佐賀大付属病院は1日、2001年に行った当時40代の女性患者の心臓手術で、心臓内部に縫合針を置き忘れる医療事故があったと発表した。今年7月、再度の心臓手術に合わせて針を摘出し、身体への影響はなかったという。 同病院によると、01年に大動脈弁置換などの手術をした際、長さ1.6〜1.7センチの縫合用の針1本が残ったのに気付かず閉胸した。09年に女性が抜歯のため入院し、07年の心臓カテーテル検査の画像を見直したところ、大動脈弁の前方に針が写っているのが見つかった。 術後8年が経過し、針は心臓内の膜で覆われ固定されていたため経過観察にとどめ、再度の大動脈弁置換手術に合わせ取り出した。