スキーバスが転落した現場に手を合わせる男性=長野県軽井沢町で2016年1月16日午前8時4分、森田剛史撮影 長野県軽井沢町の国道18号「碓氷(うすい)バイパス」入山(いりやま)峠付近でスキーツアーバスが道路脇に転落し14人が死亡、26人が重軽傷を負った事故で、遺体やけが人の事故直後の状況などから、多くの乗客がシートベルトを着用していなかったと県警軽井沢署捜査本部はみている。シートベルト着用は道路交通法で義務づけられているが、バスの場合、一般道では非着用に対する罰則がない。事故が15日未明の就寝時間帯に起きたことも非着用の要因とみられ、被害拡大につながった。【尾崎修二、川辺和将】 現場で救助にあたった佐久広域連合消防本部によると、現場到着時、少なくとも2人が車外に投げ出されており、地面とバスの窓枠に挟まれた犠牲者も多かった。また、犠牲者を含む大半の乗客が、横転して下側になった車体右側に折り重