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ブックマーク / www.astroarts.co.jp (51)

  • 重力レンズで時間差観測、115億光年彼方の超新星

    115億光年彼方で生じた超新星の光が、重力レンズ効果によって3つの異なる経路を通り、それぞれ数日の時間差で地球に到達した。これによって超新星の時間変化がわかり、爆発前の星の情報も得られている。 【2022年11月14日 千葉大学】 恒星の死に伴う爆発現象である超新星は、星が属する銀河全体を上回るほどの明るさになる。そのため、近年では大型望遠鏡の観測によって100億光年以上の遠方宇宙で起こった超新星爆発も見つかるようになってきた。だが観測機会が限られる遠方の超新星については、得られる情報も少ない。とくに、爆発する前の恒星の性質が明らかになった超新星は、地球から数億光年以内の近傍の超新星爆発に限られていた。 今回、米・ミネソタ大学のWenlei Chenさんたちの国際共同研究チームは、地球から約115億光年という非常に遠く離れた銀河で起こった超新星を発見し、爆発前の恒星が太陽の約500倍の半径

    重力レンズで時間差観測、115億光年彼方の超新星
  • 観測史上最強規模のガンマ線バーストが発生

    10月9日、明るさなどの点で記録破りなガンマ線バースト「GRB 221009A」が発生した。24億光年彼方で起こった超新星爆発が起源だと推測されている。 【2022年10月24日 ジェミニ天文台/NASA】 10月9日23時ごろ(日時間)、NASAのガンマ線天文衛星「フェルミ」や「ニール・ゲーレルス・スウィフト」などが、宇宙の彼方から飛来したガンマ線やX線を検出した。この信号はガンマ線バースト「GRB 221009A」と名付けられ、や座の方向24億光年の距離で発生したものと確認されている。 その後、各地の天文台が様々な波長でGRB 221009Aの残光を観測している。南米チリのジェミニ南望遠鏡では、米・メリーランド大学/ジョージ・ワシントン大学のBrendan O'Connorさんたちの研究チームと、米・ノースウェスタン大学のJillian Rastinejadさんたちの研究チームがそれ

    観測史上最強規模のガンマ線バーストが発生
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    yuiseki 2022/11/01
  • さらに謎が深まった宇宙リチウム問題

    ビッグバンによる元素合成で起こる反応の一つについて確率が測定され、従来の推定値よりもずっと小さいことが明らかになった。「宇宙リチウム問題」解決策の見直しが必要とされる。 【2017年2月15日 京都大学】 宇宙は約138億年前に起こった「ビッグバン」で誕生したと考えられている。宇宙開闢の約10秒後から20分後にかけて「ビッグバン元素合成」が起こり、水素、ヘリウム、リチウムなどの軽い元素が生成された。こうした宇宙初期における軽元素の生成量について、観測による推定値とビッグバン元素合成の計算による予測値を比較することは、宇宙創生のシナリオを明らかにするうえで極めて重要な知見をもたらす。 水素とヘリウムの同位体については、生成量の観測推定値と理論予測値がよく一致している。しかし、リチウム同位体の一つであるリチウム7(7Li)については、観測推定値が理論予測値の約3分の1しかないという重大な不一致

    さらに謎が深まった宇宙リチウム問題
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    yuiseki 2017/02/16
  • 衝突確率ゼロに向け、接近小惑星を精密観測

    【2013年1月10日 NASA (1)/(2)/ESA】1月11日更新 2036年に地球に衝突する可能性がわずかに残る小惑星アポフィスが9日、地球から約1450万kmの距離を通過した。赤外線天文衛星などにより、その軌道を精密に予測するための観測が行われている。 天文衛星「ハーシェル」が今回の接近で撮影した小惑星アポフィス。左から波長70μm、100μm、160μmの赤外線でとらえている。クリックで拡大(提供:ESA/Herschel/PACS/MACH-11/MPE/ESAC) アポフィスの軌道。323.5日周期で地球に近い軌道を回る。クリックで拡大(ステラナビゲータで作成) アポフィス((99942) Apophis)は2004年に発見された小惑星で、2029年に地球に衝突する可能性がわずかにあるとして話題になった。1月9日(世界時)には、地球から約1450万kmの距離まで最接近した。

