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ブックマーク / aniram-czech.hatenablog.com (6)

  • 想像力の向こう側 - チェコ好きの日記

    めちゃめちゃ暗い話なんだけども、数年前、あるブログを夢中で読んでいた。具体名は伏せるが、ブログ主の彼は、自殺を決意していた。 勤めていたエロゲーの会社を退職し、あとは働かずに貯金で生活、お金が尽きたところで死ぬという。ブログには、死をむかえるまでの日常が、丁寧な筆致で綴られていた。その人がブログに書いた最後の記事は、「これから樹海に行きます」だった。 もちろん、真偽は不明である。私がそのブログを発見したのは、最後のエントリが更新されてからさらに3年くらい経ったときだったので、ブログ主と交流したりとかはなかった。それでも、そのブログが悪趣味な嘘であったらどんなにいいかと思った。もしくは、「樹海に行きます」のエントリを更新した後、気が変わって「やっぱやーめた」ってなっていたら、とか。 ブログ主亡き後に読む、彼の日常は平坦だった。 朝起きて、朝をとって、近所の図書館に行く。一晩中かけてゲーム

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    ytn 2017/08/12
  • 著者と読者の関係は、フラットになりつつある。 - チェコ好きの日記

    「読者には誤読する権利がある」みたいな言葉を聞いたことがあって、私も基的にはその考え方に賛成しています。ブログに書いた内容にコメントをもらったりするとき、それが賞賛であろうと批判であろうと、「あれ、私そうは書いてないんだけどなー」って思ってしまうことってけっこうよくあるんですが、やっぱりそういうときは私の文章の書き方に問題があったのだろうと、まずは考えます。 ただ、この「誤読の権利」という考え方は、もちろん今も有効ではあるんですが、もしかしたら一昔前の「書き手と読み手の関係」を表しているような気も、またするんですよね。今回は、そのあたりの所感についてちょっと書きます。 かつて、著者は圧倒的に強かった 「かつて」っていうのは私のなかでは今から10年前くらいまでを想定しているんですけど、当時はもちろんガラケーしかなくて、メールのやりとり以外でインターネットなんてやっているのは、ごく少数に限ら

    著者と読者の関係は、フラットになりつつある。 - チェコ好きの日記
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    ytn 2014/07/05
  • 大人の「読書感想文」に必要なのは、何字? - チェコ好きの日記

    古今東西、すぐれた古典文学は多々あるわけですが、“古典文学”というやつはどうにもこうにも効率が悪い、と思います。まず読むのに時間がかかります。頭も精神もけっこう使います。もちろんそれに費やした時間を無駄に思うことなんてないですが(むしろ、諸々の時間を節約したいと思うのは文学に向き合う時間を捻出するためですが)、古典文学というのは決してインスタントな楽しみ方はできません。 そんな古典文学ですが、私は基的には「出版されてから10年を経ていないは読む価値がない」と思っています。まぁ、そんなことをいいつつも実際は出版されて10年未満のも余裕でいっぱい読んでいるんですが、「今話題の」と「古典」があったらとりあえず「古典」に手を伸ばす人間でありたいな、とは常日頃思っています。 ★★★ 「今話題の」ならば、つまんないなー、失敗したなー、と思うことはあっても、挫折した、読み通せなかった、となるこ

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    ytn 2014/07/02
  • 「勝負パンツ」という言葉によって認識される世界 - チェコ好きの日記

    もしかしたら今夜はあんなことやこんなことが起こるかもしれない、という期待に備えて履いて出かける、とびっきりの下着。ときに人はそれを「勝負パンツ」とよびます。そしてこんなことを考えるのは私たち日人だけではもちろんなく、イギリス人でもアメリカ人でも中国人でもインド人でも、(たぶん)全人類が似たようなことを思いついているみたいです。 何でこんな話をしているのかというと、最近読んだコリン・ジョイス氏の『「ニッポン社会」入門』というがすごく面白かったからです。ジョイス氏は、イギリス生まれ・オックスフォード大学出身のジャーナリスト。彼が自国イギリスについて書いたもめちゃ面白いです。 「ニッポン社会」入門―英国人記者の抱腹レポート (生活人新書) 作者: コリンジョイス,Colin Joyce,谷岡健彦出版社/メーカー: 日放送出版協会発売日: 2006/12メディア: 新書購入: 14人 クリ

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  • 村上春樹と宮崎駿の物語は、マニュアル化されている!? - チェコ好きの日記

    「村上春樹のファン層と、宮崎駿のファン層って重なる気がするんだよな」 と、いっていたのは、知人だったかだれだったか。前者のファンではあるけれど、後者はどちらかというとアンチに属する私は、思わず「むむむ」と反論したくなったものです。 しかし、先日『物語論で読む村上春樹と宮崎駿——構造しかない日』というを読んだことがきっかけで、「やっぱり村上春樹と宮崎駿って似てるのかもしれない」と思い直した私は、この超有名な2人の作者の物語について、考えてみることにしました。 物語論で読む村上春樹と宮崎駿 ――構造しかない日 (角川oneテーマ21) 作者: 大塚英志出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)発売日: 2009/07/10メディア: 新書購入: 12人 クリック: 69回この商品を含むブログ (43件) を見る 村上春樹と宮崎駿の物語は、マニュアル化されている!? 「ホッ

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  • 芸術系大学院卒がえらぶ! とりあえず観ておいたほうがいいベタな名作映画5選 - チェコ好きの日記

    趣味が「映画鑑賞」という人は、老若男女問わずたくさんいます。 そんな「趣味映画鑑賞」の人なら、「これが王道でしょ!」みたいな作品って、だれでも思い当たるものがいくつかあると思うんですよね。ただ、その「王道」には年齢や性別や映画趣味嗜好によって、大きなズレが生じます。「どんな映画を」「どれくらいの頻度で」「年間何くらい観るか」というのは、同じ「趣味映画鑑賞」の人でも、さまざまだからです。 では、大学と大学院で映画を6年も学んでしまった私にとっての「王道」とは何か? ちょっとそんなことを考えてみたくなったので、今回は私が思う「これが王道でしょ!」な映画を、5つ紹介してみようかと思います。 ★★★ 1 ジャン=リュック・ゴダール『気狂いピエロ』(1968年) 「気狂いピエロ」予告編 - YouTube 気狂いピエロ [DVD] 出版社/メーカー: アミューズ・ビデオ 発売日: 2002/

    芸術系大学院卒がえらぶ! とりあえず観ておいたほうがいいベタな名作映画5選 - チェコ好きの日記
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    ytn 2014/02/18
    薄くてダメなシネフィルがお勧めする映画みたい。
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