米国のMVNO(仮想移動体通信事業者)にとって,2007年は受難の年だった。米ディズニーが立ち上げた「ディズニー・モバイル」,世界最大級のスポーツ専門テレビ局が手掛けた「ESPNモバイル」といった大型のMVNOが次々と経営破たんしたからだ。コンテンツで差異化するMVNOは死屍累々といった状況にある。しかし,移民や在米外国人といった特定コミュニティを対象にしたMVNOは健闘。さらに数万人規模の小さなコミュニティをターゲットにしたニッチ型MVNOも登場し,携帯電話市場に話題を提供している。また,米アップルのiPhoneの成功が新たなMVNOの未来を示唆。2008年以降には,MVNOの新たなビジネス・モデルが登場するかもしれない。 2007年は,米国ではMVNO(仮想移動体通信事業者)の経営が相次いで破たんし,MVNO市場への期待が一気に萎んでしまう1年となった。ESPNモバイル,アンプド・モバ
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