日本でも盛り上がりを見せているデジタルフォトフレームだが、先行する米国でもそのブームは衰えていない。今回の2009 International CESでも多くのメーカー、ディストリビューターから新製品が出ていた。 低価格なスタンドアローンモデルが多くを占めるが、無線LANやUSBでのPC接続タイプが前回から増えており、一つのトレンドになりつつある。また、画質面で有利とされる有機ELパネルを採用したモデルも出始めているほか、これまで10型程度までが大半を占めていたパネルサイズから大型化を図った製品も出現している。 ここでは、会場で見つけた特徴的なデジタルフォトフレームを紹介する。 ■ サムスン サムスンブースでは有機ELパネルを使用したデジタルフォトフレームを参考出品していた。発売時期と価格は未定。
ソフトバンクは、W-CDMA方式の通信機能を内蔵したデジタルフォトフレーム「HW001」を6月中旬以降に発売する。また、ハローキティモデルの「HW001 KT」を7月下旬以降に発売する。 タッチパネル式の7型液晶ディスプレイ、約384MBの内蔵メモリー、SDHC/SDメモリーカードスロットなどを備えたデジタルフォトフレーム。 加えて本体に通信機能を内蔵。携帯電話で撮影した写真を本製品にメールで送信すると、自動的に表示する。デジタルフォトフレームからの送信は不可能。 本体には製品専用のUSIMカードを装着。月980円の定額料金プラン「フォトビジョン ライトプラン」も用意する。ソフトバンクでは、月額料金が半額になるキャンペーンを実施する予定で、実施時期を改めて告知するという。 ディスプレイの解像度は800×480ピクセル。対応画像形式は、JPEG、GIF、BMP。 カラーバリエーションはホワイ
デジタルカメラ向けの手軽なジオタグソリューションとして、2006年9月にソニーが発売したのが「GPS-CS1K」。その後マイナーチェンジの「GPS-CS1KSP」(2008年9月)を経て、最新モデルの「GPS-CS3K」が発売された。 従来機種についておさらいすると、GPSロガーである本体を常時起動しておきログファイルを生成、同梱ソフト「GPS Image Tracker」でログファイルと撮影画像の日時をすりあわせ、撮影画像に位置情報を挿入するものだ。同梱ソフトの「Picture Motion Browser」(PMB)に取り込んだ後、PMBの機能のひとつ「マップビュー」を起動すると、地図上に撮影した画像がGoogle Mapsで表示され、PMBのほかに同じく付属の「Super Mapple Digital Ver.9 for Sony」でも画像のマッピングが利用可能。PMGが利用するGo
日本テキサス・インスツルメンツ(日本TI)は5日、デジタルカメラなどに向けた画像処理プロセッサの新製品「TMS32DM355」(DM355)を発表した。サンプル出荷はすでに開始しており、量産出荷は2008年第1四半期の予定。216MHz版と270MHz版を用意する。5万個受注時の参考価格は216MHz版が9.75ドル、270MHz版が11.49ドル。 併せて、DM355のデジタルビデオ評価ボード「TMDXEVM355」も2007年第4四半期から供給を開始する。参考価格は7万3,290円。 DM355は、同社のデジタルAV機器向け開発プラットフォーム「DaVinci」(ダビンチ)に属する製品。MPEG-4 SPでの720p撮影に対応するのが特徴。ポータブル機器を主なターゲットにしており、従来より低消費電力化を図るとともに、低価格化も実現した。 従来製品と同様に90nmのプロセスノードを採用し
倉田精二さんは6×7の中判カメラを手に、1970~80年代の東京をスナップしてきた。その被写体となったのは暴走族、ヤクザ、ゲイ、夜の女たちなど、アウトローと呼ばれる人たちだ。その写真展で1979年度木村伊兵衛写真賞、99年には写真集「ジャパン」で講談社出版文化賞を受賞している。 その作者が、世紀末を迎えた頃から新たなモチーフとして見出したのが東京に張り巡らされている首都高速道路中央環状線だ。かつて被写体を求めて街を歩き回った作者は、バイク、時に自動車を駆って狙うイメージを探した。 そこで1枚ずつのフィルムに焼き付けた光景は、昼と夜の時間に採集した『光の出来事』だ。「建物はいくら建て替えられても、それはシンボルでしかない。街並み全体を変えるのは道なんだ」と作者はいう。写真だけが捉えられる都市の断片を、作者は抉り出している。 倉田精二「都市の造景」はプンクトゥムで開催。会期は2009年1月23
