ブックマーク / lp.p.pia.jp (10)

  • 大槻ケンヂ「今のことしか書かないで」(第25回)医者にオカルトを止められた男

    先日、筋肉少女帯のイベントを渋谷で行った。 メンバーが全員集合。でもバンドとしての演奏はせず、各々がソロまたはデュオで曲を聴かせるという形式だった。僕はこういう時に妙なヒネクレ根性が出てしまう。筋少の曲を数曲にとどめ、特撮やオケミスなどほかで参加してるバンドの曲を多めに歌った。 『そこは筋少の曲をやるべきだよなぁ』 若干思ったが、筋少ベースの内田君が登場するや西城秀樹「傷だらけのローラ」を朗々と歌い出したので『俺なんてまだまだだな』と妙な反省をしたものである。 ちなみに「ローラ」をフランス語で歌っていた。俺、まだまだだ。 全員揃ってその場面では5月に発売となる筋少最新曲「医者にオカルトを止められた男」の宇宙最速試聴会を行った。 会場に新曲を流してお客さんと一緒にみんなで聴くのである。もしかしたら中には「買うまで新曲は聞きたくなかった!」という方もいたかもしれないのだが、そこは『新曲ハラスメ

    大槻ケンヂ「今のことしか書かないで」(第25回)医者にオカルトを止められた男
  • 大槻ケンヂ「今のことしか書かないで」(第12回)鬱フェス新宿の子犬

    先日、クラブチッタ川崎で行われた「フェス2023」に参加した。神聖かまってちゃん、上坂すみれさん、ベッド・インその他多数のアーティストと共演した。 「フェス」は、バンド・アーバンギャルドが主催している音楽フェスティバルだ。「病気のみなさんこんにちは」というキャッチコピー。さわやかな夏の野外フェスには向かないような、サブカル色が濃いというか、マニアックでコケティッシュなメンツを集めて開催されている。今年で10回目となる。 僕は10回皆勤賞で出演している。3年前の回では新しい学校のリーダーズとコラボして歌った。その時はまさか彼女らがその後世界的にブレイクするとは夢にも思わなかった。素晴らしいことである。 今年は僕があと数年で還暦を迎えるということで、赤いちゃんちゃんこを着せられて「老後じゃないもん MAXX TOSHIYORI」というアーバンギャルドとのセッションで出演することになった。マ

    大槻ケンヂ「今のことしか書かないで」(第12回)鬱フェス新宿の子犬
  • デビュー35周年! 筋少×ジュンスカ同期インタビュー「もう50を過ぎたらバンドは立ってたらそれでいいんだと思うんだよね(笑)」

    筋肉少女帯、JUN SKY WALKER(S)。ともに80年代バンドブームを駆け抜け、90年代後半にはバンドの解散や休止を経験、そして00年代後半に活動を再開するといった、似たような紆余曲折を経て、共に今年がデビュー35周年の節目にあたる。そんな盟友と言ってもいい2バンドから、筋少は大槻ケンヂ&内田雄一郎、ジュンスカは宮田和弥&森純太が参加して同級生対談が実現した。80年代後半のバンドブームから現在の活動まで、当事者しか知りえないエピソード満載で語り尽くす。 ――え、偶然見かけたんですか? 宮田 そうなんですよ。 大槻 明るい人だなーって思った(笑)。 ――(笑)。ちょっと振り返ってお話を伺いたいのですが、最初にお互いのバンドを知ったのはどういうきっかけだったんですか? 大槻 野音で初めて会ったんだと思う。 森 会ったのはそうだよね。でも存在は知ってたけどね。 宮田 インディーズの当時は僕

    デビュー35周年! 筋少×ジュンスカ同期インタビュー「もう50を過ぎたらバンドは立ってたらそれでいいんだと思うんだよね(笑)」
  • 森崎ウィン Aiming To Overseas(第56回)答えが出ない役への問い LGBTQやジェンダーについて考える

