タグ

ブックマーク / active-galactic.hatenablog.com (29)

  • スーパーアース:文明が宇宙に満ちる前に - Active Galactic : 11次元と自然科学と拷問的日常

    数日前、巨大地球型惑星と推測される天体の発見が学会で報告された。巨大地球型惑星(スーパーアースと呼びたいヒトがいるらしい)の報告は少しずつ増えてきており、もうすこしサンプル数が増えれば統計的な議論もしやすくなる。 惑星には木星みたいな巨大ガス惑星と、固い岩盤がむき出しになった地球型惑星の2種類が存在する。基的に半径(測定できれば)や質量や環境などからそう推測しているに過ぎないが、今回報告されたのは地球と同じように表面が海や岩盤で構成される惑星分類群だ。発見された天体の質量は、探索手法の特性に起因するものであるが、いずれも地球の数倍から数十倍程度の質量を有し、スーパーアース発見として盛んに宣伝されている。 これらのスーパーアースの中には、異論はあるにせよ、液体の水が存在でき生命の生存に適した領域であるハビタブルゾーンに存在すると推測される天体も含まれている。典型例として地球の10倍の質量、

    スーパーアース:文明が宇宙に満ちる前に - Active Galactic : 11次元と自然科学と拷問的日常
    yuiseki
    yuiseki 2008/06/29
  • 不老不死:脳ってRAIDできないの? - Active Galactic : 11次元と自然科学と拷問的日常

    複数のハードディスクを用いたストレージネットワークを作る事で、データの冗長性やアクセス速度を高める技術をRAIDという。個々のHDDの寿命は無限ではないが、複数のHDDがバックアップを持ちお互いに補完し合うことで、半永久的にデータを保存することができる。これによりストレージサーバーは24時間安定したサービスを提供することができる。 これヒトで出来ないかな。 複数のヒトの脳でRAIDを組む事はできないだろうか。無数の人間の脳を統合したRAIDシステム、個々の「死」を超越した超人的な何かをつくれないだろうか。 存在が個体レベルに留まる限り、あらゆる生物学的な困難を乗り越えて「不老化」を実現したところで「死」を免れることはない。どれだけ健康的だろうと交通事故にあえばヒトは死ぬ。しかし、RAIDによって複数の個体に拡散した存在にしてしまえば、数千年が経過しようが、大災害で日が沈没しようが死ぬ事は

    不老不死:脳ってRAIDできないの? - Active Galactic : 11次元と自然科学と拷問的日常
    yuiseki
    yuiseki 2008/06/29
  • ようは宇宙でやればいいんでしょ? - Active Galactic : 11次元と自然科学と拷問的日常

    2097年、史上初のワープ実験が行われた。reheating problemの解決策として2065年頃に確立したActive Galactic機構を応用することで、2つのDブレーン間にフレーバー共鳴を発生させ、空間を極限まで折りたたみ・・・(略)・・・なお、この実験は深刻な事態が発生した場合に備え、宇宙で行われることとなった。 たまに、SFなどである設定だが、まったく未知の物理現象を実験する際に、「地球にもしものことがあったら困るから宇宙でやる」というものがある。 我々は人間からみた距離スケールで生活しており、なんとなく他の天体や宇宙空間は地球とは隔絶されたメチャクチャ遠いところにある存在としてイメージし、「宇宙でやれ」は何かあった場合のリスクをかなり削減できる有益な手法と考えがちだ。 数日あるいは数時間という時間スケールで進行する破局、そして高々地球が壊滅する程度の被害スケール、そして感

    ようは宇宙でやればいいんでしょ? - Active Galactic : 11次元と自然科学と拷問的日常
    yuiseki
    yuiseki 2008/06/28
  • テロ:東京で電磁パルス爆弾が炸裂した場合 - Active Galactic : 11次元と自然科学と拷問的日常

    こうやって作った TED/EPFC 爆弾を、例えばデータセンタのすぐ近くで爆発させると、物理的な爆風とかは大したことないんですけど、電磁パルスは鉄筋コンクリートぐらいわけもなく貫通してサーバに襲い掛かり、CPUやメモリ内部でショートや誤動作が起きまくり、まあたいていのデータセンタは全滅するわな、という話です。あるいは電話局でもいいか。その地域一帯の電話線やネット接続が壊滅。 Rauru Blog » Blog Archive » 電磁パルス爆弾 物騒な話だけど、東京って破壊されると日が終了するデータセンターが結構ある。ちゃんと電磁パルス爆弾テロの対策してるのかな。 兜町:近隣の証券会社と東証のサーバーが壊滅するケース。いままでも数日の電子トラブルは何回か起きているけど、死ぬとなると話は別だ。「復旧の目処が」なんてニュースが市場に流れた日には売ることもできず、逃げることもできず。 3大メガ

    テロ:東京で電磁パルス爆弾が炸裂した場合 - Active Galactic : 11次元と自然科学と拷問的日常
    yuiseki
    yuiseki 2008/06/01
  • 学会でトンデモ講演を聴く - Active Galactic : 11次元と自然科学と拷問的日常