ソニーは18日、デジタル一眼レフカメラ「α350」のプロモーションイベント「α・インタラクティブ・メガギャラリー」を、東京 六本木ヒルズのメトロハットで開催した。 地下鉄六本木駅から六本木ヒルズへの入口となる「メトロハット」内に大型の360度スクリーンを設置し、女優の香椎由宇さんがデジタル一眼レフカメラ「α350」で撮影した写真を投影するイベント。香椎さんの作品は、3日間に及んだα350のTV CM制作中に撮影されたもので、約500枚の写真の中から50枚ほどがセレクトされている。 イベントと同時にαの製品情報ページにスペシャルサイトが開設されており、こちらでも香椎さんの作品55点を見ることができる。 スクリーンの一部にはメトロハット内のエスカレーターのリアルタイム映像が表示されている。このスクリーンの映像には、エスカレーター上の人の動きに応じて、動いている人から写真が湧き出てくるように表示
冒頭から告知で何なのだが、ぼくは今、金沢21世紀美術館デザインギャラリーで「金沢をブリコラージュする。糸崎公朗写真展」という個展を開催している(7月13日まで)。この「ブリコラージュ」という言葉の意味は、連載第1回目でも解説したとおり「既製品の断片を寄せ集め、新たな機能を持つ道具を生み出す素人工作」」というような意味のフランス語で、それがこの連載のタイトルの「切り貼り」という言葉にもかかっている。 ブリコラージュの名手というのは写真界にも少なからずおられるが、その中でぼくが影響を受けた一人が昆虫写真家の海野和男さんだ。海野さんの代表作は何といってもチョウの飛翔の瞬間を捉えたシリーズで、市販の魚眼レンズとクリップオンストロボを組み合わせて撮影されているのが特徴だ。 魚眼レンズはもともと風景撮影用として売られていたもので、それを「昆虫の接写」に使った人は海野さんが初めてだ。またクリップオンスト
日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は4日、10億色表示可能な24型ワイド液晶ディスプレイ「DreamColor LP2480zx」を6日から34%値下げすると発表した。 新価格は、従来の39万9,000円から13万6,500円安い26万2,500円。「法人だけでなく、個人のフォトグラファー、デザイナーにも求めやすい価格を実現した」としている。 DreamColor LP2480zxは、同社が6月日発売したプロ向けの液晶ディスプレイ。Adobe RGB比131%、NTSC比133%の色域を実現。階調はRGB各色10bitで、約10億色の表示が可能。パネルは1,920×1,200ドットのS-IPS。バックライトにはRGB式のLEDを採用した。オプションでX-Riteのi1をベースとしたカラーキャリブレーションキット(5万2,500円)を用意する。 ■ URL 日本HP http://we
三洋電機は、無線LANを搭載したデジタルフォトスタンド「ALBO(アルボ) HNV-M70」を11月14日に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は4万円前後の見込み。本体カラーはプライムブラックとプライムグリーンをラインナップする。 800×480ドットの7型液晶ディスプレイに、無線LAN機能などを組み合わせたデジタルフォトスタンド。三洋電機では「ホームネットワークビューワ」と呼んでいる。通信方式はIEEE802.11b/g。PCからの画像転送に加え、記録メディアスロットからの画像取り込みも行なえる。 本体に256MBの内蔵メモリーを備えるほか、USBメモリーも使用可能。また、赤外線通信ポートを備えており、携帯電話などからの画像送信にも対応する。 写真共有サイト「Picasa」や「フォト蔵」のアカウントを設定すれば、当該サイトにアップロードされている画像表示が可能。また、画面を回