    こんにちは。森崎ウィンです。 いよいよ『ジェイミー』の稽古も大づめ。そんな中、改めてこのジェイミーという役を僕が演じる意味はなんだろうと考えることがありました。 きっかけになったのは、『片袖の魚』という30分くらいの短編映画です。あるトランスジェンダー女性のお話で、それを人もトランスジェンダー女性である役者さんが演じています。ジェイミーのことをもっと深く知る手がかりとして観に行ったんだけど、想像以上に考えさせられたというか。当事者だからこそ伝えられるものがそこにあって。自分の今までの価値観ががらりと変わるような衝撃に打ちのめされました。 もちろん『ジェイミー』という作品もLGBTQやジェンダーをテーマに扱っていて。それはやる前からわかっていたし、お話を頂いたとき、役者として挑戦すべきだと思ったから国オーディションに出してくださいってパクチー澤井さんにお願いしたんだけど。ただ内容はあくま

    森崎ウィン Aiming To Overseas(第56回)答えが出ない役への問い LGBTQやジェンダーについて考える
  • 岡本太郎、水木しげる、スズキコージら、8人のアーティストがメキシコの魅力を解き明かす『メヒコの衝撃』展、開催

    スペインによるメキシコ征服から500 年、独立から200 年にあたる2021年。日とメキシコの交流が始まった地・千葉県にある市原湖畔美術館にて『メヒコの衝撃―メキシコ体験は日の根底を揺さぶる』が開催される。 1609年、スペイン統治下にあったフィリピンからメキシコに向かう帆船サン・フランシスコ号が千葉県・御宿沖で座礁し、300人以上の遭難者を地元の住民たちが救出、大多喜城主・多忠朝が手厚く保護し、徳川家康のはからいで無事帰国させたことから、日とメキシコの交流が始まった。 同展は、東京国立博物館で開催された『メキシコ美術展』に衝撃を受け、メキシコ滞在を経て新たな表現へと向かった利根山光人、河原温、自らの内に「メキシコ的なるもの」を発見し、巨大壁画《明日の神話》を描いた岡太郎ら、メキシコの歴史・風土・人・芸術に衝撃を受け自らの表現に向きあってきた8人のアーティストに焦点を当て、メキシ

    岡本太郎、水木しげる、スズキコージら、8人のアーティストがメキシコの魅力を解き明かす『メヒコの衝撃』展、開催
  • 和田彩花の「アートに夢中!」(第51回)トランスレーションズ展 −「わかりあえなさ」をわかりあおう

    現在、21_21 DESIGN SIGHT(東京・六木)で開催中の『トランスレーションズ展 −「わかりあえなさ」をわかりあおう』(2021年3月7日まで)。展は、国籍を超えてさまざまな表現媒体に携わる情報学研究者のドミニク・チェン氏をディレクターに迎えて、「翻訳=トランスレーション」は「コミュニケーションのデザイン」とみなし、「翻訳」を「互いに異なる背景をもつ『わかりあえない』もの同士が意思疎通を図るためのプロセス」と捉え、その可能性を多角的に拓くもの。「翻訳」という言葉をキーワードに、AIによる自動翻訳を用いた体験型の展示や、複数の言語を母国語とするクレオール話者による映像、また、手話やジェスチャーといった豊かな身体表現、さらには人と動物そして微生物とのコミュニケーションに至るまで、さまざまな「翻訳」のあり方を提示する作品を紹介。和田さんは「翻訳」と「デザイン」との関わりをどう見たの

    和田彩花の「アートに夢中!」(第51回)トランスレーションズ展 −「わかりあえなさ」をわかりあおう
  • BOYSぴあSelection 第29回 末吉9太郎(PART2)末吉9太郎 Part2「オタクって一度始めたら一生オタクなんだと思います」

