ブックマーク / note.com/cplyosuke (24)

  • おすすめ旧譜アルバムVol. 89: Jace「Ain't No Secret」|アボかど(にんじゃりGang Bang)

    旧譜紹介Vol. 89です。 今回紹介するのは、テキサスのラッパー兼プロデューサーのJaceによる1998年のアルバム「Ain't No Secret」です。 Jaceはテキサス出身のラッパー兼プロデューサーです。現在はJace the Small City Giant名義で活動しています。 1990年代半ば頃に登場。ラップグループのTrump Tyghtのメンバーとして活動し、1995年にはグループでのアルバム「Texas Playas」をリリースします。1998年には(恐らく)初ソロ作となる作をリリースし、その後も1999年の「Flippin'-N-Holdin'」や2001年の「Flippin'-N-Holdin' Vol. II」などのアルバムを発表。早いペースではないものの堅実に活動を続けています。2010年代以降は2014年の「Live My Life」、2019年の「Rap

    おすすめ旧譜アルバムVol. 89: Jace「Ain't No Secret」|アボかど(にんじゃりGang Bang)
  • DMVアーティストの伝統性|アボかど(にんじゃりGang Bang)

    Rolling Stone JapanのWeb版に、ヴァージニアのシンガーのTommy Richmanについてのコラムを寄稿しました。 シングル「MILLION DOLLAR BABY」がヒットしたTommy Richmanの音楽を、SoundCloudラップとヴァージニアの地域性から考えるような内容です。 記事でも触れていますが、ヴァージニアは隣接するメリーランドとワシントンDCとあわせて「DMVエリア」と呼ばれています。DMV出身のアーティストとしてはTommy RichmanやBrent Faiyazのほか、Timbaland、Missy Elliott、The Neptunes、Clipseなどが挙げられます。 プロデューサーのThe NeptunesやTimbalandは奇怪なアイデアを織り交ぜた怪ビートで人気を集め、彼らと共に活動していたClipseやMissy Elliott

    DMVアーティストの伝統性|アボかど(にんじゃりGang Bang)
  • 2024年おすすめ新譜アルバムVol. 27: 2Sdxrt3all「ADLIBGOD」|アボかど(にんじゃりGang Bang)

    新譜アルバム紹介Vol. 27です。 今回紹介するのは、アトランタのラッパーの2Sdxrt3allがリリースした「ADLIBGOD」です。 2Sdxrt3allはアトランタを拠点に活動するラッパーです。 2020年代前半に登場。シングルの発表を経て、2022年にはミックステープ「Did It For Twn」をリリースします。2023年には「Dxrtb3ll year」、「gotta be geeked」、「FUCK SCHOOL」の3枚のソロ作に加え、Whycegとのタッグ作「Stop Holdin Nuts」を発表。そのほか客演も多く行っており、精力的に活動しています。 パワフルな発声と脱力気味の発声を織り交ぜ、オフビート気味のフロウも用いてどこか飄々としたラップを聴かせるラッパーです。キャリアを重ねるにつれ徐々にアドリブがクドくなっており、現在ではラップと同じかそれ以上に存在感のある

    2024年おすすめ新譜アルバムVol. 27: 2Sdxrt3all「ADLIBGOD」|アボかど(にんじゃりGang Bang)
  • ヒップホップにおけるオルター・エゴを使った多彩な表現|アボかど(にんじゃりGang Bang)

    WebメディアのMikikiに、Eminemの最新シングル「Houdini」についてのコラムを寄稿しました。 Eminemの近年の動きを振り返り、そこから見えてきた回帰ムードを踏まえて最新シングルを紐解くような内容です。 Eminemは暴力的でコミカルなオルター・エゴのSlim Shadyとしてラップし、過激なリリックを聴かせてきたラッパーです。ヒップホップのリリックは自身の経験をベースにしたものが多いですが、このような「設定を作ってそれで行く」スタイルもEminem以前から定番のものとしてありました。 オルター・エゴによるラップの比較的古い例としては、ヒップホップグループのDigital Undergroundの中心人物として1980年代から活躍したShock Gが挙げられます。Shock Gは鼻眼鏡を着用したコミカルなキャラクターのHumpty Humpを筆頭に、MC Blowfish

