ブックマーク / takayak.moe-nifty.com (12)

  • サブカルからナショナリズムへ - 川瀬のみやこ物語 episode2

    今日は久々にだらだら過ごせる休日。てなわけで、テレビ読書三昧。 今日読んだのは、北田暁大『嗤う日の「ナショナリズム」』(NHK出版、2005)と、荷宮和子『バリバリのハト派』(晶文社、2004、こっちは拾い読み)。この2冊、同時に読んだら北田君のほうはもしかしたら嫌がるかもしれないけど(確か彼、ブログで荷宮さんをちょっぴり批判していた記憶が…。僕も彼女の「くびれの世代」という世代論は却下だが)。まあ、ともに、サブカルチャーとナショナリズムの関係に着目した論考である(僕は、ナショナリズムが「サブカルチャー」化しているのが昨今だと思う)。そして、教えられること、考えさせられることが多かった。以下はその備忘録。 まず、北田君のは、前に読んだ大塚英志の『「彼女たち」の連合赤軍』、大澤真幸の一連のオウム論(「第三の審級」云々というやつです。『虚構の時代の果て』ちくま新書、とか)の系譜に位置付け

    サブカルからナショナリズムへ - 川瀬のみやこ物語 episode2
  • 欠落をそのままに生きる―鈴木祥子・勝井祐二・bikke鼎談 - 川瀬のみやこ物語 episode2

    さて、今日も鈴木祥子さんがらみのイヴェントに参加して参りました(大学から出る時教え子から「先生、またですか」といわれながら)。 今日はライヴではなく、トークイヴェントでして、京都精華大学の「shin-bi」というプロジェクトがcocon烏丸に置いているイヴェントスペースで、「感覚を拡げる―鼎談・「POP考―女性とソングライティング」」というタイトルで開かれたものでした。トークイヴェントの主役は、鈴木祥子さん、勝井祐二さん、bikkeさんの三名。お二人とも鈴木祥子さんのライヴのサポートメンバーとして、我々ファンには馴染みの深い人たちです(bikkeさん曰く「今日のゲストはロック界ダントツ・随一の美男美女」)。でも、ライヴでもなく、ただお話を聞きに行くなんて、ますます「信者」と化しつつありますね、僕は。宗教学者の端くれのくせに、ようやく信者さんの気持ちが今更わかってきたような気がします、なんて

    欠落をそのままに生きる―鈴木祥子・勝井祐二・bikke鼎談 - 川瀬のみやこ物語 episode2
    yskszk
    yskszk 2007/09/09
    鈴木祥子も『かけがえのない、大したことのない私』を愛読しているとのこと
  • 小島の夏―邑久光明園訪問 - 川瀬のみやこ物語 episode2

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    yskszk 2007/08/25
    宗教とハンセン病の関係について
  • 生き残った者と語り継ぐ者―「夕凪の街桜の国」 - 川瀬のみやこ物語 episode2

    今日、と二人で「夕凪の街桜の国」を見に行きました。これはこうの史代先生のマンガが原作で、以前このブログでもこの作品(文句なしに大傑作)を取り上げましたが、映画化されたということで見に行ったわけです。 今から簡単な感想を書きたいと思いますが、基的にネタバレですので、白紙状態でこの映画をご覧になりたい方は以下を読まないでください。 まず、この映画は、大変原作に忠実に作られています。原作がそれだけ素晴らしかったということでもあるでしょうが、原作のマンガ、構成も大変カッチリとできていますので、動かしづらかったのだと思います。 はじめに「夕凪の街」編がはじまります。戦後13年(昭和33年)の広島の「原爆スラム」で暮らす平野皆実(みなみ)という女性が主人公で、演じるのは麻生久美子さん。僕のツボの「薄幸系美女」の一人ですね(僕は他にこの系統としては、木村多江様とか石田ゆり子様を偏愛しています)。彼女

    生き残った者と語り継ぐ者―「夕凪の街桜の国」 - 川瀬のみやこ物語 episode2
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    yskszk 2007/08/11
  • 学歴ではなく「批判する友人」の有無 - 川瀬のみやこ物語 episode2

    何か、安倍政権がダッチロール中である(もちろん、同情などしないが)。特に先日の赤城農水相の辞任はタイミングといい態度といい、政権与党にとっては考えられる最悪の「置きみやげ」だったといえるだろう。赤城さん、ニュースで知ったけど、東大法学部出て、官僚も経験した人だったんですね。やれやれ。 さて、安倍氏が首相になってから、ネットのあちこちで彼の「学歴」を云々する声を聞いた(というか、読んだ)。まあ、僕も彼のやり方や答弁があまりに稚拙なので、「安倍は所詮成蹊で(しかもエスカレーター)」というネット上の揶揄もそれほど気にとがめず聞き流して、時には「あの我栄と東大法学部の首席を争ったお祖父ちゃん(岸信介)を尊敬するのは良いけど、もうちょっとお祖父ちゃんを見習って(もしくはお父さんでも良いけど)お勉強しなかったのかね」と冷笑していたのも事実(念のため付け加えておきますが、僕は成蹊大学に対して含むところ

    学歴ではなく「批判する友人」の有無 - 川瀬のみやこ物語 episode2
  • 新聞掲載エッセイ - 川瀬のみやこ物語 episode2

    yskszk
    yskszk 2007/05/05
    オウムによって「宗教とは呼べない宗教性(例:スピリチュアル・ブーム)」が広がった、というのは香山リカも指摘していますね
  • ウィキペディアの使い方 - 川瀬のみやこ物語 episode2

