宇都宮市の文星芸術大構内で22日、同大3年の女子学生(21)が鉄板の切断作業中にやけどを負って死亡した事故で、女子学生は立体作品の自主制作の時間に、燃えにくい作業着などを着て1人で作業していたことが31日、宇都宮中央署や大学への取材で分かった。同署は大学の安全対策に問題がなかったかどうかを含め、原因を調べている。 同署や大学によると、女子学生は総合造形専攻で立体が専門だった。22日は授業日ではなく作品の自主制作日で出席義務はなかった。正午ごろから多目的工房室の外の作業台で、電動工具のグラインダーで鉄板を切断するなどの作業を1人でしていた。 事故発生前は難燃性のつなぎ、帽子、ゴーグルなど大学からの注意事項を守った服装だった。グラインダーを使用する際は見張り役の教職員が付くルールで、多目的工房室内には職員がいた。午後2時ごろ、職員が悲鳴を聞いて外に出ると、女子学生の上半身から炎が上がっていたと