    何時間もD-termとかKKLTとかmoduli構造だとかexternal極限なんて言葉を聞いて辟易としてきたので、気分転換にいわゆるトンデモセッションに向かう。学会は一応学会員ならだれでも発表ができる、ただしトンデモ系だったり残念な発表は一カ所にまとめられて隔離されている。 入って早々の第一印象は、「ひでー客層だな・・・モヒカンだらけだ。」といったところ。死の綱渡りをやっと渡りきった人間をガラスの向こうから優越とともに眺めてるようなニヤニヤを微かに含ませた笑顔の数々が着席している。まるで見世物小屋に来てしまったかのような気まずさと期待が交錯する。 で、講演が始まったわけだが、さっぱり分からないので涙が出そうになる。はじめて超弦理論を格的に勉強したときの比では無い。とりあえず余弦定理は間違っているらしい。いきなり を批判ですかい。(中略)値を代入すると分母がゼロになるがこれは代入してはい

    学会でトンデモ講演を聴く - Active Galactic : 11次元と自然科学と拷問的日常
    yuiseki
    yuiseki 2008/05/30
  • 東京バベルタワー:10000mの建造物 - Active Galactic : 11次元と自然科学と拷問的日常

    高度1万メートル:エベレスト/チョモランマより高く対流圏の終わるところ、気温は零下50度、大気は地上の4分の1、ジェット機が飛ぶ高さまで聳え立ち、関東一円の人口を吸収できる建造物のプロジェクトをご存知だろうか。 バブル期の黒歴史になってしまったのかもしれないけど、東京バベルタワー(Tokyo Babel Tower)に関する情報ってネット上でほとんどないよね。ゼネコンの考えたSkyCity (清水建設)やXeed4000 (大林組)大成建設の資料は残っているのに、バブルの極北たる東京バベルタワーの解説ページが皆無だとはね。あの時代の独特の空気を代表するプロジェクトがこのまま歴史の闇に葬られるのは忍びないし、ちょうど発案者が今年で退任なされるということで記念に基礎データいくつか資料を引用しておく。 プロジェクト名:東京バベルタワー 提案者:尾島俊雄 早稲田大学教授 提案:ブラジル環境サミット

    東京バベルタワー:10000mの建造物 - Active Galactic : 11次元と自然科学と拷問的日常
    yuiseki
    yuiseki 2008/05/24
  • 怪物が生まれるらしい - Active Galactic : 11次元と自然怪物が生まれと拷問的日常

    なんだろう。 このゾワゾワした不思議な感覚は。モンスターが生まれる瞬間というか、時代が変わる予兆というか、背筋にくるものがある。生物畑の一部で話題になっているが、ここ2年で最も衝撃を受けたニュースが飛び込んできた。100Gb/hなんて悪い冗談にしか聞こえない。しかも断片も10kbオーダーだそうだ。話が当なら『Archon X PRIZE for Genomics』獲得は確実だろうね。 1時間で1000億塩基読める、米PacBio社が2010年製品化を発表したDNAシーケンサーが2月19日のゲノムネットワークシンポでも話題に ヒトゲノム2倍体(60億塩基)の塩基配列解読に要する時間はわずか4分間、10倍読んでも1時間足らず──。米Pacific Biosciences社(PacBio社、カリフォルニア州Menlo Park)が、2010年に製品化する計画を表明した超高速1分子DNAシーケン

    怪物が生まれるらしい - Active Galactic : 11次元と自然怪物が生まれと拷問的日常
    yuiseki
    yuiseki 2008/05/24
  • 2008-05-21

    「ドラえもん」がネズミパニックに陥った際の「地球破壊爆弾」危機は、キューバ危機と並んで日の一部では有名だ。 劇中の地球破壊爆弾は威力の割に極めてコンパクトな爆弾として知られる。あの爆弾の重さを20kgとして全ての質量がエネルギーに変換されたとしてもTNT換算で420メガトンであり、せいぜい関東が焼け野原になって衝撃波が地球を何週かする程度だ。どんなメカニズムが働いているのかすこし気になった。 地球なんて爆発すればいいのに、と呟く前に地球を破壊するために必要なエネルギーは何によって決まっているのだろう。地殻の岩石を砕くのに必要なエネルギーを積分すればいい?、単純に隕石とクレーターの大きさの関係からクレーターの直径が地球規模になるくらいのエネルギーと推定すればいい? そのどれも地球を破壊するにはあまりにも少なすぎる。 NHKスペシャル「地球大進化」で直径400kmの隕石が時速72000kmで

    2008-05-21
    yuiseki
    yuiseki 2008/05/24
  • 宇宙から飛び降りた人たちの話 - Active Galactic : 11次元と自然科学と拷問的日常

    レミング、或いは、天から降りそそぐものが世界記録を作ったり作らなかったりする話 スカイダイビングの高度記録は31,330mとされている。1960年に米空軍のProject ExcelsiorでJoseph Kittingerによって達成され、この偉業は現在も破られていない。これは成層圏の中ほどであり、気圧は地上の1/100とほぼ真空で気温は零下70度まで下がる。宇宙服無しには生きていけない世界だ。空は真っ黒く染まり青い光に覆われた丸い地球が見える。衛星軌道と変わらない光景がそこには広がっている。 この高さから飛び降りた人たちがいる。 空気抵抗は少なく地球の重力によってグングン加速され、対流圏界面付近では遷音速、場合によっては超音速に到達する。おそらく、生身の人間が音速を超える唯一の方法だ。一連の実験で最高速度は時速1149kmに達したとも言われている。 元々、高々度偵察機*1からのパラシュ

    宇宙から飛び降りた人たちの話 - Active Galactic : 11次元と自然科学と拷問的日常
    yuiseki
    yuiseki 2008/05/24