「Location Plus A1」は、ソニーの「GPS-CS1KSP」、「GPS-CS1K」と同じように、デジカメで撮影した画像に、撮影時の位置情報を書き込める製品だ。実勢価格1万2,800円前後と、カメラとGPSの連携をとる製品としては安価で、小型軽量かつ手軽なうえ、Exif 2.1対応のデジカメ(対応していないデジカメを探すほうが大変だろう)ならなんでも使える。パーソナルユースにもってこいのGPSグッズといえる。 使い方はGPS-CS1シリーズとほぼ同様。まず、撮影行に、Location Plus A1を携帯する。Location Plus A1は、電源を入れてあって、GPSの信号を受け取れるなら、GPSからの情報をもとに、“いつ”“どこ”にいたかを本体内のフラッシュメモリに記録し続ける。電源は単3乾電池1本で、アルカリ乾電池なら約8時間動作する。 GPSレシーバーとしての感度は悪く
オリンパスは30日、全方位の動画像を撮影できるレンズと、同レンズを使用したCCDカメラを世界で初めて試作したと発表した。今後、監視カメラなどへの応用を見込む。 同レンズは、2007年7月に同社が発表した「軸対象自由曲面レンズ」をもとに、新たに開発したレンズ。従来は水平画角360度、垂直画角45度の半球状だった撮影範囲が、水平画角360度、垂直画角180度の全球状になった。レンズはガラス製で、直径約3cmの円柱形。 軸対象自由曲面レンズは、従来の球面や非球面レンズの設計手法では定義できない、自由度の高い設計手法を用いて設計したレンズ。
今さら言うまでもないことだけど、昨今ではWebで写真を発表する人が非常に増えてきている。プロ、アマを問わず個人の写真サイトは数え切れないほどあり、FlickrやFotologといったネット上で写真を共有するサービスも次々と登場している。その原因は主にブロードバンド接続とデジタルカメラの普及によるもので、それ自体はごくあたりまえの変化として当初から予想されていた事態でもある。ネットやデジタルカメラの発展が続くかぎりこの傾向はとどまる事はないだろう。 ただ、ここにおよんでWeb写真というものの量的な変化が質的な変化を生んでいるのではないかという気がしてならない。「質的な変化」というのが何であるかを言葉で説明するのは難しいのだが、Webとデジタルカメラによって形作られた写真に対するある種の新しい価値観のようなものである。 ぼく自身はおおげさに言えばネット中毒気味なところがあって、毎日さまざまなW
パナソニックは、Wi-Fi機能を搭載したコンパクトデジタルカメラ「LUMIX DMC-TZ50」を5月16日に発売する。価格は4万9,800円。販売は直販サイト「パナセンス」内のLUMIX CLUB限定。同サイトで19日から予約を開始した。カラーはシルバーのみ。 2008 International CESにコンセプトモデルとして参考出品していた製品。同社で初めてWi-Fi(IEEE 802.11b/g)準拠の無線LAN機能を搭載したコンパクトデジタルカメラ。コンセプトモデルはDMC-TZ3ベースだったが、製品は3月14日発売の「LUMIX DMC-TZ5」をベースにしたモデルで、主な機能の違いはWi-Fi機能の有無のみ。本体上部のモードダイヤルに「Wi-Fi」ポジションが加わった。Wi-Fiモジュールはグリップ部分に実装している。 Wi-Fi機能は、DMC-TZ50で撮影した画像を公衆無
バックライト付きの1.5型液晶ディスプレイを採用することで価格を抑えたデジタルフォトフレーム。2MBのメモリを内蔵し、USB経由でPCから55枚の画像を取り込んで表示できる。スライドショー機能のほか、時計機能も備えており、卓上時計としても使用可能。 電源は単4電池×2本。本体サイズは7.7×2.7×5.5cm(幅×奥行き×高さ)。 ■ URL セガトイズ http://www.segatoys.co.jp/ ( 本誌:武石 修 ) 2008/01/17 17:24 ・記事の情報は執筆時または掲載時のものであり、現状では異なる可能性があります。 ・記事の内容につき、個別にご回答することはいたしかねます。 ・記事、写真、図表などの著作権は著作者に帰属します。無断転用・転載は著作権法違反となります。必要な場合はこのページ自身にリンクをお張りください。業務関係でご利用の場合は別途お問い合わせくださ
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