KDDIは6月10日、NTT東西地域会社が光回線のサービス卸事業を始める計画について、「これまで機能してきた競争環境を阻害しないか厳正に検証」し、十分な検討を行うよう求める要望書を総務省に提出した。 NTT東西地域会社は10月以降、光回線の卸売りを開始する計画。携帯電話のMVNOと同様、通信設備を持たない事業者がネットワークを借りる「FVNO」(仮想固定通信事業者)として自社ブランドでサービス展開することが可能で、NTTドコモがFVNOとして固定ネットワークを借り、携帯とセットにしたセット割を展開することも可能になる。 KDDIは要望書で、「NTT東西が光アクセスのサービス卸をNTTドコモやNTTコミュニケーションズなどのグループ会社に対して提供しつつ、グループ連携を強化すれば、これまでの分離・分割の趣旨を蔑ろにすることになる」と懸念を示し、特に営業機能の統合が進めば「NTTグループが保有