    最近大学で話題となったことに、アメリカの大学におけるウィキペディアの引用の禁止措置、というのがあった。新聞記事を一部を引用すると、 米バーモント州にある名門ミドルベリー大学の史学部が、オンラインで一定の利用者が書き込んだり修正したりできる百科事典「ウィキペディア」を学生がテス トやリポートで引用することを認めない措置を1月に決めた。日史の講義をもつ同大教授がテストでの共通の間違いをたどったところ、ウィキペディア(英語 版)の「島原の乱」(1637~38)をめぐる記述にたどり着いたことが措置導入の一つのきっかけになった。 日史を教えるニール・ウオーターズ教授(61)は昨年12月の学期末テストで、二十数人のクラスで数人が島原の乱について「イエズス会が反乱勢力を支援 した」と記述したことに気づいた。「イエズス会が九州でおおっぴらに活動できる状態になかった」と不思議に思って間違いのもとをたどっ

    ウィキペディアの使い方 - 川瀬のみやこ物語 episode2
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    yskszk 2007/02/27
    「それなりに信頼しているのは、漫画家、アニメ、芸能人など、いわゆるポピュラー・カルチャー、サブ・カルチャーに関する項目とその記述だ」同意。しかしそれ以外の項目の質は……
  • 世界宗教者平和会議出席 - 川瀬のみやこ物語 episode2

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    yskszk 2006/08/28
  • 「顕彰」はする、でも「慰め」にはしない - 川瀬のみやこ物語 episode2

  • 「殺す側」にならないことは可能か?―ホテル・ルワンダの問い - 川瀬のみやこ物語 episode2

    ネット上での署名活動がもとで日公開が決まった映画「ホテル・ルワンダ」を見てきました(実は、僕も及ばずながら、ネット署名した一人です。)。 昨日同僚のA先生(アフリカをフィールドとする文化人類学者)が「日曜日に夫婦で見てきたんだけど、あれはすごい映画だよ。僕なんか、モデルになったあのホテルに泊まったこともあるから、感情移入してしまってねえ」と熱くおっしゃっていたので、これは急いで見なければと思い、京都みなみ会館に行きました。 この映画の内容及び、素になった凄惨な実話については、公式サイト及び、「ホテル・ルワンダ」公開に一役買った映画評論家の町山智浩氏のこのエントリをご覧ください。 『ホテル・ルワンダ』は現実版『ドーン・オブ・ザ・デッド』だ 以下では、僕がこの映画を見て思ったことを箇条書きにしてみたいと思います。 1)普通の人ができる「抵抗」 まず感動したのは、主人公のポールの人柄でした。彼

    「殺す側」にならないことは可能か?―ホテル・ルワンダの問い - 川瀬のみやこ物語 episode2
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    yskszk 2006/03/07
    原作の『ジェノサイドの丘』はさらに圧倒的なので、未読のかたはぜひ。
  • 25メートル泳ぎ切ってくれ - 川瀬のみやこ物語 episode2

    卒論を抱えた皆さんへ 最近は僕がどこに行こうが逃げようが、メールという素晴らしいもののおかげで(当然、僕が皆さんと同じくらいの時は、こんな便利なものはありませんでした)、書きかけの卒論を送りつけられるようになり(皆さんにとっては可能形、僕にとっては受動形)、お正月から今日までで、およそ6の書きかけの卒論を読む羽目となりました。さすがに疲弊してきました。 個々人には、朱を入れたものを渡して個別指導をしていますので、ここでは、皆さん全体にちょっと抽象的な「お説教」をしたいと思います。 皆さんの論文は、なかなか良くまとまっているのもありますし、目の付け所が鋭いものもあります。僕も君たちを指導しながら、全く知らないことを吸収させてもらっています。 でも、全般的に言えるのは、君たち、ちょっと諦めのいい人が多いと思います。どういう事かというと、「ま、この程度で良いよね」という感じで止めてしまって、せ

    25メートル泳ぎ切ってくれ - 川瀬のみやこ物語 episode2
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    yskszk 2006/01/08
    社会に出てからも泳ぎきれずに半端に諦めるひとになっちゃいますよ! オレがそうなんだけど。
  • 「すっきりしないこと」が大事 - 川瀬のみやこ物語 episode2

    昨日屋で色々物色していたら、例の『マンガ嫌韓流』の解説のようなものが出ていたので少し立ち読み。あ、これだ。出版社は同じですね。 パラパラ見たけど(胸くそ悪くなって、数ページで止めた)、ディベート形式で「白黒つけましょう」という姿勢を貫いているわけだけど、この姿勢こそが怪しいと思う。ディベートでは「あなたはこう言いましたね」と相手の議論を単純化させて、矛盾をついたり例外を提示してやりこめるという手法が採られがちだけど(向こうの意見を単純化させてからなんだから、簡単だ)、そういうのって、端的にアンフェアだと思う。「するの、しないの、どっちなの」とパネラーを問い詰める人相の悪い深夜番組の司会者を見れば、判ると思うんだけど。 あのね、歴史ってそんな単純なものじゃない。一つの歴史的事象も、立場が変われば全然違うものに見えるっていうのは、嫌ほど実感していることでしょ?判りやすい例を出すなら、「加害

    「すっきりしないこと」が大事 - 川瀬のみやこ物語 episode2
    yskszk
    yskszk 2005/12/27
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