    ご自身が現役のアイドルでありながら、アイドルオタクでもある9太郎さん。プライベートはどんな日々を送っているの? オタクとしての強い思いで前進を続ける9太郎さんに、独自の夢の叶え方について教えてもらいました。 ── 友達がいないとなると、休日は何をされてるんですか? 昨日、ちょうどお休みだったんですけど、めっちゃ寝たあとで『テラスハウス』を観ました。僕、自分で恋愛を今は禁止しているので、それで疑似恋愛をしたり、疑似友情体験をしたりして過ごしました。基は家にいて、あとはモーニング娘。さんの現場に行ったりします。昨日も現場なにかないか調べたんですけど、特に行ける現場がなかったので家で過ごしました。 ── モーニング娘。さんがお好きなのはわかるんですけど、「なりたい」と発言されていますよね。 そうです! 小学生のころからモーニング娘。さんのコンサートに行っていたんですけど「あっち側(ステージ側)

    BOYSぴあSelection 第29回 末吉9太郎(PART2)末吉9太郎 Part2「オタクって一度始めたら一生オタクなんだと思います」
  • いきものがかり水野良樹の うた/ことばラボ(第20回)w/吉澤嘉代子 前編

    2020年代はじめの対話は、吉澤嘉代子さんと。世代も性別も、そして活動の形態も違うふたりのソングライターは、しかし、その資質の部分でずいぶん似通っているところがあるようだ。まずは、そんなことが明らかになっていく。

    いきものがかり水野良樹の うた/ことばラボ(第20回)w/吉澤嘉代子 前編
  • 和田彩花の「アートに夢中!」(第27回)オランジュリー美術館コレクション ルノワールとパリに恋した12人の画家たち

    今回紹介するのは、横浜美術館で開催中の『オランジュリー美術館コレクション ルノワールとパリに恋した12人の画家たち』(2020年1月13日まで)。パリのセーヌ川岸に建つ、オレンジ温室を改修した瀟洒な佇まいのオランジュリー美術館。画商のポール・ギヨームが基礎を築いた同館所蔵の印象派とエコール・ド・パリの作品群は、オーギュスト・ルノワールをはじめ、ポール・セザンヌ、アンリ・マティス、パブロ・ピカソなど名作がそろった世界屈指のコレクションとして知られている。現地にも実際に足を運んだことがある和田さんが、今回の展覧会で気になった作品とは? 画家別、年代順で見やすい! 最近、西洋近代絵画の展覧会がたくさんあって、見なければいけない展覧会が盛りだくさんです。私的にはとっても嬉しいのですが、ちょっとフランスが渋滞してる感じです(笑)。 今回の展覧会もすごく面白かったんですが、特によかったのが、画家別、年

    和田彩花の「アートに夢中!」(第27回)オランジュリー美術館コレクション ルノワールとパリに恋した12人の画家たち
  • 注目のこの人 第6回 劇団シベリア少女鉄道・土屋亮一(特集)くだらない笑いを生み出し続けた20年

    旗揚げ公演から貫くバカバカしさ ─── シベリア少女鉄道は今からちょうど20年前の1999年7月に結成されて、その翌年に旗揚げ公演『笑ってもいい、と思う』を上演されていますが、どんな内容だったんですか? 土屋 割と真剣な顔をして学園ドラマみたいなのをやってるんですけど、途中でステージのうしろにかかってる黒い幕が途中でバンって落ちると、『笑っていいとも!』のセットになってる。で、そのまま芝居は続いてくんですけど、なんか『いいとも』の出演者達が『いいとも』のコーナーをやってるように見えるっていう。番組の進行どおりに『テレホンショッキング』からコーナー挟んで、最後『いいとも選手権』で終わる、みたいな(笑)。 ─── 学園ドラマでひとしきり番組をなぞるんですか。 土屋 そうですね。『いいとも』1回ぶん、すごいシリアスな顔をして、「明日も見てくれるかな?」ってところまで。登場人物に森田って名前の人が

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