわり」の姿勢に触れる。 今回、インタビューしたのは、人の心を突き刺す「リリシスト」として知られる愛知県知立市出身のラッパー、C.O.S.A.。<孤独な一昨日から来ている男>というリリックが表すように、常に孤独さがつきまとっている印象がある彼。趣味だという釣りの話から、徐々に彼のラップの根源でもある「孤独さ」へと、話は進んでいった。 小学生の頃から、どう人と接していいかわからなかったんです。 ―C.O.S.A.さんは、釣りが趣味とのことですが、いつ頃から釣りはお好きなんですか? C.O.S.A.:子どもの頃から好きだったんですけど、1回離れて、2年前くらいからまたハマ

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  • 『生理ちゃん』小山健の「頑張らない創作」を支えるサウナの存在 | Fika

    11月8日から公開されている映画『生理ちゃん』の原作漫画『ツキイチ!生理ちゃん』作者である小山健は、実は無類のサウナ好き。昨今のサウナブームが訪れる以前から足繁くサウナに通い、現在では週の半分以上を近所のスパで過ごす生活を送っている。 そんな小山のモットーは「頑張りすぎないこと」。漫画家の仕事と聞くと、締切に追われ、作業に次ぐ作業で眠れない日々を送っているイメージが強いが、彼は絶対に徹夜をしないと決めているという。無理をせず、自分のペースを維持する。そして、気分が乗らなければすぐに脱衣所へ。衣類を脱ぎ去り、サウナと水風呂を行き来する交互浴で気持ちをリフレッシュする。そのあとは仕事に戻ることもあれば、諦めてそのままゆっくりすることも。 小山はどのようにして現在の働き方にたどり着いたのだろうか。サウナーたちの間で聖地と崇められている上野のサウナ&カプセルホテル「北欧」で話を伺った。 まさに昇天

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  • サカナクション『暗闇』レポ。完全暗転の会場で音楽が見えた瞬間 | Fika

    音楽は立体である。しかし、視覚はそれを見えないようにする霧だ」 愛知県で2010年から3年に一度開催されている国内最大規模の国際芸術祭『あいちトリエンナーレ』が8月1日に開幕した。「膨大な情報から生まれる不安という感情が分断や格差を作り出している現代において、それを打ち破ることができるのもまた情(=なさけ)なのではないか?」という問いから、「情の時代」をコンセプトに掲げ、国際現代美術展のほか、映像プログラム、パフォーミングアーツなど、様々な芸術作品が紹介されている。 そんな『あいちトリエンナーレ2019』の音楽プログラムとして、愛知県芸術劇場大ホールで4日間にわたって開催されたのが、サカナクションの『暗闇-KURAYAMI-』である。その名の通り、完全暗転させた会場の中でライブパフォーマンスを行うというもので、視覚が閉ざされ、聴覚が研ぎ澄まされた中での音楽体験を味わうことのできる、実験的

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  • アニメ『ムーミン谷のなかまたち』BS4Kで4月開始。声優陣に高橋一生も | Fika

    メイン画像:『ムーミン谷のなかまたち』 ©Moomin Characters TM ©Gutsy Animations 2019 アニメ『ムーミン谷のなかまたち』が、4月4日からNHK BS4Kで放送される。 北欧フィンランドの児童文学作家トーベ・ヤンソンによる『ムーミン』シリーズ。1945年に第1作目が発表されて以来、半世紀上にわたって世界的に人気を博している。1914年にヘルシンキで生まれたトーベ・ヤンソンは、約30年間にわたってバルト海にあるクルーヴハル島で生活し、2001年に死去した。 3月16日にはムーミンの世界を体感できるテーマパーク『ムーミンバレーパーク』がオープン。4月9日からは東京・六木の森アーツセンターギャラリーで『ムーミン展 THE ART AND THE STORY』が開催される。 『ムーミン谷のなかまたち』 ©Moomin Characters TM ©Guts

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  • 無印良品「Found MUJI」で知る、シンプル&合理的な北欧暮らし | Fika

    無印良品「Found MUJI」が伝える、北欧のクラフトマンシップ 伝統と現代性が共存する北欧のもの作りの世界。そこに息づいているのは、いくら時代が移り変わろうとも決して失われることのない、頑固なまでのクラフトマンシップだ。 世界各地の日用品をリサーチし、改良を加えながら日へと紹介する無印良品プロジェクト「Found MUJI」では、これまでにフィンランドやスウェーデンといった北欧諸国のもの作りにフォーカスをあて、その奥深い魅力とそれを支えるクラフトマンシップを伝えてきた。 フィンランドの首都・ヘルシンキのマーケットで使われていたかご / 企画展「Suomi Finland」より 「Found MUJI」を通して見えてくるのは、もの作りに対する職人たちの思いと、それを育んできた風土や土地の歴史だ。日用品を日のマーケットへと紹介するだけでなく、その背景に広がるものも丹念にリサーチし、風

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  • 菊地成孔の映画コラム 知られざるカール・テオドア・ドライヤー | Fika