  • 12光年かなたにハビタブルゾーンの惑星

    【2012年12月20日 ケック天文台】 12光年かなたにあるくじら座の3等星に、5個の惑星候補が新たに見つかった。そのうち1つは地球の5倍の質量を持ち、中心星からの距離は水が液体として存在できる範囲にあるという。 12月下旬の宵のころ、南の空に見えるくじら座。3.5等のτ星は肉眼でも見ることができる(緑色のマーク)。クリックで広域拡大(ステラナビゲータで作成) 発見された惑星系の想像図。クリックで拡大(提供:J. Pinfield for the RoPACS network at the University of Hertfordshire, 2012) ハワイのケック天文台などによる観測で惑星候補が見つかったのは、12光年かなたにある太陽と同タイプの恒星、くじら座τ(タウ)だ。5つの惑星は地球の2〜5倍の質量を持つ「スーパーアース」で、そのうち1つは液体の水が安定的に存在できる範囲

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    yuiseki 2012/12/21
  • 「日本の宇宙開発の祖」糸川博士生誕から100年

    【2012年7月20日 JAXA/ISAS】 7月20日といえば1969年にアポロ11号が月面着陸を果たしたことを思い浮かべる人も多いだろうが、日の宇宙シーンにとっても重要な記念日だ。今年の7月20日、日のロケット研究開発をリードした故・糸川英夫博士の生誕から100年目を迎える。 秋田県の道川海岸にて、ロケット発射のカウントダウンを行う糸川博士(中央)。クリックで拡大(提供:JAXA) 1958年に道川で打ち上げられたK-6型ロケット。最高高度60kmを達成した。クリックで拡大(提供:JAXA) 「はやぶさ」が向かった小惑星は、博士にちなんで「イトカワ」と名付けられた(提供:池下章裕) 1912年7月20日に東京都で生まれた糸川博士は、東京帝国大学工学部卒業後、中島飛行機で戦闘機の設計に携わった。1945年の終戦直後には航空機の研究が禁止されていたが、1950年代からは東京大学生産技術

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    yuiseki 2012/07/21
  • CERNの研究チームが新しい素粒子を発見 ヒッグス粒子か

    【2012年7月5日 CERN】 素粒子物理学の標準モデルにおいて、他の素粒子に質量を与える役割を担うとされる「ヒッグス粒子」。イギリスのPeter Higgs氏が提唱して以来、半世紀にわたって検出が試みられてきた。4日、このヒッグス粒子とみられる新しい粒子の発見を2つの研究グループが暫定発表した。 7月4日にスイス・ジュネーヴ郊外の欧州原子核研究機構(CERN)で、ヒッグス粒子の探索実験グループATLASとCMSが最新成果の暫定発表を行った。2つのチームは、質量が125〜126GeV(ギガ電子ボルト)の新しい素粒子を発見した。 「データには、126GeV付近の新たな粒子の明らかな兆候が5σレベル(今回の結果が偶然である確率が300万分の1しかないレベル)で現れていました。CERNの粒子加速器LHCとATLASの目覚ましい働き、そして多くの人々の多大な努力によってここまで来ることができまし

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    yuiseki 2012/07/06
  • 月の永久影に氷の証拠を発見

    【2012年6月21日 NASA】 NASAの探査機「ルナー・リコナサンス・オービター」(LRO)により、月の南極にあるシャックルトンクレーター内部の22%が氷で覆われているという観測結果が得られた。 月の南極にあるシャックルトンクレーターには太陽光がずっと届かない永久影が存在する。クリックで拡大(提供:NASA/Zuber, M.T. et al.。以下同様) LROがレーザ高度計でとらえたシャックルトンクレーターの地形図。青色が最も低い場所を、赤と白が最も高い場所を示している。クリックで拡大。 月は自転軸の傾きが小さいため、その南極付近には内部に永遠に光が当たらないクレーターがある。探検家アーネスト・シャックルトンにちなんで名づけられた「シャックルトンクレーター」もその1つだ。直径が20km以上、深さが3km以上ある。 NASAや大学機関の研究チームが、LROのレーザ高度計を使ってこの

