志位和夫(党幹部会委員長) 【前衛2002年03月号掲載】 (私は、二〇〇一年一二月一四日、慶應義塾大学経済学部で、「議会制民主主義の諸問題について」をテーマに、講義・質疑をおこなう機会がありました。この講義は、当時、慶應義塾大学経済学部の特別招教授をされていた作家の小田実さんと経済学部の二人の教授が担当する新設科目「現代思想」の、一講義としておこなわれました。約四〇〇人の聴講者が、講義を熱心に聞いてくれ、質疑も講義にかみあわせた真剣そのものでした。以下の稿は、その講義・質疑の大要です)。 みなさん、おはようございます。実は、私は、大学で講義するのは、これが初めてなのです。私も大学は卒業していますが、(東大)本郷の講義には、あまり出た記憶がありません(笑い)。政府に抗議する運動を、おもにやっていて(笑い)、コウギ(講義)といっても別のコウギ(抗議)でした。 というわけで何しろ今日が初めてな