    同じ北欧人であるイングマール・ベルイマンと、カール・テオドア・ドライヤーの共通性と相反性 極めて単純な比較として、デンマーク人のカール・テオドア・ドライヤーはスウェーデン人であるイングマール・ベルイマンよりも20年早く生まれ、共に20代初期に処女作を発表していることから、すっきりと世代差が見えやすい代わりに、ベルイマンのスウェディッシュと、カール・ドライヤーのデニッシュが、少なくとも作品の中から鮮やかに立ち昇る、とは言いがたく、「大雑把な『北欧』という区分にフォーカスを絞る」というテーマには構造的な難が残る。 二人とも、少なくとも「代表作」と呼ばれるものが、北欧におけるプロテスタンティズム(*注)に対する懐疑と、逃れられない神の拘束力、悲劇に際する神の沈黙や、近世から台頭する科学主義とのコンフリクト、人間が作った宗教という難物を、人間がきちんと駆動できているか? といった、現世的、もしくは

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  • 世界が注目の19歳、BOY PABLO 孤独でもハッピーな音楽を作る | Fika

    ノルウェー・ベルゲン出身の19歳、パブロ・ムニョスのプロジェクト、BOY PABLO。彼が去年、YouTubeにアップした楽曲“Everytime”のミュージックビデオは、2018年12月現在、再生数が1500万回を超えるという大ヒットを記録している。地元の海辺で、眩しそうな表情を浮かべながら仲間たちと楽器を演奏するパブロ。そうした光景を、淡々と、でもどこかシュールに映し出すその映像には、わかりやすい目新しさがあるわけではない。しかしながらこのビデオは、その美しいメロディーと、満たされないリレーションシップが描かれた歌詞とともに、世界中に拡散された。素朴な、懐かしさすら感じさせるこの映像には、優れたポップミュージックが持ちうる「3分間の魔法」が、たしかにあったのだ。 今年11月、初めての来日公演を行ったBOY PABLO。そこで、パブロ・ムニョスに直接話を聞く貴重な機会を得ることができた。

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  • 週刊連載、政治性のバランス、北欧から見た日本漫画文化の不思議 | Fika

    漫画は海を渡って北欧へ。スウェーデンで人気を拡大する漫画文化 『長くつ下のピッピ』(1945年 / アストリッド・リンドグレーン)をはじめ、スウェーデンには良質な児童文学が数多く存在し、世界的にも有名だが、実は漫画カルチャーも長い歴史を持ち、そこから多種多様な作品が生み出されている。 日漫画がスウェーデン国内ではじめて出版されたのは1980年代の終り頃。『はだしのゲン』(1973年 / 中沢啓治 / 集英社他)や『子連れ狼』(1970年 / 小池一夫原作・小島剛夕画 / 双葉社)といった作品がスウェーデン語に翻訳され、スウェーデン人が日に興味を持つきっかけになった。また、1990年代のはじめにスウェーデン国内でケーブルテレビがスタートすると、日のアニメも放送されるように。しかしながら当時はまだ、漫画は「局地的なサブカルチャー」に過ぎなかったという。 左から:キム・アンダーソン、オー

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  • 菊地成孔の映画コラム 改めて評価すべきイングリッド・バーグマン | Fika

    イングリッド・バーグマンは、平成以降ではなく昭和の日人における理想 筆者の年齢(55)の、特に日人で、イングリッド・バーグマンを、「歴史上の名女優の1人として、名前と顔は知っている」という以上の認識、つまり、彼女こそ理想の女優だとか、或いはそこまで言わないまでも、俺の心の1作に出ていたとか、要するにガチで惚れている者は、とても良い意味で、だが、皆無だと思う(仮にいたとしても、ヒッチコックの『汚名』(1946年)が凄いとか、そのぐらいではないか)。平成以降の日人が女優の美点とするものをほぼひとつも持たず、昭和の日人における美点だけで形成されているような女優だ。 Photo:Andre Lefebvre / Wesleyan Cinema Archives 優雅であること、男顔の美貌で高い身長を持て余し気味だが、母国スウェーデン時代から、セルズニック(アメリカ映画プロデューサー)に見

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  • ナカコーインタビュー その審美眼で選ぶ、オススメの北欧音楽10曲 | Fika

    スウェーデンのABBAやThe Cardigans、アイスランドのビョークやSigur Rosなど、各国がそれぞれの文化を築き、個性的なアーティストを輩出している北欧の音楽シーン。その背景には、昔ながらのクラフトマンシップと最先端技術との融合があり、ビョークはまさにその代名詞だと言えよう。 そこで今回は一昨年にTwitter上で「100年後も残ってほしい曲」として100曲を紹介するなど、いちリスナーとしても独自の審美眼を持つ、ナカコーことKoji Nakamuraを迎え、「オススメの北欧音楽10曲」を挙げてもらった。 また、昨年オンラインショップ「meltinto」を立ち上げるなど、デジタルとアナログを横断しながら、「音楽の残り方」の模索を続けるナカコーに、現在の行動原理についても話を訊いた。 ヨーロッパは楽器と音楽が表現の中で合致していて興味深いですよね。 ―ナカコーさんは「北欧の音楽

    ナカコーインタビュー その審美眼で選ぶ、オススメの北欧音楽10曲 | Fika
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