ブックマーク / s-scrap.com (17)

  • マザー・テレサの「名言」と効果的な利他主義

    いまわたしたちが直面している社会的諸問題の裏には、「心理学や進化生物学から見た、動物としての人間」と「哲学や社会や経済の担い手としての人間」のあいだにある「乖離」の存在がある。そこに横たわるギャップを埋めるにはどうしたらよいのか? ポリティカル・コレクトネス、優生思想、道徳、人種、ジェンダーなどにかかわる様々な難問に対する回答を、アカデミアや論壇で埋もれがちで、ときに不愉快で不都合でもある書物を紹介しながら探る「逆張り思想」の読書案内。 慈善なのか偽善なのか 「自分の国で苦しんでいる人がいるのに他の国の人間を助けようとする人は、他人によく思われたいだけの偽善者である」 「大切なことは、遠くにある人や、大きなことではなく、目の前にある人に対して、愛を持って接することだ」 「日人は他国のことよりも、日のなかで貧しい人々への配慮を優先して考えるべきです。愛はまず手近なところから始まります」

    マザー・テレサの「名言」と効果的な利他主義
    ystt
    ystt 2021/03/08
  • 第4回 トロッコ問題について考えなければいけない理由

    いまわたしたちが直面している社会的諸問題の裏には、「心理学や進化生物学から見た、動物としての人間」と「哲学や社会や経済の担い手としての人間」のあいだにある「乖離」の存在がある。そこに横たわるギャップを埋めるにはどうしたらよいのか? ポリティカル・コレクトネス、優生思想、道徳、人種、ジェンダーなどにかかわる様々な難問に対する回答を、アカデミアや論壇で埋もれがちで、ときに不愉快で不都合でもある書物を紹介しながら探る「逆張り思想」の読書案内。 どう向き合うべきなのか? 「トロッコ問題」についてご存知の方は多いだろう。 この思考実験は、日では2010年に翻訳されたマイケル・サンデルの『これからの正義の話をしよう』で取り上げられて、NHKの「ハーバード白熱教室」でもサンデル教授が学生たちにトロッコ問題を投げかける姿が放映されたことで、多くの人の印象に残ることになった。 哲学の論文というかたちでトロ

    第4回 トロッコ問題について考えなければいけない理由
    ystt
    ystt 2021/03/04
    “トロッコ問題をいくら否定したところで、トレードオフのジレンマが世界から無くなるわけではない。「パイを大きくせよ」と唱える人も必要かもしれないが、パイの切り分け方を考える人も必要だ。”
  • 第3回 「権利」という言葉から距離を置くべき理由

    いまわたしたちが直面している社会的諸問題の裏には、「心理学や進化生物学から見た、動物としての人間」と「哲学や社会や経済の担い手としての人間」のあいだにある「乖離」の存在がある。そこに横たわるギャップを埋めるにはどうしたらよいのか? ポリティカル・コレクトネス、優生思想、道徳、人種、ジェンダーなどにかかわる様々な難問に対する回答を、アカデミアや論壇で埋もれがちで、ときに不愉快で不都合でもある書物を紹介しながら探る「逆張り思想」の読書案内。 わたしたちは、社会問題や道徳が絡む問題を考えるときに「権利」や「人権」という言葉を用いることが多い。 権利という言葉は、契約に関する場面などでは「義務」とセットで用いられることもある。しかし、社会問題や道徳問題においては、権利という言葉は「絶対に守られるべきであり、それが侵害されるという時点で道徳的に不正な状況が発生している」ものとして用いられることが多い

    第3回 「権利」という言葉から距離を置くべき理由
    ystt
    ystt 2021/01/11
    “権利と権利が対立した時点で、権利という言葉はもはや問題解決には役立たない。必要となるのは、たとえば功利主義のような、トレードオフを冷静に処理できる考え方であるのだ。”
  • 第2回 結局、人文学は何の役に立つのか?

