なぜ学際というもの(総合的・融合的な学問)が必要なんだろう。下品だけれど、敵をでっちあげるとわかりやすい。科学という悪をやっつけるために、学際なのだ、っていう。なぜ悪なのか。科学は命をダメにしているから。美とか創造とか発想とかっていう、人間らしい知性を無視して見下してしまうから悪だ。だから学際は、生き生きとしていなければならない。この、科学批判と表裏一体となった学際批判、そして美と創造への志向が『情報学の基礎』の根っこの発想であると理解した。 情報学の基礎―諸科学を再統合する学としての哲学 作者: 米山優出版社/メーカー: 大村書店発売日: 2002/03メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (4件) を見るなんで息のつまるような知性(論理や精密性)を信じてしまうのか。それは「過去の実在感」にすがってしまうからだと、著者はベルクソンを引用しながら語る。過去にこういうこと
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