タグ

ブックマーク / blog.a-utada.com (38)

  • 明かされ始めたグーグルの秘密研究: 歌田明弘の『地球村の事件簿』

    グーグルがメガネ型ウェアラブル・コンピューターの 研究をしているというのは、驚きの発表だった。 宇宙エレベーターなども研究しているというが‥‥ ●これひとつあればケータイもコンピューターもいらない? 前回はグーグルが始めたクルマの自動走行プロジェクトをとりあげたが、「プロジェクト・グラス」もグーグルらしくておもしろい。メガネにコンピュータを仕込んだウェアラブル・コンピューターの研究をしている。 グーグルのSNS「グーグル・プラス」にもページができていて、こう紹介されている。 「われわれは、テクノロジーはあなたのためのものであるべきだと思う。あなたが必要とするときにはそこにあり、必要でないときにはあなたの邪魔をしない。われわれはこうしたテクノロジーを打ち立てるためにプロジェクト・グラスをスタートした。しかるべき瞬間にあなたを立ち戻らせ、あなたの世界を探索し共有するのを助ける技術だ」。 サイト

    yuiseki
    yuiseki 2012/08/06
  • 民主主義を救うのは抽選によって選ばれた「ふつうの人びと」: 歌田明弘の『地球村の事件簿』

    「熟議の民主主義」と呼ばれる政治手法が模索されている。 行き詰まった政治の現状を打破するのは クジによって選ばれた「ふつうの人びと」かもしれない。 ●選挙で選ばれた政治家の主張はすべて正しいのか 大阪府知事から転身して大阪市長になった橋下徹氏は、高い人気を背景に国政レベルでも「台風の目」になりつつある。橋下氏の主張には賛成できるところもあるし、逆にどうなのかと思うところもあるが、橋下氏の発言でもっとも困惑するのは、「自分は選挙で選ばれたのだから、自分の言うことが民意だ」と、ことあるごとに繰り返している点だ。 橋下氏に投票した人も、その主張すべてに賛成したわけではないだろう。橋下氏ならば行き詰まっている現状を変えてくれるのではないかと、個々の政策の賛成・反対を超えて投票した人も多いはずだ。しかし、「自分の言うことが民意だ」という橋下氏はそうは解釈していない。政策すべて支持されたと思っている(

    yuiseki
    yuiseki 2012/05/16
  • 客観的予想にもとづく新しい政治の仕組み: 歌田明弘の『地球村の事件簿』

    これまでの政治は、政治家や有権者の欲望によって歪められてきた。 そうでない仕組みはできないか。 いまの時代にふさわしい仕組みがあるのでは? ●選挙に代わるもの 選挙で選ばれた政治家が政治的決定をする間接民主主義への不信感が高まっている。首相を直接選挙で選ぶ公選制を求める声も強くなっている。 前回、ネットを使って民意をリアルタイムで把握し、統治に反映させることを提案した東浩紀氏の著作『一般意志2・0』をとりあげた。 フェイスブックのような実名SNSまで登場し、デジタル世界が現実世界を呑みこまんばかりになっている現在、社会の仕組みもデジタル環境に対応したものにする必要がある。そういう意味でも『一般意志2・0』は興味深いが、後半で 具体的な仕組みの例として提案されているのはニコニコ動画だ。飛び交うコメントを政治的決定に反映させるというが、意見の代表性が疑わしい。東氏も、全面的に反映させろなどとは

  • コミュニケーション不要のデータベース政治の可能性: 歌田明弘の『地球村の事件簿』

    選挙によらずして「民意」を汲みとる、 かつてルソーが夢見た政治の可能性が このネットの時代になってほのかに見えてきた。 ●予測市場が切り開く政治 民主主義には議論が必要だ。議論もせずに決めるのは独裁的だと思われている。 しかし、いまの日政治は、議論ばかりでなかなか決まらない。たとえ決まったとしても、妥協に妥協を重ね、成果があがらない。あげく「いまの政治に必要なのは独裁だ」などと過激なことを言い出す人まで現れる。極論ではあるが、政治の現状を見ると共感する人もいるだろう。 東浩紀氏の『一般意志2・0』は、議論を経ない統治の可能性を検討している。 フランスの思想家ルソーは、著書『社会契約論』で、「一般意志」によって社会が統治されるべきことを説いた。 この「一般意志」というのはきわめてわかりにくい概念で、個人の意志の総和つまり世論ではない。複数の個人の意志から「相殺しあうプラスとマイナスを取り