    いまわたしたちが直面している社会的諸問題の裏には、「心理学や進化生物学から見た、動物としての人間」と「哲学や社会や経済の担い手としての人間」のあいだにある「乖離」の存在がある。そこに横たわるギャップを埋めるにはどうしたらよいのか? ポリティカル・コレクトネス、優生思想、道徳、人種、ジェンダーなどにかかわる様々な難問に対する回答を、アカデミアや論壇で埋もれがちで、ときに不愉快で不都合でもある書物を紹介しながら探る「逆張り思想」の読書案内。 2020年10月11日、橋下徹・元大阪府知事は「日の人文系の学者の酷さ」を指摘するツイートを行なった[1]。橋下によると、「"自分は賢い!一般国民はバカ"という認識が骨の髄まで染みている」日の人文系の学者は、「税金もらって自分の好きなことができる時間を与えてもらって勉強させてもらっていること」や「社会に対して何の貢献をしているのかわからん仕事」をして生

    第2回 結局、人文学は何の役に立つのか?
    ystt
    ystt 2021/01/11
    “エリート主義の誹りが免れない、時代遅れな回答であっても、批判的思考や想像力とそれらによって成り立つ市民性の重要さについて地道に主張し続けることが、けっきょくはいちばんマシな選択であるかもしれない。”
  • 第1回 「ダーウィニアン・レフト」再訪

    いまわたしたちが直面している社会的諸問題の裏には、「心理学や進化生物学から見た、動物としての人間」と「哲学や社会や経済の担い手としての人間」のあいだにある「乖離」の存在がある。そこに横たわるギャップを埋めるにはどうしたらよいのか? ポリティカル・コレクトネス、優生思想、道徳、人種、ジェンダーなどにかかわる様々な難問に対する回答を、アカデミアや論壇で埋もれがちで、ときに不愉快で不都合でもある書物を紹介しながら探る「逆張り思想」の読書案内。 1999年に出版されたA Darwinian Leftは、英語版の原著が70ページ、2003年に出版された邦訳である『現実的な左翼に進化する』でも文が100ページほどしかない、薄くて小さなだ。出版当時はともかく、それから20年経った現代では、あまり振り返られることがないようなである。 しかし、こので提唱されている「ダーウィニアン・レフト」という考え

    第1回 「ダーウィニアン・レフト」再訪
    ystt
    ystt 2021/01/11
  • 第11回 フェミニスト3.0──反緊縮と女性たちの運動

    イギリスがEU離脱を決め、アメリカではトランプ大統領が誕生。今年、フランス大統領選、ドイツ連邦議会選など重要な選挙が行われる欧州では、「さらにヤバいことが起きる」との予測がまことしやかに囁かれる。はたして分断はより深刻化し、格差はさらに広がるのか? 勢力を拡大する右派に対し「レフト」の再生はあるのか? 在英歴20年、グラスルーツのパンク保育士が、EU離脱のプロセスが進むイギリス国内の状況を中心に、ヨーロッパの政治状況を地べたの視点からレポートする連載、その第11回。#Me Tooムーブメントが世界的に広まるなか、英国ではDV被害者・経験者らの反緊縮運動が盛り上がりを見せている。緊縮財政は、DV被害者に対するサポート環境をも劣悪化させた。下からの女性運動と反緊縮とがリンクする必然性が伝わるレポート。 2月18日、英国アカデミー賞授賞式が行われ、アンジェリーナ・ジョリーやジェニファー・ローレン

    第11回 フェミニスト3.0──反緊縮と女性たちの運動
    ystt
    ystt 2018/03/26
    “「Me Too」運動や「Time’s Up」運動が、単なるレッドカーペットの黒いクチュールドレスで終わらないためには、黒いTシャツとジャージの黒パンツの女性たちの経験に無頓着であってはならない。”
  • 第10回 ブレグジットは撤回できるのか──ゾンビ政権と国家のクライシス

    イギリスがEU離脱を決め、アメリカではトランプ大統領が誕生。今年、フランス大統領選、ドイツ連邦議会選など重要な選挙が行われる欧州では、「さらにヤバいことが起きる」との予測がまことしやかに囁かれる。はたして分断はより深刻化し、格差はさらに広がるのか? 勢力を拡大する右派に対し「レフト」の再生はあるのか? 在英歴20年、グラスルーツのパンク保育士が、EU離脱のプロセスが進むイギリス国内の状況を中心に、ヨーロッパの政治状況を地べたの視点からレポートする連載、その第10回。メイ政権がジリ貧になり、ブレクジット撤回の動きも活発化してきている英国。はたしてEUとの離脱交渉の行方は? 民意で決めたことは、民意でしか変えることはできない。「国民投票」も現実味を帯びてきている日に向けた、貴重なレポート。 いよいよジリ貧のメイ政権 不用意なことは口にしないエレガントな穏健派だったはずの英国のハモンド財務相が

    第10回 ブレグジットは撤回できるのか──ゾンビ政権と国家のクライシス
    ystt
    ystt 2018/03/26
    “一度ボトムアップで決めさせたことは、国民が心変わりするまでは変えられない。国民投票を行う可能性のあるすべての国がこのことを肝に銘じておくべきである。”
  • 第12回 「ブレグジットは富の配分の問題」と言った天才物理学者、ホーキング博士の最後の闘い

