気・機・器の三種類のキ字を、各社によって選んで使っているには、その会社がもともと扱っていた製品によるようです。 たとえば、器を使っている松下電器は、昔は松下電気器具製作所という社名でした、名前のとおり、 家庭電気器具を作っていました。 昭和四年に松下電器産業株式会社と社名に変わったとき、電気器具の「器」をとったのです。 機を使っている三菱電機の場合はもともと大きな電気機械を作っていたからです。 三菱電機の前身は三菱造船株式会社電機製作所という社名で、船に積む発電機などの電気機械器具を作っていたからです。 東京芝浦電気は東京電気と芝浦製作所が合併した会社で、もともと白熱電球を作っていました。 明治時代の創業ですから当時は電気の製品は一般には電球ぐらいのだったようです。 差別化ではありません長い歴史の気・機・器ですね。