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  • メンフィスラップのスタイルはいかにして広がっていったのか?|アボかど(にんじゃりGang Bang)

    このはメンフィスソウルについてのですが、記事ではそこからメンフィスラップに繋がるものの話をしています。メンフィスは現行ヒップホップシーン最重要地の一つです。出身者の活躍はもちろん、全米にもメンフィスのサウンドが浸透しています。 メンフィスラップは、Mikikiの記事で書いたように古くはDJ Spanish Flyなどから始まり、その後Three 6 MafiaやDJ Squeeky、Tommy Wright IIIといったアーティストによって1990年代に独自の発展を遂げていきました。その低速BPMとピアノやカウベルなどを用いたダークなサウンドは、現代のトラップやフォンクに先駆けるものです。そこで今回は、メンフィスラップが他エリアの音楽に与えた影響を振り返り、その功績を改めて称えていきます。 まず一つ挙げられるのが、The Showboysが1986年にリリースしたシングル「Drag

    メンフィスラップのスタイルはいかにして広がっていったのか?|アボかど(にんじゃりGang Bang)
  • 「エモラップ」「トラップメタル」の隆盛により再評価進む、ヒップホップ×ヘヴィメタル/ハードロックのクロスオーバー史を辿る|アボかど(にんじゃりGang Bang)

    私が「サウンドパックとヒップホップ」と「極上ビートのレシピ」の連載を行っていたメディア「Soundmain Blog」のサービス終了に伴い、過去記事を転載します。こちらは2022年7月1日掲載の連載外の単発記事です。 なお、この記事に登場する曲を中心にしたプレイリストも制作したので、あわせて是非。 ヒップホップとハードロックやメタルの関係2010年代後半のヒップホップを牽引したラッパーの一人、故XXXTentacionのドキュメンタリー映画『Look at Me: XXXTentacion』が先日公開され話題を呼んでいる。また、あわせてベストアルバム的な作品『LOOK AT ME: THE ALBUM』もリリース。その圧倒的なカリスマ性やトラブルメーカーぶりも求心力の一つだったXXXTentacionだが、やはり何よりも重要なのは新たな道を切り開いた挑戦的な音楽性だ。今回のアルバムでは代表

    「エモラップ」「トラップメタル」の隆盛により再評価進む、ヒップホップ×ヘヴィメタル/ハードロックのクロスオーバー史を辿る|アボかど(にんじゃりGang Bang)
  • モダンなトラップとルイジアナのヒップホップ|アボかど(にんじゃりGang Bang)

    ルイジアナのヒップホップのモダンなトラップに繋がる部分について書きました。記事で触れた曲を中心に収録したプレイリストも制作したので、あわせて是非。 モダンなトラップのルーツ候補モダンなトラップのルーツといえば、メンフィスのラップグループのThree 6 Mafiaであるというのが一般的である。手数の多い808を用いたビートには確かに共通するものがあるし、ラップ面でもLord Infamousを筆頭とした三連フロウの使用にMigos的なスタイルの原型を発見できる。2010年以降のトラップにおける重要人物であるGucci ManeがGangsta BooやProject Patを自身の作品に迎えてきたことからも、Three 6 Mafiaの重要性は明らかだ。 しかし、Three 6 Mafia以外でこういった要素が発見できないかというとそうではない。以前私がトラップの派生ジャンルであるプラグに

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  • 2023年おすすめ新譜アルバムVol. 29: Pouya「GATOR」|アボかど(にんじゃりGang Bang)

    新譜アルバム紹介Vol. 29です。 今回紹介するのは、フロリダのラッパーのPouyaがリリースした「GATOR」です。 Pouyaはフロリダ出身のラッパーです。 2010年代前半に登場。2012年には「Fuck It」と「Don't Sleep On Me Hoe」の2枚のミックステープを発表し、その後も2013年のソロEP「Baby Bone」やSir Michael Rocksとのタッグ作「Gookin'」など多くの作品をリリースしていいきます。2016年には1stアルバム「Underground Underdog」をリリース。以降も2018年の「Five Five」や2019年の「The South Got Something to Say」などアルバムのリリースを重ね、今年に入ってからも今作のほかにコレクティヴのALL BUT 6での作品「ALL BUT 6」をリリースしています

