秋葉原通り魔事件に着想を得た作品がついにプレミア上映を迎えた大森立嗣監督 来春公開予定の映画『ぼっちゃん』が1日、「第13回東京フィルメックス」でプレミア上映され、2008年の秋葉原通り魔事件に着想を得たという本作について大森立嗣監督が制作の裏話を明かした。この日はほかに、主演の水澤紳吾、宇野祥平、淵上泰史、田村愛が出席した。 映画『ぼっちゃん』プレミア上映フォトギャラリー 映画『ぼっちゃん』は、人付き合いが苦手でネットの掲示板に依存する生活を送っている派遣社員・梶を主人公に、社会的弱者の若者の姿を描いた作品。大森監督は着想のきっかけについて、「最初に『あれ?』と思ったのは、秋葉原の事件を起こした加藤被告が事件直前まで書き込んでいたネットの掲示板を読んだとき。その中のあった言葉に引っ掛かって、その言葉をずっと考えていた」といい、その言葉が「人を愛したい、ただそれだけ」だったことを明かす。