(2015年1月7日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) 故ジョン・ケネス・ガルブレイスはかつてこう言った。「景気予測の唯一の効用は占星術を立派に見せることだ」 だが、だからと言って我々エコノミストに有益なことが何も言えないわけではない。少なくとも、経済的なトレンドといくつかの既知の未知を特定することはできる。 長期的なトレンドは今年も続く可能性が大 世界経済が成長する可能性は極めて高い。結局のところ、世界は第2次世界大戦以降、2009年を唯一の例外として毎年成長してきた。世界金融危機の最中の2009年には、世界経済は市場為替レートベースで2%縮小し、購買力平価(PPP)ベースでほぼ横ばいだった。 国際通貨基金(IMF)は世界経済がPPPベースで4%近く拡大すると予想している。これは良い起点になるし、見事な起点でもある。年間成長率が4%だと、世界経済は18年ごとに2倍に拡大することになるから
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