カシオ計算機は、端末開発にあたり「まずデザインを決める」というスタンスをとる。auの春モデル7機種の1つ、「W41CA」もそうやって開発された。 下の写真は、開発過程の最初にデザインチームから提案された端末。W41CAの「原型」となったモデルだ。W41CAはどんなイメージでデザインされたのか、カシオ計算機の開発本部デザインセンター、第四デザイン室室長の井戸透記氏に聞いた。 キー配列の「縦の段差」がポイント 井戸氏は、カシオ計算機はデザインを重視して端末開発を行っていると話す。斬新なデザインで注目された「G'zOne TYPE-R」などは、その典型だ(2005年6月29日の記事参照)。W41CAにしても、搭載する機能を決めてからそれに合うような外枠を作る――というプロセスではなく、まずデザイン室が“理想形”ともいうべきモデルを提示し、この中に技術者が苦心して必要な部品を詰め込むという方式で開