    yuiseki
    yuiseki 2012/04/02
  • 死後も生きているネット上の「私」: 歌田明弘の『地球村の事件簿』

    ネット上の死は、現実の死とイコールではない。 死んでも情報発信はできる。 そんな不思議な時代がやって来つつある。 ●冗談のようで、これほどシリアスなことはないアプリ 利用者が死んだときにフェイスブックがどう対応しているかについて前回書いたが、ワイアードの記事がおもしろいフェイスブック・アプリを紹介していた。「もしも私が死んだなら(if i die)」というアプリだ。 死んだ後にフェイスブックに自動投稿してくれるアプリなのだそうだ。このアプリのサイトにアクセスしたら、雲の上に羽根が舞っている「いかにも天国」といったイラストが現われた。 Q&Aを見ると、のっけに「これは冗談ですか?」と書かれていて、笑ってしまった。 たしかに、冗談みたいなアプリだ。こう解答している。 「もしも死があなたにとって冗談なら、それならば、そうでしょう‥‥ 実際のところはこれ以上シリアスなことはないです。われわれがユー

    yuiseki
    yuiseki 2012/03/14
  • フェイスブックの革新性と危うさ: 歌田明弘の『地球村の事件簿』

    プライバシーの壁を下げて情報共有を推し進める ことについてザッカーバーグは「確信犯」だ。 米連邦取引委員会との攻防にもそうしたことが見てとれる。 ●米連邦取引委員会が指摘したフェイスブックの問題点 フェイスブックは、さすが旬のサイトということか、書いている端から次々と新たな出来事が起こる。  11月末フェイスブックは、プライバシー侵害をめぐる取り締まり当局との争いについて和解した。米連邦取引委員会(FTC)はフェイスブックの次のような問題点をあげて提訴していたが、フェイスブックは今後の対応について指摘を受け入れた。  情報共有に積極的なあまり個人情報の保護がなおざりになりがちなフェイスブックのありようはすでに指摘してきたが、政府の委員会によってあらためて列挙されると、問題の根の深さが感じられる。 1 09年12月、フェイスブックはサイトを更新し、利用者がプライベートに設定した友人リストなど

    yuiseki
    yuiseki 2012/02/08
  • 世界を変えるザッカーバーグの信念: 歌田明弘の『地球村の事件簿』

    27歳の若者の手の上に何億人もの個人情報が乗っている。 驚くべきことが起こっているわけだが、 それによって世界はどうなる? ●日上陸に成功してもしなくてもフェイスブック的世界 アメリカの若者がどんなことを思っていたとしても、日にいるわれわれにはたいていそれほどの影響はない。しかし、その若者がウェブを根的に変えよう としていて、実際にその力があるとなれば別だ。その若者というのは、このところ取りあげているフェイスブックの創立者でCEOのザッカーバーグだ。 フェイスブックが日で普及するかどうかはまだわからない。しかし、ミクシィやグリーといった日のSNSもフェイスブックの強い影響を受けている。 「フェイスブックのマネをしている」と言えば、これらSNSは怒るだろう。マネをしているのではなくて、自分たちも同じようなことを考えていて、SNSの 進化を考えるとフェイスブックと似てくるというのが

    yuiseki
    yuiseki 2012/01/30
  • フェイスブックのCEOザッカーバーグの暴かれた過去: 歌田明弘の『地球村の事件簿』

    フェイスブックの創立者ザッカーバーグが、 利用者をバカな奴らだとあざ笑っていたメッセージが暴かれた。 自分は大きく変わったと言うが、ほんとうに変わったのか。 ●ウェブ3.0 フェイスブックによって実名化が進行している。ブログが普及して多くのひとが情報を発信し、それは「ウェブ2.0」と呼ばれたが、フェイスブックが引き 起こしつつある変化はウェブ3.0と呼ぶのにふさわしい。実名化によってリアルな世界とバーチャルな世界が結びつけば、ネット外の世界の革命も引き起こす。 世界8億人の利用者を得て大革命を仕掛けているのは、まだ27歳のフェイスブックのCEOザッカーバーグだ。そんな年齢の若者に世界の運命をゆだねて大丈夫なのかと不安をかきたてる事件も、これから書くように起こっている。しかし、「情報を共有するのはいいことだ」と感覚的にわかっているのは若い世代だ というのが彼の考えだ。情報の透明性の向上には老

    yuiseki
    yuiseki 2012/01/17
  • フェイスブックの未来は学生寮にある?: 歌田明弘の『地球村の事件簿』

    透明性が高まれば高まるほど世の中はよくなるという フェイスブックの確信はどこから生まれたのだろう。 創立者の過去に、その答えがあるのではないか。 ●「グーグルの時代」の終わり? 1998年に会社を設立したグーグルは、2004年に株を上場して莫大な資金を確保し、ここ10年近くネットは「グーグルの時代」が続いてきた。グーグルが新しいことを始めるたびに大騒ぎ。ネットの枠組みをグーグルが作ってきた。帝王グーグルのもとにネットの統治が行なわれてきたわけだが、そうした「パックス・グーグル」の時代は終わろうとしているのかもしれない。  誰よりもそうしたことを感じているのはグーグル自身だろう。  グーグルのセルフ広告を引っ張ってきた女性幹部シェリル・サンドバーグを筆頭に、グーグルからフェイスブックへの人材流出が続いている。  フェイスブックの野心の大きさからいっても、グーグルが脅威を感じるのは無理もない。

