子供の窒息事故が相次いだことを受け、こんにゃく入りゼリーの危険性について検討していた内閣府の食品安全委員会の作業部会は10日、「餅に次いで、あめと同程度に窒息事故頻度が高い」などとする報告書をまとめた。 この報告書をもとに、こんにゃく入りゼリーの形状や弾力性についての基準作りが必要かどうか消費者庁で検討する。 報告書によると、1995年以降、こんにゃくゼリーを食べた子供が窒息死した事故22件をもとに、1億人がいっせいに一口ずつ食べたと想定して、死亡事故が何件起きるのか計算。餅やパンなど他の食べ物の事故頻度と比較した結果、こんにゃく入りゼリーは最大0・33人で、餅(6・8〜7・6人)や、あめ(1・0〜2・7人)に次ぎ死亡事故の可能性が高いとしている。 窒息事故が起きる原因については「一般的なゼリーより弾力性が高くてかみにくく、カップから吸い込んで食べるため気道を詰まらせる」と結論づけた。 一