以前から「連続」が気になっていた。本日は、「連続」について考えてみたい。少し長くなるが、おつきあい願いたい。 「連続」は字の通り、「つらなり、つづく」ということだが、対語として、「非連続」、「不連続」、「離散」、「飛躍」、「とびとび」等々があげられる。 これらと比較しながら、「連続」の役割とその重要性を考えてみたい。 【「連続」について考える理由】 私は、大学時代に経済学を学んでおり、そのときに読んだマーシャル(Alfred Marshall; 1842-1924)の『経済学原理』のモットーである「自然は飛躍せず(Natura non facit saltum)」という「連続性」を重要視する考え方に共感した(注1)。 その後に、シュムペーター(Joseph Alois Shumpeter; 1883-1950)の『理論経済学の本質と主要内容』や『経済発展の理論』を読み、躍動感のある「非連続