    イギリスがEU離脱を決め、アメリカではトランプ大統領が誕生。今年、フランス大統領選、ドイツ連邦議会選など重要な選挙が行われる欧州では、「さらにヤバいことが起きる」との予測がまことしやかに囁かれる。はたして分断はより深刻化し、格差はさらに広がるのか? 勢力を拡大する右派に対し「レフト」の再生はあるのか? 在英歴20年、グラスルーツのパンク保育士が、EU離脱のプロセスが進むイギリス国内の状況を中心に、ヨーロッパの政治状況を地べたの視点からレポートする連載、その第12回。3月14日に76歳で亡くなった天才宇宙物理学者スティーヴン・ホーキング博士。宇宙の真理を探究し続ける一方で、政治・経済の問題にも積極的にコミットする闘士だったことは、日ではあまり知られていない。緊縮財政からNHS(無料国家医療制度)を守るために闘った最後の姿を伝える貴重なレポート。 「車いすの天才物理学者」スティーヴン・ホーキ

    第12回 「ブレグジットは富の配分の問題」と言った天才物理学者、ホーキング博士の最後の闘い
    ystt
    ystt 2018/03/19
    “ホーキング博士は、病にかかったすべての人々を平等に無料で治療するNHSに人類の未来を見ていた。そして、彼自身、NHSがある英国でなければ存在できなかったということを繰り返し主張していた。”
  • 第9回 カタルーニャ問題と2008年の亡霊

    イギリスがEU離脱を決め、アメリカではトランプ大統領が誕生。今年、フランス大統領選、ドイツ連邦議会選など重要な選挙が行われる欧州では、「さらにヤバいことが起きる」との予測がまことしやかに囁かれる。はたして分断はより深刻化し、格差はさらに広がるのか? 勢力を拡大する右派に対し「レフト」の再生はあるのか? 在英歴20年、グラスルーツのパンク保育士が、EU離脱のプロセスが進むイギリス国内の状況を中心に、ヨーロッパの政治状況を地べたの視点からレポートする連載、その第9回。独立宣言で揺れるカタルーニャ。真向から対立するスペイン首相とカタルーニャ州首相の「舌戦」はともかく、地べたの人々はどう考えているのか。カタルーニャ現地の生の声を聞くと、そこにはやはり不況・緊縮財政への怒りの声があった。 「2017年は、政治がようやく2008年の金融危機に追いついた年かもしれない」 というのは、英国労働党党首ジェレ

    第9回 カタルーニャ問題と2008年の亡霊
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    ystt 2017/11/09
    “欧州が2008年の金融危機に正しい方法で対処しなかったツケ、つまり、病と呼ばれるほど執拗で集団懲罰的な緊縮財政で対処してきたツケが、厄介なゴーストの正体ではなかろうか。”
  • 第8回 ポストEU離脱騒動の英国は、ストの時代 -Workers FROM all lands, unite!―

    イギリスがEU離脱を決め、アメリカではトランプ大統領が誕生。今年、フランス大統領選、ドイツ連邦議会選など重要な選挙が行われる欧州では、「さらにヤバいことが起きる」との予測がまことしやかに囁かれる。はたして分断はより深刻化し、格差はさらに広がるのか? 勢力を拡大する右派に対し「レフト」の再生はあるのか? 在英歴20年、グラスルーツのパンク保育士が、EU離脱のプロセスが進むイギリス国内の状況を中心に、ヨーロッパの政治状況を地べたの視点からレポートする連載、その第8回。マクドナルドでストが打たれるなど、英国の労働者たちが闘いはじめた。この闘う労働者たちが、メディアで語られるステロタイプな労働者階級像を打ち破り、真に団結するための条件とは? 英国でマクドナルドの従業員たちがストライキを行ったことが世界中で報道された。英国でマクドナルドが開店して初めてのストであり、従業員たちは労働環境の改善や賃金の

    第8回 ポストEU離脱騒動の英国は、ストの時代 -Workers FROM all lands, unite!―
    ystt
    ystt 2017/09/24
    “「インターナショナル」がローカルなコミュニティの中に存在する現代では、地域社会こそが世界の労働者が団結する場なのかもしれない。いまや万国は、半径5メートル内にある。”
  • 第7回 セックスよりもマネーがスキャンダルになる時代

