共産党の志位和夫委員長は28日の党会合で、民進党の前原誠司代表が表明した希望の党との合流方針について「重大な背信行為だ」と批判した。その上で、希望公認で出馬する候補には対抗馬を擁立する方針を示した。 志位氏は、希望が安全保障関連法を容認していることを理由に「自民党の補完勢力だ。共闘や連携の対象にはならない」と非難。安保法に反対する勢力との共闘を今後も進める考えを示した。民進党の動きについては「合流というより一方的な吸収合併だ」と指摘した。
アインシュタインが約100年前に存在を予言した「重力波」の観測に成功したと28日、イタリアなどの国際共同研究チームが発表した。重力波は2年前に米国で初観測され、今回が4回目。欧州で観測されたのは初めて。 重力波は、非常に重い天体が高速で運動すると、より強く発生する。今回の観測は8月14日。2015年に初めて重力波をとらえた米国2カ所にある観測施設「LIGO(ライゴ)」に加え、欧州の観測施設「Virgo(バーゴ)」でも同時に観測された。地球から18億光年離れた場所で太陽の31倍と25倍の重さの二つのブラックホールが、互いの周囲を回りながら合体して発生したとみられる。 Virgoは長さ3キロのパイプをL字形に直交させ、内部に通したレーザー光を使って重力波をとらえる巨大な装置。フランス、イタリアなど欧州の20カ国が参加してイタリアのピサ近郊に設置。観測開始からわずか2週間後に重力波をとらえた。
トヨタが抱える重大な「欠落」 1兆円を超える研究開発投資を続け、人材も資金も圧倒的に豊富なトヨタ自動車が、自動運転の商品化で出遅れているのはなぜか。ここには今後の日本の自動車産業の競争優位を揺るがしかねない大きな問題が隠されている。 実は今のトヨタには、最新のある技術が欠落しているのだ。それは、「バーチャル・シミュレーション」を使った開発手法だ。 それを説明する前にクルマの開発の流れを大まかに説明しよう。クルマは商品企画で、どのような製品にしたいか、たとえば「スポーティーな若者向けにする」といったようなコンセプトが定まり、「高速走行時に搭乗者にかかる重力をいくらまでに抑えるか」などの細かい仕様が定まっていく。 その仕様を作るために、開発の上流段階で、実物のクルマやエンジンなどを試作して実験を繰り返し、燃費や安全関連のデータを取り出していく。仕様書は別名「要求書」とも呼ばれる。試作と実験を繰
加速する「小池新党」。注目を集めるのが、小泉純一郎元総理と小池百合子都知事との連携の可能性だ。9月25日に行われたふたりの「極秘会談」はなぜ実現し、なにが話し合われたのか――。その経緯と両者の思惑を、3年にわたり小泉氏に取材を続けてきたノンフィクションライター・常井健一氏が、その背景を解き明かす。 小池百合子の「賭け」 9月の三連休の中日、小池新党は一足先に惨敗を喫した。東京ではない。大阪は摂津市の話である。 17日投開票の摂津市議選。小池百合子とは縁もゆかりもなさそうな大阪のベッドタウンで「市民ファーストの会」なる旗を掲げて戦った新人候補が4人いた。若狭勝も東京から応援に駆け付けたが、目を覆いたくなるような結果に終わった。全員落選。しかも4人中3人が100票にも届かなかった。 その直後、小池は動いた。 ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ 連休明けの19日、小泉純一郎は
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