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  • 2022年のお気に入りブーンバップを集めたプレイリストを作りました|アボかど(にんじゃりGang Bang)

    2022年はアルバム単位ではブーンバップ色の強い作品よりも、ほかのスタイルの作品に惹かれました。しかし、好きな曲がなかったわけではありません。そこで、2022年のお気に入りブーンバップを集めたプレイリストを作りました。 全40曲です。大雑把に言うとシリアスなブーンバップ→マッドなセンスのブーンバップ→2000年代っぽいブーンバップ→ブーンバップ色が強いソウルという流れで組んでいます(完全に沿っているわけではありません)。また、ところどころにジャジーヒップホップにも通じるようなメロウなブーンバップも収録しています。 近年のブーンバップにおける重要トピックとして、ドラムレスあるいはドラムが控えめなビートの使用があります。これは恐らくMF DOOMが早い段階で取り組み、その後Roc Marcianoなどが一部で話題を集め、Griseldaに継承されたような形だと思います。 また、ドラムレス系ブー

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  • The-DreamとR&Bの20年|アボかど(にんじゃりGang Bang)

    R&Bの20年をThe-Dreamを中心に振り返りました。記事に登場する曲を中心にしたプレイリストも制作したので、あわせて是非。 変わりゆく時代の中で長く活躍するThe-DreamDiddyがTimbalandとのInstagramライブで「R&Bは死んだ」と語って以来、それについての議論が活発に行われている。Diddyは「R&Bはハスルじゃない」、「R&Bの歌声が死んでしまったように思う」などとコメント。さらにTimbalandにオートチューンなしで歌えるR&Bシンガーを5人挙げるよう迫るなど、R&Bの現状を憂いでいた。この一連の発言はComplexやHipHopDXなど多くのメディアで取り上げられ、すぐに議論が加熱。プロデューサーのHitmakaは「いいR&Bは沢山あるのに気付かないなんてどうかしている」とツイートし、Usherは「そんなのクレイジーだよ」とSiriusXMの番組「Be

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  • 2022年おすすめ国内新譜アルバムVol. 11: Kan Sano、Kecha、¥OUNG ARM¥|アボかど(にんじゃりGang Bang)

    国内新譜アルバム紹介Vol. 11です。 今回紹介するのは、Kan Sano「Tokyo State Of Mind」、Kecha「Butter Scotch」、¥OUNG ARM¥「TENJIN」です。 Kan Sano「Tokyo State Of Mind」 origami PRODCUTIONS所属のアーティスト。 Kan Sanoはビートメイカー、シンガー、キーボーディスト…と多彩な顔を持つアーティストです。手札だけではなく作風もやはり多彩で、ジャズやヒップホップ、ネオソウル、ブギーなどの要素を取り入れたサウンドを聴かせます。インストも歌モノも制作し、多くの引き出しを持っています。 しかし、そんな中にも一つ軸のようなものは感じられます。ヒップホップといってもFutureのようなゴリゴリのトラップなどは作らず、J Dillaの系譜にあるスタイルの持ち主です。そしてこのJ Dilla

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  • 2022年おすすめ国内新譜アルバムVol. 4: butasaku、Dirty R.A.Y & DJ EZEL、KILLANAMI|アボかど(にんじゃりGang Bang)

