先日、気になる居酒屋の前を通った。 メニューの一部が外の看板に出ているのだが、その全てが「たこ」なのだ。見事なまでにタコしかない。 …それって、飲み屋として成立するのか?たこ好きとしては気になって気になって仕方がないので、実際に入ってみました。 (高瀬 克子) タコのオンパレード 居酒屋といえば、万人の嗜好を埋め合わせるべく「鳥のからあげ」やら「枝豆」やら「厚焼玉子」やら、そんなお品書きが並ぶのが普通だろうと思う。 なのに、店内はいきなりこれだ。 この店の名は「たこ林」。ちょうど、お客さんが女将に店名の読み方を聞いているところに遭遇した。ちなみに外のちょうちんには、平仮名で「たこばやし」と書いてある。この客はそれを見落としたようだ。「たこばやし、ですか? たこりん、ですか?」「どっちでもいいんですよぉ。好きなように呼んでくだされば。たこりんも可愛くていいわねぇ」…自分の店なのに、どっちでも