  • もうすぐ太陽圏脱出? ボイジャーの周りで宇宙線が急増

    【2012年6月15日 NASA】 35年前に打ち上げられ、太陽圏の果てを目指し続ける探査機「ボイジャー1号」が測定する宇宙線がここ1か月で急増していることがわかった。人工物が初めて太陽圏から脱出する歴史的な日が近づいているようだ。 1977年に打ち上げられ現在は太陽圏の果てを航行しているNASAの探査機「ボイジャー1号」。178億kmの距離から16時間36分かけて届いたそのデータから、探査機の周囲の宇宙線が急激に増えていることがわかった。2009年1月〜2012年1月の間では25%の増加だったが、5月7日以来、1か月に9%というペースで急増しているという。 太陽圏と恒星間空間の境界付近では、太陽風の荷電粒子と、超新星爆発で生成され恒星間空間から飛来する宇宙線とがせめぎ合っている。計測される宇宙線が増加したということは、それだけ「外の世界」に近づいているという証だ。 「越境」の目安として、

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    yuiseki 2012/06/16
  • 欧州の木星探査計画「JUICE」 2022年打ち上げ目標

    【2012年5月24日 ESA】 ヨーロッパ宇宙機関(ESA)は、将来の大型プロジェクトの1つとして木星探査計画「JUICE」を発表した。2030年に木星に到達し、木星やその衛星の磁気圏、生命環境を探る。 木星に接近した「JUICE」の想像図。左下は衛星イオ。クリックで拡大(提供:ESA/AOES) 木星までは長い道のりとなる。画像は、2011年8月に打ち上げられたNASAの木星探査機「ジュノー」が撮影した北斗七星。2016年に木星到着予定だ。クリックで拡大(提供:NASA/JPL-Caltech/SWRI/MSSS) ヨーロッパ宇宙機関(ESA)が、木星やその氷衛星を調べる次世代探査計画を発表した。「JUICE(The Jupiter Icy moons Explorer:木星氷衛星探査機)」と名づけられた新しいミッションは、ESAが実施する一連の「コズミックビジョン2015-2025」

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    yuiseki 2012/05/24
  • 水循環変動観測衛星「しずく」打ち上げ

    【2012年5月23日 JAXA (1)/(2)】 18日未明、日の水循環変動観測衛星「しずく」が種子島宇宙センターからH-IIAロケット21号機で打ち上げられた。 「しずく」のカメラが撮像した展開後の太陽電池パネル。クリックで拡大(提供:JAXA) 「しずく」搭載のAMSR2のアンテナ展開画像。クリックで拡大(提供:JAXA) 5月18日午前1時39分(日時間)種子島宇宙センターから、第一期水循環変動観測衛星「しずく」(GCOM-W1)と韓国多目的実用衛星3号機「KOMPSAT-3」、小型副衛星(SDS-4、鳳龍弐号)を搭載したH-IIAロケット21号機(H-IIA・F21)が打ち上げられた。 ロケットは正常に飛行し、打ち上げ後約16分3秒にKOMPSAT-3を、約22分59秒に「しずく」を分離した。所定の軌道に乗った「しずく」は、太陽電池パドルや高性能マイクロ波放射計2(AMSR2

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    yuiseki 2012/05/24
  • 米宇宙船「ドラゴン」打ち上げ、民間機初のISSドッキング挑戦へ

    【2012年5月23日 NASA/JAXA】 日時間22日午後、アメリカのISS補給機「ドラゴン」試験2号機が打ち上げられた。順調に行けば、25日深夜に国際宇宙ステーションとのドッキングを目指す。 打ち上げに利用されたファルコン9ロケットも、同じくSpaceX社によるもの。クリックで拡大(提供:NASA TV) 軌道上を飛行するドラゴン補給船のイメージ(出典:SpaceX) スペースシャトル退役後の後継として、また民間企業開発による初の国際宇宙ステーション(ISS)補給機として注目の宇宙船「ドラゴン」が、2度目の試験フライトを開始した。22日午前3時44分(米東部夏時間。日時間午後4時44分)、米フロリダ州のケープ・カナベラル空軍基地から打ち上げられた。 SpaceX社が開発したこの宇宙船は、ISSクルーの料や日用品、また学生の提案した実験を行う器具など521kgの搭載品を運搬する。

