新潟へのあんこ旅で最も驚かされたのがこの一品。本日は日曜増刊号。 どうだろう? この大きさ、ド迫力、存在感。 表面を粉砂糖が覆い、「昔から新発田ではお目出たいときなどに和菓子屋さんに注文して、家族みんなで食べてましたよ。でも今はつくる店が少なくなってね」(地元の和菓子通)というもの。 アプローチ:街中での取材で、城下町・新発田が全国的には知られざる和菓子王国であることを確認、市内には歴史のある和菓子屋さんが多く、いぶし銀の隠れた名店や和菓子職人を探すという私のポリシーからあれこれ取材を続けた。 たまたま和菓子好きのご婦人の口から「あっ、そうそう」とポロリと出たのが百年は続く老舗「御菓子 宮澤屋」の名前だった。 ハズレてもともとの軽い気持ちで、小雨の中を急いだ。 びっくり。木造の古い店構え。ガラス時の引き戸。大正時代にでもタイムスリップした気分になった。 時が止まったような、手書きの品札がガ