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ブックマーク / pmazzarino.blog.fc2.com (5)

  • 陰謀がバレたひとたちのドキュメンタリー反社会学講座ブログ

    こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。呉座勇一さんは『陰謀の日中世史』で、陰謀はほとんど成立しないといってます。陰謀に関わる人間の数が増えるにしたがって情報が流出する可能性も高まるので、陰謀は企んだとしてもたいていバレて失敗するものだと。 その実例が、なんとつい最近起きました。愛知県知事のリコール運動で署名が大量に偽造されたことがバレて、事務局長や関係者が逮捕されたのです。 みなさんすでにご存じとは思いますが、なんでみんなもっと喜ばないのですか? 興奮しないのですか? われわれは、違法な手段で政治を変えようと画策した陰謀がバレて失敗した実例をこの目で見られる幸運に恵まれたのですよ。貴重な歴史の瞬間に立ち会えたことを、もっと喜びましょうよ。 地上波のテレビドキュメンタリーは早朝・深夜に追いやられてしまったので、私は番組表でタイトルだけチェックして興味があるものは録画しておきます。 先日、

  • 池袋暴走事件と法の正義反社会学講座ブログ

    こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。池袋暴走事件の裁判がはじまり、被告が無罪を主張したことで、感情的に批判してるひとが多いようです。聞くところによると、テレビのワイドショーではコメンテーターがこぞってタコ殴り状態だそうです。 でも、ちょっと待ってほしい。みなさんの正義も暴走してます。 ホンネをいえば、私もあの被告に情状酌量の余地はないと思ってます。実刑判決でも全然かまわない。高齢だから事実上の終身刑になったとしても、同情はしません。 ただ、被告が裁判で無罪を主張することは、それとはまったく別問題です。法の正義、法手続き上の正義というものがあるのです。 日人は、裁判で無罪を主張すると「ふてぇ野郎だ!」「反省の色がない!」と感情的に批判しがちですが、被告が無罪を主張するところからはじめるのは、裁判の形式として妥当なやりかたです。まず、無罪であるという被告の主張から出発し、検察側が被告の主

  • 春休み特別講義 日本人と茶髪の歴史反社会学講座ブログ

    こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。ヘアケア製品のブランド・パンテーンが、新学年がはじまる時期に合わせて「この髪どうしてダメですか」というキャンペーンをはじめたとのことで。 https://pantene.jp/ja-jp/brandexperience/school-hair 髪の色や髪型を校則で決めることは当に必要なのか。中高生や教師やその他オトナたちに問いかけるもので、私のところにも協力の依頼が来ました。あ、べつに金品などは一切もらってないですよ。 なんで私に話が来たかというと、昨年発売した『歴史の「普通」ってなんですか?』という著書で、茶髪・長髪・パーマが日で迫害を受けてきた歴史を取りあげたからです。 ぶっちゃけ、この読んでください、学校の図書室に購入依頼を出してください、で終わらせたいところですが、今回は中高生のみなさんが不毛な議論で潰されないためにも、の内容から抜粋

  • 私と『新潮45』反社会学講座ブログ

    こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。アメリカトランプは、他人の悪口をいうのを日課にしてるくせに、自分が批判されて議論に負けそうになると「魔女狩りだぁ~」と被害者ぶるのを得意技としています。 日では、議論に負けそうな連中が「言論弾圧だぁ~」と泣きごとをいうのが常套手段になってるようです。「沖縄の新聞潰せ」「朝日新聞死ね」などと汚い罵り言葉を吐き出しているのと同じ口から、「新潮45休刊は言論弾圧だ」なんてアカデミックな言葉が突然出てくるんだから驚いちゃいます。ケツの穴からクラシック音楽が聞こえてきたようなもんです。 いちおう私も以前『新潮45』に連載してましたから、広い意味では関係者のひとりといえます。まったくの部外者よりは有意義な指摘ができるはずなので、この機会に思うところを書かせてもらいます。 『新潮45』休刊の理由は長年にわたる部数低迷という会社側の説明は、ホンネだと思いますよ。

  • 妖怪自己責任  反社会学講座ブログ

    有権者のみなさま、こんにちは。新党アルデンテ代表のパオロ・マッツァリーノでございます。党員は私一人なので、わが党は分裂いたしません。 さて、いまや日国民を二分する議論となっていることといったら、そう。レバ刺し禁止問題です(消費税じゃねえのかよ)。 禁止直前には焼き肉屋に行列してまでべる人がいたというくらいですから、好きな人は好きなんでしょうねえ。個人的には、レバニラ炒めは好物ですが、それ以外のレバー料理にまったく思い入れがないもので、レバ刺しを一生べられなくても全然平気なんですが、レバ刺し復活を望む声を無視するわけにはまいりません。なんたってわが党のキャッチフレーズは「ポピュリズムが第一。」ですから。 ありがちな意見としまして、「べて病気になってもかまいませんという誓約書を書かせ、客の自己責任でべさせればいいんじゃないか」という人がいます。 たしかにそれは一理あるんですが、自己責

    yuiseki
    yuiseki 2012/07/18
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