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    yuiseki 2012/05/24
  • 「ひので」が太陽極域磁場の反転をとらえた

    【2012年4月19日 国立天文台】 最近少しずつ活動が活発化してきている太陽。衛星「ひので」が両極域の磁場を観測したところ、北極の磁場はほとんどゼロの状態に近づいていることが発見された。北極磁場は間もなくマイナスからプラスに転じると予想される一方、南極磁場は変化を見せておらずプラスのままであることもわかった。 太陽の極域磁場のようす。オレンジはマイナス、水色はプラスの磁場を表す。北極ではマイナスからプラスへ反転しつつあるが、南極はプラスのままであることがわかる。クリックで拡大(提供:JAXA/国立天文台) 太陽は平均11年の周期で活動の極大と極小を繰り返している。現在は徐々に活動が上昇してきているところで、来年5月ごろに極大を迎えると予想されている。極大期には黒点数が最大になり、また太陽の南北両極の磁場がほぼ同時に反転する。たとえば1997年には北極がプラスの磁場、南極がマイナスであった

  • ほこりが積もったオポチュニティの自画像

    【2012年3月27日 NASA】 2004年の到着以来、今でも火星の探査を続けている火星探査車「オポチュニティ」から、赤く染まった自画像が送られてきた。 ほこりで赤く染まった「オポチュニティ」。クリックで拡大(提供:NASA/JPL-Caltech/Cornell/Arizona State Univ.) 新世界を探査する冒険家の姿は、見る者の心を奪う。2004年1月に火星に着陸して以来5回目の冬を迎えた火星探査車「オポチュニティ」が、パネルにほこりが積もった自身の姿を撮影した。画像は、昨年末にパノラマカメラで撮影したデータを人間の目で見た色に近くなるように加工したものだ。赤く染まった探検家の自画像のようにも思える。 オポチュニティはこれまでに火星の(南半球の)冬を4回過ごしてきたが、双子の火星探査車「スピリット」に比べて赤道に近く、太陽光をより多く浴びていたので、大きな問題はなかった。

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    yuiseki 2012/03/31
  • イトカワ微粒子を世界初の一般公開! 25、26日鳥取で

    【2012年2月22日 鳥取県】 鳥取県倉吉市で25日と26日、同県でサンプル分析中の小惑星イトカワと探査機「はやぶさ」を中心とした宇宙イベント「スペース・サイエンス・ワールド in とっとり」が開催される。世界初の一般公開となるイトカワ微粒子のライブ観察のほか、宇宙科学・開発に関する講演や展示など豪華な内容となっている。 ■ イベント名: スペース・サイエンス・ワールド in とっとり ■ 日時: 2012年2月25日(土)、26日(日) 9:00〜17:30 ■ 会場: 倉吉未来中心 鳥取県倉吉市駄経寺町 ■ 主な内容: ○ 展示(両日同内容): 小惑星イトカワ微粒子のライブ観察 「はやぶさ」関連模型 国内外の宇宙開発 ○ 2月25日イベント: 国際シンポジウム、講演、セッション 主な参加者(敬称略):松井孝典(千葉工業大学惑星探査研究センター所長)、中村正人(金星探査機「あかつき」)

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    yuiseki 2012/02/22
  • 宇宙ヨット「イカロス」、冬眠モードに移行

    【2012年1月10日 JAXA】 2010年5月に打ち上げられたJAXAの太陽セイル実証機「イカロス」が、1月6日までに発生電力低下による冬眠モードへ移行したことが確認された。これは予期どおりのことで、太陽光を受けやすくなる春以降に通信が復活する可能性もある。 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、運用中の小型ソーラー電力セイル実証機「イカロス」(IKAROS)が、発生電力低下により冬眠モードに移行したと発表した。 「イカロス」は2010年5月21日、太陽光圧を薄膜に受けて宇宙を航行する「ソーラーセイル技術」の立証・実験を行う宇宙機として打ち上げられ、約半年の定常運用の間に、宇宙空間でのセイル展開や太陽光圧による加速などの実験を成功させた。 2011年2月からは、エクストラ・ミッションとしてリスクの多い実験を行う後期運用段階に入り、10月には回転の向きを変えてセイルのたわみ具合を見る「逆ス

