夜中、目が覚めると、部屋は真っ暗。照明のリモコンは手元にない。でも、大丈夫。 「コンピュータ、電気つけて」 部屋は明るくなったけど、予想外に肌寒い。それでも大丈夫。 「コンピュータ、エアコンつけて」 ◇ ◇ ◇ SF映画の話ではない。こんな“未来”の部屋を、実際に作った人がいる。千葉県千葉市在住の「rti」氏は、音声認識によって家電やPCが動くシステムを昨年暮れに構築した。概要をブログで公開したところ、ネット上で話題になった。 日経Linuxで、自宅のリアルなものを動かすという特集企画を進めていた筆者は、早速、自宅に伺った。 rti氏の部屋で、制御できる機器は多岐にわたっている(図1)。窓一面につるした100インチスクリーンへPC画面を写し出す短焦点プロジェクター、ベッドで寝ながら眺められる液晶ディスプレイ、照明、エアコン、こたつ、電気毛布など。これらをすべて音声で制御できるのだ。
