日本経済新聞の電子版。日経や日経BPの提供する経済、企業、国際、政治、マーケット、情報・通信、社会など各分野のニュース。ビジネス、マネー、IT、スポーツ、住宅、キャリアなどの専門情報も満載。
デンマーク・コペンハーゲンにあるモスクで、内壁を塗る男性(2014年6月19日撮影、資料写真)。(c)AFP/Scanpix Denmark/THOMAS LEKFELDT 【5月12日 AFP】デンマークのモスクで行われた礼拝で、イスラム教の指導者がユダヤ人の殺害を呼び掛ける説法を行ったとして、同国のユダヤ人団体が警察に捜査を要求していることが11日、明らかになった。 問題の説法はイスラム教の指導者、ムンディル・アブドラ(Mundhir Abdallah)氏が3月31日、デンマークの首都コペンハーゲン(Copenhagen)郊外の労働者が多く住むノアブロ(Norrebro)地区にあるモスク「マスジッド・ファルーク(Masjid Al-Faruq)」で行った。このモスクは以前、イスラム過激派とつながりがあると報じられている。 アブドラ氏は預言者ムハンマドの言行録「ハディース」を引用し、ユダ
イギリスがEU離脱を決め、アメリカではトランプ大統領が誕生。今年、フランス大統領選、ドイツ連邦議会選など重要な選挙が行われる欧州では、「さらにヤバいことが起きる」との予測がまことしやかに囁かれる。はたして分断はより深刻化し、格差はさらに広がるのか? 勢力を拡大する右派に対し「レフト」の再生はあるのか? 在英歴20年、グラスルーツのパンク保育士が、EU離脱のプロセスが進むイギリス国内の状況を中心に、ヨーロッパの政治状況を地べたの視点からレポートする連載。第4回は、6月に総選挙を控える英国で話題を呼ぶ、トニー・ブレアの政界復帰宣言に対する批判的分析を。マクロン新仏大統領とブレアの共通点とは? ブレア・リターンズ 元英国首相トニー・ブレアが政界復帰する。復帰と言っても、議員に立つ気はないようだが、「反ブレグジット」勢力をまとめるために、前線に立って政治活動を行うと宣言した。 ブレアは、元労働党党
保育園に子どもを迎えに行っていた頃、保育士が毎日のように子どもがこしらえたすり傷やたんこぶなどについて懇切丁寧に説明するのに面食らった。 「すべり台を降りた瞬間にお友だちとぶつかって……」、「ボールを追いかけていて転んで……」といった具合。こちらは田舎の野山を駆けずり回って育ったくちだ。子どもなんてケガするのが普通と呑気に構えていたものだから戸惑いを覚えてしまったのだ。 だがある時、それには理由があるのだと保育士経験のあるママ友が教えてくれた。ひとつはちょっとしたケガにもクレームをつける親(いわゆるモンペ)がいるから。予想外だったのはもうひとつの理由。間違っても保育士の虐待なんかでできた傷ではありませんよ、ということをアピールしているというのである。そんな可能性を毛ほども考えたことがなかったので、これにはびっくりした。 英国在住20年余、保育士をしながら英国社会の矛盾を鋭く突いたコラムなど
衆院法務委員会で民進・山尾志桜里氏の質問に答える安倍晋三首相=国会内で2017年4月19日午前9時48分、川田雅浩撮影 安倍晋三首相の国会答弁で話題になった「そもそも」の用法について、政府は12日午前の閣議で、「大辞林」(三省堂)に「(物事の)どだい」という意味があり、「どだい」には「基本」の意味があるとの答弁書を決定した。 「共謀罪」の構成要件を改めて「テロ等準備罪」を新設する組織犯罪処罰法改正案を巡って、首相は…
アメリカ南部で、トランプ政権の閣僚に繰り返し質問をした報道機関の記者が政府の活動を妨害したとして警察に逮捕され、人権団体は、トランプ政権がメディアを攻撃していることと無関係ではないとして、「言論の自由への攻撃だ」との声明を出し、危機感を表明しました。 しかし、長官が質問に答えなかったため記者があとを追って繰り返し質問したところ、警察が記者を引き離したうえ政府の活動を妨害したとして手錠をかけて逮捕しました。記者はおよそ8時間にわたって拘束されたあと、保釈金5000ドル(日本円でおよそ57万円)を納め、保釈されました。 逮捕について警察は、記者が大声で質問して騒ぎを起こし、護衛官を強引に何度も突破しようとしたためだとしていますが、記者は「質問の答えを得ようと自分の仕事をしていただけだ」と話しています。 ニューヨークに本部を置く有力な人権団体「アメリカ自由人権協会」は今回の事件について、トランプ
米25セント硬貨と大きさを比較したペーパー・アシッド(LSD紙片、2017年4月12日撮影)。(c)AFP/PAUL J. RICHARDS 【5月12日 AFP】嵐のように訪れる極端な気分の上下と強い抑うつをコントロールしようと、作家のアイェレット・ウォルドマン(Ayelet Waldman)さん(52)は処方薬をあれこれ試したがうまくいかなかった。だが、ついに青い薬ビンに入った希釈したLSDに救いを見出した。 米サンフランシスコ(San Francisco)のベイエリア(Bay Area)に住む元連邦公選弁護人のウォルドマンさんは「失うものは何もない」という気分で、幻覚剤LSDの少量2滴を舌下にたらした。間もなく憂うつな気分が消えていくのを感じた。 「率直に言って、自殺願望が起き始めたのです。もう1つの選択肢が死ぬことだとしたら、あるいは少なくとも死にたいと感じるぐらい惨めならば、何か
