米映画のテーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」(USJ、大阪市此花区)が平成13年の開業以来初めて実施した飲食店の改革が好評だ。これまでパーク内の飲食店の評判が「値段が割高」「あまりおいしくない」などと芳しくなかったため、「食もアトラクションの一つに」を合言葉に、9年ぶりに行ったリニューアル。仕掛け人は、それまでテーマパーク事業とは無縁の女性社員だった。(香西広豊) ■従業員「こんなものだ…」から「ほかで味わえぬ」に USJの運営会社ユー・エス・ジェイ(同)の要請で、昨年8月に外部からオペレーション本部フードサービス部長に就任した才門(さいもん)麻子さんはパーク内の飲食店を見て愕然(がくぜん)とした。 「価格が高い割に、ボリュームが少なく、味も良くない。パスタでも冷めた状態で出てくる」。こうした状況がすべての飲食店で見られたという。 才門さんは外資系金融機関やフードチェーンなどで