    国内新譜アルバム紹介Vol. 4です。 今回紹介するのは、butasaku「forms」、Dirty R.A.Y & DJ EZEL「Dirty Ridin」、KILLANAMI「PALMETTO ~LO-FI CAMP BEATS~ VOL.01」です。 butasaku「forms」 シンガーのbutajiとビートメイカーの荒井優作によるユニット。 2010年代にはDrakeやFrank Oceanなどの活躍により、R&Bにアンビエント的な浮遊感のある音像を取り入れたサウンドが浸透していきました。こういったスタイルは「オルタナティヴR&B」と呼ばれることが多いですが、代表的アーティストのThe Weekndの大ブレイクもあり気付いたらオルタナティヴどころか中心に居座っています。 初期はあらべぇ名義で活動した荒井優作は、そんな2010年代にシーンに登場したビートメイカーです。元々はヒップ

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  • 2021年のお気に入りGファンクを集めたプレイリストを作りました|アボかど(にんじゃりGang Bang)

    全36曲です。比較的オーセンティックなGファンク→1980年代ファンク/ブギー色の強いGファンク→トラップの要素を持つGファンク→ネオソウルやジャズと融合したGファンク→Gファンクの音色を使ったブーンバップという大まかな流れで組んでいます(完全に沿っているわけではありません)。 現在Gファンクが盛んな地は、発祥の地であるLAやベイのほか、近年西海岸ヒップホップとの急接近が進むミシガン、Screwed Up Clickなどが古くから取り入れてきたテキサスなどです。と言ってもミシガンやテキサスでは全曲Gファンクで作ってくるようなアーティストはあまり多くなく、アルバムの中のメロウ枠としてGファンクの曲が収録されているようなケースが多い印象です。 比較的オーセンティックなGファンク前半に固めた比較的オーセンティックなGファンクは、やはり特に西海岸で多く見られます。ずっと変わらずに古き良きGファンク

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  • ヒップホップ史を彩ったナードたち|アボかど(にんじゃりGang Bang)

    ナーディなセンスでヒップホップ史を彩ったアーティストについて書きました。記事に登場する曲を中心にしたプレイリストも制作したので、あわせて是非。 LL Cool Jが創設したライフスタイルブランドのRock The BellsとBETが提携し、新たなアワード「Rock The Bells Cultural Influence Award」をスタートした。BETによると、この賞は「ヒップホップの芸術性がポピュラーカルチャーに与えた影響の大きさを称え、ヒップホップを愛する全ての世代の間のギャップを埋めるもの」で、「カルチャーに大きな影響を与え、コミュニティを成長させた、若く、革新的で、別格のアーティストに贈る」ものだという。第一回の受賞者は、今年リリースしたアルバム「CALL ME IF YOU GET LOST」が大きな話題を呼んだTyler, The Creator。BETとRock The

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  • トレッドからレイジへ|アボかど(にんじゃりGang Bang)

    「トレッド」というヒップホップのサブジャンルをご存じでしょうか。その名前に聞き覚えがなくても、その特徴を挙げればきっと「あれそんな名前だったのか」と思う方はいるのではないかと思います。 トレッドは未来感のあるシンセ、スロウダウンして用いるサンプリング、トラップ系のダーティな808、そして160から190前後の早いBPMが特徴です。オリジネイターはF1lthyやOogie Maneらが所属するフィリーのプロデューサーチーム、Working On Dyingです。Working On DyingはLil Uzi Vert周辺から登場したプロデューサーチームで、Oogie Maneは近年DrakeやBaby Keemも手掛けており、F1lthyもPlayboi Cartiの2020年作「Whole Lotta Red」でメインプロデューサーを務めるなど現在人気を拡大しています。 私がトレッドを知

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  • おすすめ旧譜アルバムVol. 60: Young Buck「Buck the World」|アボかど(にんじゃりGang Bang)

    旧譜紹介Vol. 60です。 今回紹介するのは、テネシーのラッパーのYoung Buckによる07年のアルバム「Buck the World」です。 Young Buckはテネシー出身のラッパーです。 90年代から活動し、95年頃にはCash Money Recordsと契約。しかし同レーベルからリリースはなく、01年にJuvenileが同レーベルを去った際に共に離脱します。その後Juvenile率いるUTPの一員として活動し、01年のSkipのアルバム「Live From Hollygrove」などに参加。そして03年頃に50 Centと出会いG-Unitに移籍し、G-Unitの03年のアルバム「Beg for Mercy」に参加しブレイクを果たします。04年にはソロアルバム「Straight Outta Cashville」をリリース。その後T.I.やYoung Jeezyといったシー