ベネズエラ・カラカスで、機動隊と衝突する反政府デモ隊(2017年5月10日撮影)。(c)AFP/JUAN BARRETO 【5月12日 AFP】ベネズエラで、ニコラス・マドゥロ(Nicolas Maduro)大統領の退陣を求めるデモ隊が排泄物の入った瓶を機動隊に投げつけたことについて、政府高官は「化学兵器」を使っていると非難した。 首都カラカス(Caracas)では数週間にわたって反政府デモが続き、連日のように警官隊と衝突している。こうした中、デモ隊の一部が糞(ふん)便を詰めた「糞便瓶」を火炎瓶の代わりに投げ、話題を呼んでいる。 火炎瓶(モロトフカクテル)と幼児語のうんち(プープー)をもじって「プープートフ爆弾」とデモ隊が呼ぶこの攻撃について、マリアリ・バルデス(Marielys Valdez)司法監察官は10日、国営テレビで「あれは生化学兵器だ」と述べた。 「生化学兵器の使用は完全に犯罪
ロシア・モスクワにあるセキュリティー大手カスペルスキーの本社で勤務する社員ら(2016年10月17日撮影)。(c)AFP/Kirill KUDRYAVTSEV 【5月12日 AFP】ロシアに本社を置く世界的なITセキュリティー大手カスペルスキー(Kaspersky Lab)について、米情報当局のトップ6人は11日の米上院の公聴会で、ロシアの企業であることを理由に疑念を表明した。 米国に対する外部からの脅威に関する上院情報特別委員会(Select Committee on Intelligence)の公聴会には、米連邦捜査局(FBI)、国防情報局(DIA)、中央情報局(CIA)、国家安全保障局(NSA)、国家地理空間情報局(NGA)の各機関の長官・局長と、ダン・コーツ(Dan Coats)国家情報長官(DNI)が出席し、カスペルスキーの存在感が広がっていることへの懸念を証言した。ただ、具体的
ホワイトハウスで記者会見するドナルド・トランプ米大統領(2017年5月1日撮影)。(c)AFP/MANDEL NGAN 【5月12日 AFP】「私は言葉を知っている。最高の言葉を持っている」──。ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領(70)は大統領選の運動中そう誇ってみせたが、ノルウェーでこのほど、同氏の発言が詩集として編さんされた。 「トランプ氏の言葉は現実よりも詩や虚構に近い」。詩集を編んだノルウェー人のクリス・フェルト(Chris Felt)氏は地元紙アフテンポステン(Aftenposten)にそう語っている。 「彼のレトリックにはとりたてて思慮も準備も感じられないが、それによって選挙に勝ってしまったのだから驚きだ」(フェルト氏) タイトルはトランプ氏の選挙スローガン「米国を再び偉大に」をもじった「詩を再び偉大に」。過去に演説やインタビューなどで行った発言から構成さ
英バーミンガムで行われたドッグショーに出場したアフガンハウンドと、アイスクリームを食べさせる飼い主の女性(2017年3月9日撮影)。(c)AFP/OLI SCARFF 【5月12日 AFP】人間の嗅覚はネズミやイヌ並みに鋭いとする研究結果を、米国の研究者が11日発表した。100年ほど前から述べられてきた正反対の「俗説」を覆す内容だ。 米科学誌サイエンス(Science)に掲載された論文によると、米ラトガース大学(Rutgers University)の神経科学者ジョン・マクガン(John McGann)氏は、人間の嗅覚が劣っているという、同氏が言うところの「誤解」を導いた過去の研究や歴史的文献を見直した。 人間は約1万種類のにおいを嗅ぎ分けられると長年考えられてきた。だが、その数は実際には1兆種類近いとマクガン氏は言う。 同氏の論文によると、人間の嗅覚は貧弱だとする「俗説」の出どころは、1
安倍晋三首相の妻、昭恵氏付の政府職員について内閣官房は11日、旅行命令簿を開示した。森友学園(大阪市)への国有地売却問題で、昭恵氏の私的活動に政府職員が同行していたことが判明し、政府は公務と説明しているが、内閣官房は命令簿を作成していなかった。専門家からは国家公務員旅費法違反との指摘も出ている。 朝日新聞は、第2次安倍政権以降の昭恵氏付職員の旅行命令書を開示請求。11日に内閣官房が開示した。書類によると、2013年1月~今年2月、首脳会談やアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議などの際に延べ62回の旅行命令が出ていた。いずれも用務は「安倍首相に随行」だった。 昭恵氏付職員をめぐっては、同氏の私的活動に同行している実態が森友学園への国有地売却問題をきっかけに判明。「昭恵農場」(山口県下関市)での田植えや稲刈り▽森友学園の幼稚園での講演▽国政選挙での選挙応援▽ハワイへの私的訪問――などへ
