前回記事『「ユニクロでよくない?」の理由~おしゃれの基準が“服”ではなく“技”になった時代 』では、ユニクロがダサくなくなった理由と、ファッションにおける人々の関心が、バブル期と現代とでどのように変化しているかについて、私なりに思っていることを書いたが、あれからまだ思うところがあったので、後編的に書いてみようと思う。 president.jp 上の記事は、米澤泉氏の新書『おしゃれ嫌い 私たちがユニクロを選ぶ本当の理由』に沿ったものらしい。 私は、米澤氏の言う「ユニクロは『ていねいなくらし』を売っている」というのが、どうも腑に落ちなかった。なぜなら、特段「ていねいなくらし」を実践していない人だって、ユニクロを利用しているからだ。部屋が片付いている人も散らかっている人も、朝から味噌汁を作る人も食べずに出掛ける人も、ユニクロで服を買う。だからこそ、ユニクロはここまで広まっているんじゃないだろうか