    イギリスがEU離脱を決め、アメリカではトランプ大統領が誕生。今年、フランス大統領選、ドイツ連邦議会選など重要な選挙が行われる欧州では、「さらにヤバいことが起きる」との予測がまことしやかに囁かれる。はたして分断はより深刻化し、格差はさらに広がるのか? 勢力を拡大する右派に対し「レフト」の再生はあるのか? 在英歴20年、グラスルーツのパンク保育士が、EU離脱のプロセスが進むイギリス国内の状況を中心に、ヨーロッパの政治状況を地べたの視点からレポートする連載。その第7回は、BBCの男女賃金格差問題の話題からつなげて、「男女格差是正か、階級格差是正か」ではなく「男女格差是正も階級格差是正もどっちも!」という議論が必要、というお話を。 先月末、英国BBCが、年次報告書発表に伴って年間15万ポンド(約2200万円)以上の報酬を受け取っているニュースキャスターや司会者たちのリストを公開した。 が、当のBB

    第7回 セックスよりもマネーがスキャンダルになる時代
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    ystt 2017/08/04
    “男女賃金格差は、高額所得者になればなるほど大きくなるだろう。そもそもの金額が大きいからだ。だが、それらの人々と、限りなく最低賃金に近い金額で働いている人々の賃金格差はそれより遥かに大きい。”
  • 第6回 コービン党首とグラストンベリー、そしてゼロ時間雇用契約

    イギリスがEU離脱を決め、アメリカではトランプ大統領が誕生。今年、フランス大統領選、ドイツ連邦議会選など重要な選挙が行われる欧州では、「さらにヤバいことが起きる」との予測がまことしやかに囁かれる。はたして分断はより深刻化し、格差はさらに広がるのか? 勢力を拡大する右派に対し「レフト」の再生はあるのか? 在英歴20年、グラスルーツのパンク保育士が、EU離脱のプロセスが進むイギリス国内の状況を中心に、ヨーロッパの政治状況を地べたの視点からレポートする連載。その第6回は、労働党党首ジェレミー・コービンも演説で登場して大いに湧いたという、英国最大の夏フェス「グラストンベリー・フェスティバル」への苦言を。 先月、英国最大の夏フェス、グラストンベリー・フェスティバルで労働党党首ジェレミー・コービンが演説し、若者たちや音楽ファンを湧きに湧かせたことがニュースになった。 グラストンベリーは実は「ミドルクラ

    第6回 コービン党首とグラストンベリー、そしてゼロ時間雇用契約
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    ystt 2017/07/10
    “週当たり、月当たりの最低雇用時間を保証しないゼロ時間雇用契約で勤務している25歳の人々は、安定した雇用形態で働く同年齢の人々に比べて健康上の問題を抱えている割合が41%も高い。”
  • UK地べた外電 – 晶文社スクラップブック

    イギリスがEU離脱を決め、アメリカではトランプ大統領が誕生。今年、フランス大統領選、ドイツ連邦議会選など重要な選挙が行われる欧州では、「さらにヤバいことが起きる」との予測がまことしやかに囁かれる。はたして分断はより深刻化し、格差はさらに広がるのか? 勢力を拡大する右派に対し「レフト」の再生はあるのか? 在英歴20年、グラスルーツのパンク保育士が、EU離脱のプロセスが進むイギリス国内の状況を中心に、ヨーロッパの政治状況を地べたの視点からレポートする連載、その第12回。3月14日に76歳で亡くなった天才宇宙物理学者スティーヴン・ホーキング博士。宇宙の真理を探究し続ける一方で、政治・経済の問題にも積極的にコミットする闘士だったことは、日ではあまり知られていない。緊縮財政からNHS(無料国家医療制度)を守るために闘った最後の姿を伝える貴重なレポート。 「車いすの天才物理学者」スティーヴン・ホーキ

    UK地べた外電 – 晶文社スクラップブック
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    ystt 2017/06/14
    “だが、現実に、英国の若者たちはこれまでとは違う取り決めを志向する政治を支持している。”
  • 第4回 トニー・ブレアの政界復帰と「クール・ブリタニア」の罪