慰安婦問題の日韓合意に基づいて韓国政府が設立した「和解・癒やし財団」が、厳しい状況に追い込まれている。今年度の運営費が国会審議で全額削減されたため、日本政府が財団に拠出した10億円の一部を充てざるを得ない事態に陥っている。財団の理事10人のうち2人が辞任し、財団の事業の推進力は失われつつある。 財団は昨年7月の設立。事務所の賃借料など運営にかかる費用は韓国政府が全額支出し、日本政府が拠出した10億円はすべて元慰安婦の支援事業などに使われることになっていた。 財団関係者によると、韓国政府は16年度、運営費として約1億5千万ウォン(約1500万円)を支出。17年度は約4億ウォン(約4千万円)を政府予算案に計上したが、朴槿恵(パククネ)前政権下で最大野党だった「共に民主党」が反発。国会審議で全額削減され、財団は「やむを得ず(日本からの)拠出金の一部を使うことになった」としている。 一方、財団は理
海藻を食い荒らし、駆除の対象となっているムラサキウニに、本来は廃棄されるはずのキャベツや大根を食べさせたところ、甘みのある良質のウニに生まれ変わった――。神奈川県水産技術センター(三浦市)がそんな実験に成功した。 センターによると、ムラサキウニが増えて岩場の海藻を食い尽くすなどの被害が各地で問題となっている。ただ、ムラサキウニの殻を割っても食用となる「生殖巣」はほとんど入っていない。 センターは、三浦市の特産だが傷んで商品価値がなくなった野菜をウニのえさとして利用できないか、昨年から実験を開始。キャベツ、大根、ブロッコリーはよく食べ、特にキャベツは1個まるごとを80匹のウニが3日間で完食する食べっぷりだった。 ウニの身は成熟すると、全体重の20%ほどの重さになるが、実験前は2~3%だった身が、最大で17%に育った。うまみ成分も市販のウニと同等との分析結果が出たという。 今年からは地元の県立
「カラス侵入禁止」。そう書いた紙をつるしたら、本当に来なくなった――。岩手県大槌町にある東大の研究施設は春になると、カラスに「警告文」を出す。研究者が放つ奇策だ。今年で3年目、東大が連勝している。 4月中旬の午後、大槌湾に面した「東京大学大気海洋研究所国際沿岸海洋研究センター」の1階で、佐藤克文教授(動物行動学)がパイプや窓枠に紙をつるしていた。パイプ周りの断熱材はむしられてボロボロだ。「カラスが巣作りで持っていきました」。佐藤教授は苦笑いする。 センターは世界的な海洋研究の拠点として1973年に前身がオープンした。だが、震災の津波は3階建ての最上階まで到達した。その後、3階だけ仮修復したが、1、2階はがれきの撤去後、物置になった。 佐藤教授によると、カラスの被害が目立ち始めたのは15年春。むき出しになった1階天井のパイプの断熱材がむしり取られ、羽根やフンが落ちるようになった。 津波で周囲
米首都ワシントンのホワイトハウスでドナルド・トランプ大統領(左)と会談するロシアのセルゲイ・ラブロフ外相。ロシア外務省提供(2017年5月10日提供)。(c)AFP/RUSSIAN FOREIGN MINISTRY 【5月12日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領とロシアのセルゲイ・ラブロフ(Sergei Lavrov)外相が行った非公開会談の写真をロシア政府が公開したことを受け、米政府内から怒りの声が上がっている。 一連の写真には、ホワイトハウス(White House)の大統領執務室で10日に行われた会談で、トランプ大統領がラブロフ外相、セルゲイ・キスリャク(Sergey Kislyak)駐米ロシア大使と笑顔で握手する様子などが写っている。写真はロシア国営タス通信(TASS)が配信し、世界中のメディアに掲載された。 米国は数か月前、昨年の大統領選挙干渉を理由
米フロリダ州のケネディ宇宙センターに4回目の任務を終え帰還した米軍の無人機「X-37B」(2017年5月7日公開)。(c)AFP/US AIR FORCE 【5月11日 AFP】米軍の最高機密ともいわれるスペースシャトルに似た無人機「X-37B」が、およそ2年にわたる軌道滞在の任務を終え、フロリダ(Florida)州にある米航空宇宙局(NASA)のケネディ宇宙センター(KSC)に帰還した。このシャトルの使命はいまだ謎に包まれており、数々の憶測が飛び交っている。 米空軍の発表によると、X-37Bは4回目となった任務で718日間に及ぶ軌道周回を終え、7日に無事着陸した。小型のスペースシャトルのような見た目のX-37Bは、全長9.1メートル、翼幅はその半分ほどで、2010年に初飛行して以来、真の目的をめぐってさまざまな憶測を呼んでいる。 地上を標的にした宇宙からの爆撃機ではないか、または諜報(ち
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く