なかなかの良書が邦訳された。原題「Digital Design and Computer Architecture」(2007年刊)を翔泳社さんが「ディジタル回路設計とコンピュータアーキテクチャ」を邦題として、IT Architects' Archiveシリーズの一冊として刊行したのである。著者は、デイビッド・マネー・ハリス(David Money Harris)、サラ・L・ハリス(Sarah L. Harris) 両氏。訳者は、天野英晴、鈴木貢、中條拓伯、永松礼夫の諸氏である。 この本は、原題及び邦題を見て察しのとおり、ディジタル回路の基礎からコンピュータアーキテクチャを構築する、つまりマイクロプロセッサを設計することを目指したもので、その原理はもちろん設計ノウハウが随所に盛り込まれている(とはいえ、マイクロプロセッサそのものの原材料を作るという行程は含まない)。この道筋は、各章のタイト
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