    イギリスがEU離脱を決め、アメリカではトランプ大統領が誕生。今年、フランス大統領選、ドイツ連邦議会選など重要な選挙が行われる欧州では、「さらにヤバいことが起きる」との予測がまことしやかに囁かれる。はたして分断はより深刻化し、格差はさらに広がるのか? 勢力を拡大する右派に対し「レフト」の再生はあるのか? 在英歴20年、グラスルーツのパンク保育士が、EU離脱のプロセスが進むイギリス国内の状況を中心に、ヨーロッパの政治状況を地べたの視点からレポートする連載。第4回は、6月に総選挙を控える英国で話題を呼ぶ、トニー・ブレアの政界復帰宣言に対する批判的分析を。マクロン新仏大統領とブレアの共通点とは? ブレア・リターンズ 元英国首相トニー・ブレアが政界復帰する。復帰と言っても、議員に立つ気はないようだが、「反ブレグジット」勢力をまとめるために、前線に立って政治活動を行うと宣言した。 ブレアは、元労働党党

    第4回 トニー・ブレアの政界復帰と「クール・ブリタニア」の罪
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    ystt 2017/05/12
    “「英国スゴイ」と「グローバリズム」は、しばらくはうまく並走しているように見えた。が、両者がだんだん離れ、ひずんだ果てに現代の英国のカオスがあったのではないか。”
  • 第3回  ブレグジットの前に進め:コービン進退問題とヴァルファキス人気

    イギリスがEU離脱を決め、アメリカではトランプ大統領が誕生。今年、フランス大統領選、ドイツ連邦議会選など重要な選挙が行われる欧州では、「さらにヤバいことが起きる」との予測がまことしやかに囁かれる。はたして分断はより深刻化し、格差はさらに広がるのか? 勢力を拡大する右派に対し「レフト」の再生はあるのか? 在英歴20年、グラスルーツのパンク保育士が、EU離脱のプロセスが進むイギリス国内の状況を中心に、ヨーロッパの政治状況を地べたの視点からレポートする連載。第3回は、ブレグジット以降、ただただひたすら「後ろへ」つきすすんでいるかに見えるUK左派リベラルの混迷と、それとリンクした野党の凋落ぶりについてのレポート。 なぜか左派こそノスタルジック 「上でも下でもなく、右でも左でもなく、ただただひたすら前へつきすすめ」という文章を栗原康さんが『死してなお踊れ 一遍上人伝』(河出書房)で書いておられ、ふっ

    第3回  ブレグジットの前に進め:コービン進退問題とヴァルファキス人気
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    ystt 2017/04/12
  • 第2回 「連帯せよ、謙虚に」: スペインのポデモスはいま

    イギリスがEU離脱を決め、アメリカではトランプ大統領が誕生。今年、フランス大統領選、ドイツ連邦議会選など重要な選挙が行われる欧州では、「さらにヤバいことが起きる」との予測がまことしやかに囁かれる。はたして分断はより深刻化し、格差はさらに広がるのか? 勢力を拡大する右派に対し「レフト」の再生はあるのか? 在英歴20年、グラスルーツのパンク保育士が、EU離脱のプロセスが進むイギリス国内の状況を中心に、ヨーロッパの政治状況を地べたの視点からレポートする連載。第2回は、スペインの急進左派「ポデモス」のドキュメンタリー映画についての話題から、分裂を繰り返しがちな左派が学ぶべき教訓について。 『政治のトリセツ』 ベルリン国際映画祭で、2014年に結党されたスペインのポデモスのドキュメンタリー映画が上映された。監督はマドリッド生まれのフェルナンド・レオン・デ・アラノア。音楽は『バードマン あるいは(無知

    第2回 「連帯せよ、謙虚に」: スペインのポデモスはいま
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    ystt 2017/04/11
  • 第1回 「コービン2.0」は英労働党党首のトランプ化を意味するのか

    イギリスがEU離脱を決め、アメリカではトランプ大統領が誕生。今年、フランス大統領選、ドイツ連邦議会選など重要な選挙が行われる欧州では、「さらにヤバいことが起きる」との予測がまことしやかに囁かれる。はたして分断はより深刻化し、格差はさらに広がるのか? 勢力を拡大する右派に対し「レフト」の再生はあるのか? 在英歴20年、グラスルーツのパンク保育士が、EU離脱のプロセスが進むイギリス国内の状況を中心に、ヨーロッパの政治状況を地べたの視点からレポートする連載。第1回は「労働党党首コービンがトランプ化している?」というトピックから。 労働党党首コービンがヴァージョンアップ? 新年早々、英国メディアに「コービン2.0」という言葉が出現した。コービンの側近が言い出したらしいこの言葉、どうやら「Mrマルキシスト」こと労働党党首ジェレミー・コービンの新春のイメージ・チェンジを意味しているらしい。 英国では1

    第1回 「コービン2.0」は英労働党党首のトランプ化を意味するのか
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    ystt 2017/04/11
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