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  • 2021年おすすめ新譜アルバムVol. 41: Zaytoven & Fo15「Zaytoven Presents: Fo15」|アボかど(にんじゃりGang Bang)

    新譜アルバム紹介Vol. 41です。 今回紹介するのは、ベイのプロデューサーのZaytovenとディストリビューション会社のEMPIREが組んでリリースした「Zaytoven Presents: Fo15」です。 Zaytovenはドイツ出身でベイで育ったプロデューサーで、現在はアトランタを拠点に活動しています。EMPIREはD SmokeやGriseldaなどの流通を担当するディストリビューション会社で、こちらもベイに社を置いています。 Zaytovenについては以前書いたこちらを。Fo15はEMPIREの社長のGhazi Shamiによる企画で、ZaytovenとEMPIRE両方に縁のあるベイのラッパーを集めたプロジェクト(グループ?)です。 今作はZaytovenがトラップというよりベイに寄せたG色の強いビートを作り、ZayBangらベイ勢がイナタさや歌心のあるラップが乗る良作に仕

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  • 2021年おすすめ新譜アルバムVol. 35: XL Middleton & Delmar Xavier VII「XL Middleton & Delmar Xavier VII」|アボかど(にんじゃりGang Bang)

    新譜アルバム紹介Vol. 35です。 今回紹介するのは、西海岸のラッパー兼プロデューサーのXL MiddletonとプロデューサーのDelmar Xavier VIIがリリースした「XL Middleton & Delmar Xavier VII」です。 XL Middletonは西海岸出身のラッパー兼プロデューサーです。Delmar Xavier VIIはXL Middleton率いるレーベルのMoFunk Recordsに所属するプロデューサーで、レーベルのBandcampには「XL Middletonの変名ではないかと言われているが、真偽は定かではない」とあります。 XL Middletonは00年代前半に登場。Big China MackやXtra Largeなど変名での作品も含めて多数の作品をリリースしています。また、日系アメリカ人で来日経験もあり、DS455など日のアーティス

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  • グローバル化するアメリカのヒップホップ|アボかど(にんじゃりGang Bang)

    WebメディアのMikikiに、「DJキャレド(DJ Khaled)がアナザー・ワンな理由――オールスター・アルバムの系譜から見る個性」という記事を寄稿しました。 先日新しいアルバム「KHALED KHALED」をリリースしたDJ Khaledの個性を、同じように豪華な面々を迎えてアルバムを制作してきたDiddyやDJ Clueなどと比較して探っていくという内容です。 記事では「KHALED KHALED」でのプロデューサーの人選について書いていますが、同作にはフランス出身のプロデューサーのTarik AzzouzがDJ Khaled人に次ぐ最多となる6曲で参加しています。Tarik AzzouzはフロリダのプロデューサーのSTREETRUNNERが立ち上げたレーベルのRun The Streetsに所属しており、「KHALED KHALED」での参加曲も全てSTREETRUNNERの名

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  • おすすめ旧譜アルバムVol. 59: Paul Wall「The Peoples Champ」|アボかど(にんじゃりGang Bang)

    旧譜紹介Vol. 59です。 今回紹介するのは、テキサスのラッパーのPaul Wallによる05年のアルバム「The Peoples Champ」です。 Paul Wallはテキサス出身のラッパーです。 90年代後半に登場。初期はChamillionaireとのデュオで活動し、02年にはデュオでアルバム「Get Ya Mind Correct」をリリースします。04年には初ソロアルバム「Chick Magnet」をリリース。その後Mike Jonesが04年にリリースしたヒット曲「Stilli Tippin'」に客演して注目を集め、05年にデュオでの最終作「Controversy Sells」に加えてソロで作をリリース。作はセールス的にも成功を収め、続く07年の2ndアルバム「Get Money, Stay True」もヒットし人気を獲得していきます。その後は09年に「Fast Lif

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