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    yuiseki 2012/01/11
  • 満月2個分の視野! 広域かつ精密な星の材料の地図が完成

    【2011年12月22日 国立天文台】 国立天文台をはじめとする研究グループが、さんかく座銀河(M33)に存在する水素分子や低温の塵の精密な分布図を完成させた。天の川銀河以外でこのような精密な分布が作成されたのは世界で初めてのことだ。 すばる望遠鏡が撮影した可視光線によるM33。天の川銀河から非常に近傍に存在するため、その視野はおよそ満月2個分に相当する。クリックで拡大(提供:国立天文台、上越教育大学。以下同) M33にある水素ガスなどの分布。赤が銀河に存在する若い星、青が星の材料になるガス、緑が塵を表す 分子雲の量と分子ガス雲比率。左が分子雲の分布を示し、右は水素ガス雲と分子雲の比率を示したもの。銀河の内側の方が分子雲比率が高いのがわかる。 分子ガスは星の材料となるもので、宇宙空間で原子同士が衝突することで形成されるが、特に低温の塵の表面で形成されやすいと考えられている。これらの分子ガス

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    yuiseki 2011/12/24
  • 探査機ボイジャー、太陽圏外からの「向かい風」を初検出

    【2011年12月14日 NASA】 NASAの探査機「ボイジャー1号」が太陽系の果ての新たな領域に入ったことがわかった。この領域では太陽圏から外向きに出ていく粒子だけでなく内向きに入ってくる粒子も観測されており、「よどみ」のようなものが形成されている領域であると考えられる。 「ボイジャー」は現在太陽から178億kmのところにいる。現在いる「よどみ」(stagnation)は太陽から169億kmのところに内側の境目があることがわかっている。クリックで拡大(提供:NASA/JPL-Caltech) この新しい領域では太陽圏外に向かう荷電粒子の流れはゆるやかになり、太陽の磁場の影響も小さく、高エネルギーの粒子は星間空間へと漏れ出ているようだ。ボイジャー1号は太陽系の磁気バブル(参照:2011/6/13「太陽系の果ては磁気バブルで覆われている?」)に覆われた一番外側の領域の中で、「よどみ」のよう

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    yuiseki 2011/12/15
  • 太陽100億個分 最大級のブラックホールを発見

    【2011年12月8日 ジェミニ天文台】 米ハワイにあるジェミニ北望遠鏡の観測で、太陽100億個分という、これまでで最大質量のブラックホール2つが近隣の別々の銀河に見つかった。アメリカとカナダの研究チームによるもので、現在の宇宙において大型ブラックホールがどこにひそんでいるかという謎の一端を明かす成果だ。 しし座銀河団(Abell 1367)の銀河NGC 3842で見つかったブラックホールのイメージ図。中心の黒い部分がブラックホールで、右下の太陽系イメージに比べても事象の地平線(注)がかなり大きいのがわかる。クリックで拡大(提供:P. Marenfeld/NOAO/AURA/NSF) 100億年以上前、誕生して間もないころの宇宙には、超大質量ブラックホールが多く存在したと考えられている。このことは、これらのブラックホールを擁したクエーサーからの光により判明した。クエーサーとは、非常に明るく

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    yuiseki 2011/12/09
  • 次世代有人ロケット「オライオン」無人機を2014年にテスト

    【2011年11月14日 NASA】 退役したスペースシャトルに続く、アメリカの次世代有人輸送船「オライオン」。月や火星、その他小惑星などへの有人探査を目指して開発が進められているが、その無人機のテストが2014年初めに行われれる予定であると発表された。 多目的有人輸送船「オライオン」は、退役したスペースシャトルに続くロケットとして、米ロッキード・マーティン社で開発が進められている。今回計画されているテスト飛行は次世代の打ち上げシステムSLSのサポートを受け、次の有人探査への大きな足がかりとなる予定である。 このテスト飛行では試験機を米国フロリダ州ケープ・カナベラル空軍基地から打ち上げた後、地球を2周し、再突入して海に着水させる予定となっている。オライオンロケットやSLS、地上からの管制に対して非常に有用な結果を与えると共に、地球軌道以遠から帰還しても乗組員が無事でいられる技術を獲得するた

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    yuiseki 2011/11/15