企業はたとえ株主に利益を還元しても、従業員や顧客、地域社会、環境も同時に考慮していなければ意味がない──。これは、フォーブスが非営利団体ジャスト・キャピタルと提携し米国の最も優れた企業市民(コーポレート・シチズン)100社を選出するランキング「ジャスト100」の根底にある考え方だ。 3回目となる今年のランキングでは、マイクロソフト、NVIDIA(エヌビディア)、アルファベットなどが引き続き上位に君臨し、トップ10の顔触れは昨年とほぼ変わらなかった。ただ、それは今年のランキングでデータ収集・分析方法の改善が行われなかったからではない。 フォーブスはこれまでと同様、米国のトップ上場企業922社(ラッセル1000企業から不動産投資信託と合併手続き中の企業を除いたもの)を対象に、企業としての公正さ(ジャストネス)を厳密に評価。判断材料となったデータは、ジャスト・キャピタルが各種報告書やアンケート、