    yuiseki
    yuiseki 2011/12/15
  • フェイスブックが爆発的人気を呼んだ理由: 歌田明弘の『地球村の事件簿』

    匿名志向の強い日では、「実名登録が原則の フェイスブックは流行らない」などと言われるが、 実名登録したくなる要素がフェイスブックにはあった。 ●もともとのフェイスブックは「お見合いアルバム」 「リアルタイム性の強いソーシャル・メディアは嫌いだ」と以前書いたが、そうは言っても、フェイスブックは、CEOのザッカーバーグの言うとおり、世界を変えるかもしれない。 情報発信を匿名ですべきか実名ですべきかは、ネット誕生以来、熱い議論のマトだった。過熱した事件がしばしば起こる韓国などでは、容易に実名がわかるように立法化までした。 しかしフェイスブックでは、利用者たちが実名で情報発信をしているばかりでなく、性別や誕生日、血液型から学歴などの経歴、好きな音楽映画ゲーム趣味等々、自分の詳細なプロフィールをみずから進んで登録している。 これまでいろいろなサイトが個人情報を得ようと苦心惨憺してきた。フ

    yuiseki
    yuiseki 2011/11/14
  • ウィキリークスの終わりの始まり?: 歌田明弘の『地球村の事件簿』

    ウィキリークスは、情報提供者の身を危うくする未編集の文書の公開を始めた。 これまで協力していたメディアも強く批判し始めた。 ●ネットの海に流れていた未編集の文書 今年の春、何回かウィキリークスをとりあげた最後に、ウィキリークスは技術面を支えていた人物などが辞めてしまい、混乱状態に陥り、新たな情報の受け付けもできないでいると書いた。9月になって、メディアを巻きこんだ非難合戦が始まっている。 ウィキリークスは、各国政府の批判を受けながらも機密文書の公開を続けてきた。昨年11月には、「ケーブルゲート」と名づけた25万を超えるアメリカの外交公電の公開を始めた。公開にあたっては、各国のメディアと組んで、情報提供者などに危害が及ばないように名前を伏せるなど文書を編集して公開してきた。 当初ウィキリークスと組んだメディアは、英ガーディアンや独シュピーゲル、米ニューヨークタイムズなど限られたメディアだっ

    yuiseki
    yuiseki 2011/10/13
  • 知っているようで知らないネット視聴率: 歌田明弘の『地球村の事件簿』

    ネット視聴率は、ネットの存続をも左右する存在だが、 その調査方法はいろいろある。 調査によって、結果が違うという恐るべき状況になっている。 ●混乱しているネットの価値基準 いきなりこうしたことを書くとびっくりするかもしれないが、お金が使えるのは、みんながその価値を信じているからだ。1000円札に1000円の価値がないと思えば、お店は1000円札を出しても商品を売ってくれない。 少なくともいまの日では現実味のない話に思われるが、ネット、とくにネット広告の世界では、(少々大げさに言えば)そうしたことが起こっても不思議ではない状態のようだ。 ネットにおける価値基準は何か。 それはネット視聴率だ。 ネットにどれぐらいアクセスがあるかをもとにネットの広告料金が算定されているから、ネット視聴率=お金で、ネット視聴率が価値の源泉になっている。 ところが、このネット視聴率というのがはなはだあてにならない

    yuiseki
    yuiseki 2011/09/27
  • ツイッターで未来がわかる: 歌田明弘の『地球村の事件簿』

    歌田明弘の『地球村の事件簿』 週刊アスキー連載「仮想報道」などの原稿のアーカイヴやリンクが中心です(詳しくは「プロフィール」参照)。編集部との話し合いで、週刊アスキーの原稿は発売後、次の金曜日以降に公開することになっています。つまり、実際に書いたのは公開日の2週間ほど前です。 ツイッターは、個人利用者にとって情報の宝庫であるばかりではない。 ツイッターは「大衆の叡智」を実現するための宝庫でもある。 ●ネットの「未来予測」の仕組み ここ何回か書いてきたように、ツイッターによって公的な地震速報より早い速報ができるばかりか、ニュース・メディアもできる。デマかどうかもわかる。ツイッターで何でもできてしまうのではないかという気がしてくるが、未来予測もできるらしい。今回とりあげる研究はそれだ。さすがにそれは無理じゃないかと思うかもしれないが、そうではないようだ。 ネットを使った未来予測の仕組みには「予

