ケンブリッジ・アナリティカ社問題、その根深い闇 フェイスブックの大量個人情報を政治広告に利用、SNS利用した選挙戦が米では常態化 前嶋和弘 上智大学教授 2016年アメリカ大統領選挙でトランプ氏の当選の“立役者”として注目されていた選挙コンサルティング会社・ケンブリッジ・アナリティカ社が5月はじめ、破産を決めた。同社についてはデータを不正入手した疑惑が今年3月に暴露され、大きな非難を浴びてきた。さらにデータを悪用されたフェイスブックも管理の甘さについて、連邦議会から厳しい追及の渦中にある。このケンブリッジ・アナリティカ社問題とは何だったのか――。再度振り返るとともに、同社が“退場”しても同じような選挙手法はアメリカの選挙から決して消えない根深い背景をさぐる。 (1)ケンブリッジ・アナリティカ社とは まず、ケンブリッジ・アナリティカ社とはどういう会社なのか振り返ってみたい。同社はイギリスのS
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