  • 「EPIC2014」は現実化する?――ニュースを伝える「ツイッター・スタンド」: 歌田明弘の『地球村の事件簿』

    歌田明弘の『地球村の事件簿』 週刊アスキー連載「仮想報道」などの原稿のアーカイヴやリンクが中心です(詳しくは「プロフィール」参照)。編集部との話し合いで、週刊アスキーの原稿は発売後、次の金曜日以降に公開することになっています。つまり、実際に書いたのは公開日の2週間ほど前です。 04年に、「EPIC2014」というフラッシュ・ムービーがネットで評判になった。グーグルとアマゾンが合併してできた企業「グーグルゾン」が作った「進化型パーソナライズ情報構築網(EPIC)」というシステムが、ネットの情報を集め、ニュースを自動生成するメディアの近未来を描いていた。 今回とりあげる「ツイッター・スタンド」はまさにこのEPICを思わせる。ツイッターの膨大な利用者を目や耳にして、現在のニュースのトピックをつかみ・仕分けして、ニュース・メディアにすることを目指している。EPICときわめて似ているが、違うのは、グ

  • ウィキリークスの行き着く先は?: 歌田明弘の『地球村の事件簿』

    yuiseki
    yuiseki 2011/05/30
  • 米メディアの不安――反ウィキリークス・ムードのなかで: 歌田明弘の『地球村の事件簿』

    ウィキリークスと組んだニューヨークタイムズは、 世論の厳しい批判にさらされるのではないかと ジレンマと不安感に苛まれている。 ●ウィキリークスはパートナーたり得ない ウィキリークスの情報公開にあたっては、欧米のメディアが文書の提供を受け、真偽の確認や情報の分析をした。共同作業に参加した欧米の3メディアの記者たちの著作を読み比べると、ウィキリークスに対するスタンスの違いに驚かされる。 シュピーゲルの記者が書いたは、「書は、いま世界でもっとも注目されている政治活動家の物語である」という文章で始まっている。創立者のジュリアン・アサンジュは、しばしば語られたイメージと違い、「傲慢でも、アンフェアでも、相手を傷つける人物でもなく、並はずれたアイディアをもった並はずれた話し相手であると一度ならず確信させられた」とほめている。そして、ウィキリークスがここ数年で公開した素材は「ジャーナリストとして報道

    yuiseki
    yuiseki 2011/05/18
  • ウィキリークスはメディアをどう利用したか: 歌田明弘の『地球村の事件簿』

    一次情報を見つけることに精力を注いできたのが これまでのメディアだったが、ウィキリークスは そうしたメディアのあり方を一変した。 ●一次情報ありきのジャーナリズムの誕生 前回はウィキリークスが情報機関かどうかについて書いたが、この組織がジャーナリズムの変化を強烈に意識させたことは確かだろう。 これまでのジャーナリズムは、一次情報を集め、報じることに精力を注いできた。ほかのメディアが持っていない情報を見つけ、それを独占的に報じることに最上の価値を見出してきた。 しかしウィキリークスは、それとは違った報道のスタイルを生み出しつつある。 ウィキリークスが提供する情報をもとにした報道では、機密文書という一次情報はすでにそこにある。それも何十万点という簡単には処理できない量である。そんな膨大な情報の出現で、その真偽を確かめ、情報の意味を探ることがメディアの重要な仕事になってきた。 もっとも、どこまで

    yuiseki
    yuiseki 2011/05/09
  • ウィキリークスは「報道機関」か: 歌田明弘の『地球村の事件簿』

    yuiseki
    yuiseki 2011/05/02
  • 大震災でことのほかツイッターが威力を発揮したのはなぜか: 歌田明弘の『地球村の事件簿』

    yuiseki
    yuiseki 2011/04/12
  • グーグルの未来を握るネットのオープンアクセス: 歌田明弘の『地球村の事件簿』

    歌田明弘の『地球村の事件簿』 週刊アスキー連載「仮想報道」などの原稿のアーカイヴやリンクが中心です(詳しくは「プロフィール」参照)。編集部との話し合いで、週刊アスキーの原稿は発売後、次の金曜日以降に公開することになっています。つまり、実際に書いたのは公開日の2週間ほど前です。 グーグルは、ネットのオープン・アクセスの維持や発展に躍起になっている。 それはこの点に、グーグルが今後も発展できるかどうかのカギがあるからだ。 ●端末ごとに接続料金をとられたのではたまらない ネット接続は、いまや端末ごとに必要になってきた。 ケータイ、PC、ネットブック、それぞれにネット接続が必要だ。しかし、端末ごとにネット接続料金をとられるのではたまらない。どの端末からでも定額で使いやすい仕組みがほしい。利用者にとってさらに望ましいのは、ネット接続がタダになることだろう。 続きは、こちらです。 (週刊アスキー「仮想

    yuiseki
    yuiseki 2009/09/05